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アップルのゴーグル型端末のCMは、やはりアップルっぽい


アップルがゴーグルを発売するの知っていますか?

アップルが、2024/2/2にゴーグル型ヘッドマウントディスプレー(HMD)「Vision Pro(ビジョンプロ)」を発売します。最初は、米国だけのようです。

アップルのサイトでも、2023年6月5日に発表されいたので、欲しいと思っている人もいるでしょうね。しかし、最初の生産台数は少ないとの情報もあり、初期は、本当に数少ないアップル・ファンしか、入手できないかもしれません。

この製品「Vision Pro(ビジョンプロ)」の機能的な評価は、すでに多くのメディアで行っているので、それはプロにお任せし、私はマーケティング、特にコミュニケーションについて考えたいと思います。

アメリカではTV CMが流れ始めました

私はアメリカンフットボールのファンなので、daznでアメリカでのアメリカンフットボールの番組をライブで見ています。このライブ、アメリカのテレビの広告の多くはそのまま、日本で見ることができます。多くの人は、テレビ・コマーシャルは、見たくないのかもしれませんが、私はマーケターなので、研究のために、このテレビ・コマーシャルも貴重な研究対象です。

そして、「Vision Pro(ビジョンプロ)」のテレビ広告が、気が付くと1月15日くらいから流れているのです。もちろん、YouTubeにも公式に掲載されています。

みなさんも、この動画を見てみてください。皆さん、どのような感想をお持ちでしょうか?

Meta Quest 3のテレビ広告と比較してみましょう

さて、このゴーグルのカテゴリーでは、Meta社(旧 Facebook社)のMeta Quest 3という商品があります。

この商品のアメリカの広告が、YouTubeに公式に掲載されているので、それも見てみましょう。

広告のコンテンツで、機能を説明するのか、しないのか?

この2つのテレビ広告を見た多く人が以下に気が付くでしょう。

  • アップルの広告では機能の説明がないが、メタの広告では行えそうな機能を説明している

  • アップルの広告では製品映像がほとんどないが、メタの広告では製品映像中心

この大きな違いは何でしょうか?

マーケターは、広告を考える時に、「何を伝えたいか」「どの程度、広告を流せるのか」この2つを真剣に考えます。

メタの広告は、「機能説明中心」の広告です。その結果、広告表現に驚きや、共感など、感情に訴えることは難しいクリエイティブになっています。この場合は、広告の投入量を多くしないと、広告を覚えてもらえません。いや、忘れやすい広告です。

アップルの広告は、最初「これ、何の広告」と興味を覚える出だしです。そして、よく知っている映画や映像のスターたちが、ゴーグルをしている姿に、いつしか「ゴーグル、カッコいいかも」とさえ、思います。このように、「感情」に訴える部分を多くしているのが、アップルの「Vision Pro(ビジョンプロ)」の広告なのです。おそらく、広告の投入回数は、メタほど多くないのかもしれません。

そうそう、アップルの広告って、このパターンでしたね。

このアップルのテレビ広告のパターンって、実は昔から、こうでしたよね。だって、次のiPodの広告については、音楽と踊る人の映像ですからね。

そして、アメリカンフットボール・ファンの私にとっては、アメフトとアップルの関係上重要なテレビ広告があります。

1984年のアメリカンフットボールのスーパーボウルという試合で、アップルが、Apple 1984というテレビ広告を出したのです。

https://www.businessinsider.com/apple-1984-super-bowl-ad-history-2019-2

この広告、コンピューターの広告だと分かった人は、当時どれだけいたのでしょうか?でも、この広告をキッカケに、アップルのコンピューターの知名度は向上したのです。

このように、テレビ広告を見ることもマーケティングの研究の一つです。そして、今年も、スーパーボウルが、アメリカ時間2024年2月11日、日本時間2月12日に開催されます。なんと、今年は日本は月曜ですが、祝日です。じっくり、スーパーボウルのテレビ広告を見ることになりそうです。


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