会議でフレームワークを活用する時は、『箇条書き』ワークを入れよう
今日は会議でファシリテーションをする中で気づいたことのメモを残しておきたいと思います。
テーマは「ファシリテーションの中でフレームワークをどのように活用するか?」について。
●●戦略会議でファシリテーションする際に、フレームワークを活用して参加者のアウトプットを引き出そうとすることが多いです。
ファシリテーションをしたことのある方は、一度は試したことがあると思います。
例えば、SWOT。
自分たちの強み・弱み、市場の機会・驚異を整理しよう・・・といった定番のフレームワーク活用の流れです。
ここで問題が!
参加者全員がフレームワークをもとに良いアウトプットを出せるわけではありません。
参加者によっては、フレームワークの解釈に思考を使ってしまって、アウトプットを出せなくなってしまいます。本来はフレームワークを活用することが目的ではないはずなのに。
最近感じているのは、フレームワークを全ての人が同じ認識で理解していると考えることは危険だなということです。
フレームワークは共通言語だと思いがちですが、当然人それぞれ認識がバラバラです。
では、どうすれば良いのでしょうか?
最初に箇条書きワークを入れよう
会議の場でフレームワークを有効的に活用するために、このワークを入れればスムーズに行くはず!!と今日、とある会議でファシリテーションをしていて考えました。
やり方はすごくシンプルです。
箇条書きワークを入れる。
これだけです。
例えば、SWOTのフレームワークを活用する場合について考えてみましょう。
まずはよくあるパターンから。
●良くあるファシリテーション
ファシリテーター:SWOT分析を活用してアウトプットを出しましょう!
参加者:あれ、SWOTってなんだっけ・・・
参加者が思考停止しているパターンですね。
次に箇条書きワークを入れた改善パターンです。
●箇条書きワークを入れるパターン
ファシリテーター:まず強み・弱みを2つずつ書き出しましょう
参加者:書き出してみる
ファシリテーター:続いて市場のチャンスとリスクを2つ書き出してみましょう
参加者:書き出してみる
ファシリテーター:最後にSWOTのフレームワークで整理して全体像を眺めて、気づいたことを書き出してみましょう
参加者:書き出してみる
たぶん、よっぽど日頃からフレームワークを活用に成熟している人が集まっていなければ、後者がうまくいくはず。
フレームワークは細分化して活用すること
フレームワークは便利ですが、概念のまま参加者に投げてしまうと、逆に思考停止を招いてしまうことがあります。
よっしゃ!SWOT分析をつくりましょう!
では参加者が構えてしまう可能性が大です。
フレームワークの要素を細分化して、小さく引き出していくこと。
これが大事だと感じています。
ファシリテーターの役割は、参加者を思考停止させずに、より良いアウトプットを出してもらい、議論を活性化させることです。
そのためには、認識の齟齬がでる言葉や概念はなるべく活用しないこと。
これはフレームワークでなくても同じです。
カタカナや英語を使いたくなる(カッコ良いから)けど、わかりやすく表現する、難しい概念は細かく分けて伝える。
これを意識するだけでも、もっと良い会議体は増やせるなと思っています。
ファシリテーションスキルは奥深いので、もっと磨いて、戦略を進化させることに繋げていきたいところです。
本日の日報は以上です。
本日のファシリテーションメモ。
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