45歳まで未婚の男女は、本当に結婚できないのか?
45歳まで未婚なら、かなりの確率で生涯未婚です。
すっかり言葉として認知されてきた感のある「生涯未婚率」ですが、あれは50歳時点で未婚の人は今後も結婚する可能性がゼロであるという意味です。50歳時点ですが、厳密に言えば、45-49歳の未婚率と50-54歳の未婚率の平均値を指します。要するにアラフィフ未婚率=生涯未婚率ということです。
このグラフを目にした方は大勢いらっしゃると思います。生涯未婚率の長期推移グラフです。
1990年代以降、垂直に上昇していることがわかります。2035年には男3割、女2割にまで達します。
とはいえ、45歳まで未婚だと本当に結婚は無理なんでしょうか?
実際に45歳以上で初婚に至った男女はどれくらいいるのでしょうか?
長期推移をグラフ化しました。
一目瞭然。男女ともすごい勢いで45歳以上の初婚が増えています! 戦後間もなくの1947年と比較すれば、男性は10倍増、女性も7倍増です。45歳まで未婚だからといって、絶対に結婚できないというわけではないのです。
では、45歳で初婚の男女は、一体どんなマッチングをしているのでしょう?
45歳以上の初婚男は初婚女(全年齢)との結婚が伸びているようです。2000年までは、45歳以上の初婚男と再婚女(全年齢)のマッチングも同様に伸びていましたが、最近は増えていません。
一方、45歳以上の初婚女は、かつては再婚男(全年齢)とのマッチングが多かったのですが、最近はそれよりも45歳以上の初婚女と初婚男(全年齢)のマッチングが急上昇したています。
つまり、45歳以上未婚男女とも、アラフィフになってお互い初婚同士夫婦が増えているということです。
このまま45歳以上初婚カップルが増加するのであれば、アラフィフ未婚=生涯未婚というのは、実情に合っていないと考えるべきでしょうか?
いいえ、残念ながら、45歳以上で初婚の男女の合計はわずか2万人程度に過ぎません。45歳以上の未婚男女は全部で634万人もいます(2015年国勢調査)。つまり、初婚達成率はたったの0.3%です。1%もいないのです。不可能とまではいいませんが、99.7%無理です。
やはり45歳まで未婚の人たちの結婚は難しいようです。
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