よその国を見習う前に、まず自分の国のことなんとかしないとね
最近、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーの北欧三国出羽守に加えて同じ北欧グループの「デンマークを見習え」という声も聞こえるようになった。
というのも、国連の幸福度ランキングで上位になっているというのも注目のきっかけかもしれない。
しかし、どんなにデンマークがいいとかいわれたところで、移住するどころか旅行する機会もないまま一生を終える人も大多数なわけで、興味はないし、「見習え」とかいわれても「知らんがな」としか思わないだろう。
そもそも、デンマークを知らないし。
デンマーク在住の人の話の記事から「デンマークってこんなところ」っていうのをまとめてみた。
所得税55%、消費税25%
医療費は無料。小学校から大学まで教育費無料。
失業保険も4年間、現役時代の90%を保証。
週37時間労働
離婚再婚が多い
18歳で成人すると、障害者でも独立させられ、自立を強要される。家族も頼ってはいけない。親から家は受け継がない。
単身高齢が多い。車がいらない町中に引っ越す高齢者が多い。なぜならその方が管理しやすいからだ。町の中心部に近い場所に高齢者住宅を用意している自治体も多いのもそのため。
家庭医は風邪などは診ない。市販の風邪薬や目薬なども売ってない。
病気や老衰などで弱ってきても、胃ろうや不自然な延命治療を施すことはまずない。
高齢者福祉施設に入れるのは、その人の身体的、心理的、社会的状況から、広範囲にわたる支援や安全の確保や継続的なケアが必要だと自治体が判断した人だけ。多くは自宅で最期まで過ごす。
…だそうです。高負担のかわりに高福祉というのはそうなんだろうと思うが、結局医療も教育も就労も国が面倒みてくれるってことだよね?高齢者医療関係の話でいうと、無料はいいんだけど、まあ随分と粗っぽいというか、役所っぽいというか、風邪とかは診察しないんだね。胃ろうとかの延命治療とかは不要だけど、薬くらいは用意すればいいのに。なんか画一性・統一性感が強い感が否めない。
平等意識が高いというけど、それって結局「みんな一緒だからそれで満足しよう」思想を思い浮かべて嫌だ。
といっても、平均賃金でみれば、デンマークは日本より全然高いんだよなあ。日本より労働時間は少ないのに賃金は高い。デンマーク云々より、一体、日本ってなんなんだ?って思うけどねえ。
でも、平均賃金でいえば、デンマークは日本の1.5倍だけど、その分国民負担率は66%と日本の44%より断然高いので、それを差し引いたら日本の方が高くなるんですけどね。逆にいえば、今の日本の賃金で北欧並みの負担率になったら生きていけないでしょって話。
そもそも、こういった「北欧見習え」的なことが、日本の消費税率をあげるための方便として使われることが一番嫌だ。消費税25%とか死んでも嫌だわ。払うのが嫌なんじゃなくて、払った税金を国が適正に処置しているという信用がないから嫌なんですよ。
わけのわからないところに予算をつぎ込んだり、選挙や支持率のためだけに無駄にバラマキばっかりして信用ならない。パパ活やっているだけの議員に何百万ものボーナスが支給されたり、一度の議場に出席しない議員に給料支払われたり、議場で居眠りしてるだけの爺に給料支払われていたり、一切合切わけがわからない。
政治家はもともと信用ならないが、少なくとも日本の官僚は生真面目で信用できると思っていたが、それもどうもそうではないようで。これについては最近ムカつくことがあった。
ともかく、デンマークがどうだといかいう話の前に、日本国内でちゃんとしようよっていうことしか思わない。「よそはよそ、うちはうち」。