ギネス認定!「博多通りもん」の #マーケティングトレース-最も売れている製菓あんこ饅頭ブランドの裏側を読み解く-
博多に行った時のお土産としてお世話になっている「博多通りもん」
なんと!ギネス認定されていることに驚きました!
「最も売れている製菓あんこ饅頭ブランド」とのこと!
確かに美味しい「博多通りもん」
ですが、なぜギネスになるほど売れているのか?
がわからなかったので #マーケティングトレース しました!
STP分析でギネス記録を読み解く
まずはSTP分析から。
S:セグメンテーション
福岡への観光客
⇅
T:ターゲティング
お菓子カテゴリーのお土産を買いたいと考えている国内観光客
※訪日客の売上高は5~7%にとどまり、主力は国内客
⇅
Pポジショニング
餡にクリーム・バターを用いた和洋折衷饅頭
→和菓子を買わない若い層にも人気にという仮説
★ポイント
・国内顧客をメインターゲットとして、訪日観光客にも信頼性を獲得
・そもそも和洋折衷饅頭という独自コンセプトをもっている
4P分析からギネス記録を読み解く
次にマーケティングミックスの構造を読み解きます!
Product:商品
1.日本中どこにもない饅頭を開発する。
2.日にちが経つほどに美味しくなる饅頭をつくる。
3.材料はできうる限りの最高の物を使う。
▼引用元
モンドセレクション金賞19年連続受賞!
お菓子づくりへのこだわりから生まれた「博多通りもん」
シンプルに美味しさがリピートと口コミを生む
「ギネスの記録の要因はひとえに美味しいからだと思います」
ギネス受賞の理由を聞かれて、こう答えられる秋丸真一郎・代表取締役が格好良い。
Place:小売・流通
「期間限定販売を除き福岡都市部から出ない」ために限定性が高い
Price:価格
手を取りやすい価格帯
確かに1個あたりの価格が100円超と安い・・・
博多通りもん(5個パック入り) 560円(税込)
博多通りもん(12個入り) 1,480円(税込)
博多通りもん(16個入り) 1,960円(税込)
博多通りもん(24個入り) 2,960円(税込)
博多通りもん(32個入り) 3,920円(税込)
40個入りは木箱での梱包バージョンとのこと。
TPOに合わせて贈り物として最適なプライシングが行われていることに注目です。
Promotion:広告
地域性を活かしたCMも作成しているのですね。
空港にデジタルサイネージを展開し、博多のお土産=博多通りもんというブランドイメージ形成には力を入れてきていますね。
ももクロが「博多とおりもん」のCMを再現もしているとのこと!
福岡県民の認知獲得→他の県の人に口コミしたくなる仕掛けがされていることがわかります!
マーケティングトレースまとめ
最も売れている製菓あんこ饅頭ブランドの裏側をまとめると・・・
・和洋折衷饅頭という独自コンセプト→ポジション確立
・美味しいと言い張れる商品開発
・福岡以外では簡単に売らない販売戦略
・福岡内で愛されるために認知形成戦略
・TPOに合わせてお土産を渡すことができる価格とデザイン戦略
これらのマーケティング戦略が、ギネス記録の背景にあることがわかりました!
もし自分がCMOだったら?
さて、すでにギネスを受賞している「通りもん」を広げるという難題です。
①ポッキー戦略=高級路線で富裕層アプローチ
1個当たりの単価をUPする。
既に、和洋折衷饅頭という独自ポジションがあるので、その中でさらに「素材にこだわり美味しさ感動」の体験を生み出すのはありではないかと考えています。
4P戦略のPrice=価格とProduct=商品を変える戦略です!
ターゲットとしては富裕層を狙いにいくイメージです。
②ブラックサンダー戦略=商品をズラし、流通チャネルとしてコンビニを活用
ブラックサンダーはブラックサンダーアイスをつくっています。
通りもんアイスをつくり、福岡限定の名物にする。
4Pとしては、Product=商品+Place=流通構造を変える手法です。
ターゲットとして地元の人にも愛される&観光客に広くリーチすることを目指します!
ローカルマーケティングのヒントも盛りだくさんの事例で、地域発の商品開発は博多通りもんをベンチマークすることオススメです!
6月11日にマーケティングトレースミートアップを福岡で開催するので、お土産で買ってこようと思います!
まだ席に余裕ありますので、ご参加希望される方はぜひPeatixからお申し込みください!
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