見出し画像

複業起業という選択肢

日経COMEMOのKOLをしております、大林です。複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を運営する株式会社Another worksの代表をしております。

先日、起業についての記事を読みました。その記事によると昨今起業熱が再点火しているとのこと。2021年に新しく設立された法人は14万4622件と2年ぶりに増加に転じ、前年比の増加率は10%と07年以降最大の伸びだった(東京商工リサーチ)とのことです。

スタートアップ創出元年

記憶に新しい方もいるかと思いますが、政府は2022年を「スタートアップ創出元年」と位置付け、年末までに「スタートアップ育成5か年計画」を策定する方針を打ち出しています。その中で起業熱が再点火している流れは吉兆かもしれません。

日本の経済活性化に向けてスタートアップの創出数を主要KPIにする是非は議論の余地があるとは思いますが、政府としてGAFAMのようなベンチャーを育てていこう!という気概はいち起業家として嬉しく思います。

事業成功に必要な3つの要素

私の原体験でもありますが、「資金」「事業」「人材」の3つが起業初期の事業成功の重要な要素となります。当然のことだと思いますが、当事者になるとこの要素を三拍子揃わせるのは非常に難しいです。

全て誰かが用意してくれる訳ではなく、全部経営者が掻き集める必要があるからです。そしてこの3つの重要な要素を欠けることなく短期間で一気に集めなければいけないという難しさがあります。

特に資金に関してはよく起業家同士で相談しますが、相談資金調達手法こそ近年は多様化しているものの、米国に比べてもVCマネーやエンジェルマネーは全然流通していないのが現実です。

複業起業のすゝめ

複業起業とは、文字通り複業として起業し、滑らかにコミットチェンジをするやり方です。実は日本政策金融公庫も「勤務しながらの起業(複業起業)は成功の確率を高める」とレポートを出しています。現に起業の30%は複業起業だとデータもあります。

前提として決して本業を手を抜いて良い訳ではありません。土日や就業前後で起業のアイデアや構想を練り、仲間を集め始め、資金の目処を立たせ、起業の滑走路として複業期間を設けるという点で起業家にとってメリットが大きいと思います。

退路を断つということも重要ですが、断つ必要も無い退路も存在すると思っています。起業は生半可なものではありませんが、起業家も一人の人間です。メンタルが折れてしまったら元も子もありません。

その点で、複業起業は戻る場所があるという心理的(ある意味金銭的)安全性を担保しながら起業準備(資金用意、事業構想、人材集め)にコミットできる点で初期の立ち上げにはオススメです。

まとめ

「複業」は人間の挑戦機会を今よりも最大化することができる生き方だと思います。一念発起して起業することは全く否定しませんし素晴らしいことですが、複業起業という選択肢は起業ハードルを下げ、初期成功確率を上げる起業滑走路としてオススメします。

いいなと思ったら応援しよう!