【メタバース登壇】Horizon Workrooms上でイベント出演してみた
「ポジティブ・パワー」というテック業界で働く女性たちがポストコロナ社会を予想したり、最近気になっているテクノロジーについて語り合うオンラインセッションが今月「Inter BEE」で開催されます。
もともと2020年にDIGITAL CONTENT EXPOのオンラインセッションとして開催されたものでしたが、ご好評いただきありがたいことに2021にもアンコール開催されることとなりました。
前回のセッションでも、
Unity荒木ゆいさんから「Zoomでの会議や飲み会は正直疲れる、もっとリアルな視線や身振りが反映されると良い」
マイクロソフト・ちょまどさんから「VR空間では、その人の物理的な姿から解き放たれて、魂の美しさで交流するようになるのでは」
という伏線のようなお話があったのですが、2回目の今回はUnity荒木ゆいさんのご提案でなんとVR上(Horizon Workrooms)で収録が行われることに。
初めて(ようやく)開封するOculus Quest
1年前の発売当初に速攻で買ったものの、一度も開封せず、完全に積みガジェットと化していたOculus Quest 2(数あるガジェットの一つとして埋もれてました)。
ですが実際にかぶってみると、3万円台で買えるガジェットとは思えないほど出来栄えのよいVRゴーグルでびっくりしました。これまで展示とかでもっと高価なVRゴーグルを使っていたことはあったのですが、それと遜色ない体験。
楽しい(難しい)アバターづくり
リハーサル中、時間がなくて最初にアバター設定をすっとばしてHorizon Workroomsに入室したのですが、
どうやらコナンの犯人みたいになっていたようです。
面白いのでなんなら本番もこれで、と思っていたのですが、全身青だとどっちを向いてるのかわからない&誰なのか一見で判別できないのは問題なので、しぶしぶアバターをつくりました。アバターづくり、楽しいけど難しい(いっそ、他の人につくってほしい)。
「どうせなら普段できない髪型にしたれ!」と最初は坊主に近い刈り上げ+ドレッドにしてたのですが、動いてる自分をみたら怖すぎたので実物に近い髪型にもどしました。
みんなアバター似てました。
ファシリテーターの西村まりこさんは金髪になってたのですが、ご本人のキャラクターとの合致度がすごくて、「あ、まりこさんだ」と一瞬でわかった。
フィジカル身体に見た目を寄せた方が、誰かわかりやすくて会議中の判別が容易になるのですが、アバターで色々遊んだり全然違う変身したりできるのもVRの醍醐味だと思うので、このへんの塩梅は迷うところでした。Horizon Workrooms、もっと面白いアバター出してほしい……ビジネス系アプリだから仕方ないのかもしれませんが。
VR会議のリアリティの凄さ
正直メタバースなめてました。視点がVRになったぐらいでそんなに会議の体験が変わるのかな?と疑わしく思っている部分もあったのですが、会議にログインして驚きました。
あ、、みんなが本当に隣にいるみたいな感じがする。
Clusterとかでスマホやタブレット端末からメタバースにアクセスするのとは段違いの臨場感。
音声に指向性があり、VR空間上で右側にいる人の声が右からちゃんと聞こえるようになっていたり、自分の手指のトラッキングも驚くほど高精度。
単なるバズワードかと思いきや、実際に体験してみてなるほどこれは新たなプラットフォームとして全然ありえるなと実感しました。
ちょくちょく面白いVR上のギミック
あと、VR空間ならではの演出や錯覚が色々と起きたのが面白かったです。
まずみんなでワイワイ騒いでいたのが、Oculusを外して会議を退席している間、アバターが遺影みたいな表示になること。
その後も「あれ……ちょまどさんに見つめられている!??」とドキドキしていたら、実際には左側にあったスマホをとっているだけだったらしい、、、
「Oculusをかぶっていると、顔の前面に重量が偏って疲れるので、後頭部にスマホをぶっさしておくと疲れにくくなるよ」というTipsを池澤あやかさんから教えてもらったので、後頭部にスマホをさしておいたら本当に快適。
が、その後スマホを紛失し「あれ!?スマホがない……スマホスマホ……」と探し続けていたら自分の後頭部にぶっささっていた、というウッカリが発生したり。
デバイスの電源が切れてログアウトしちゃったり、でVRならではのトラブルもたくさんあったのですが、その経験含めてすごくレクリエーション感があり、楽しい収録でした。
特にパンデミック以降、ものすごい勢いで新たな技術トレンドが生まれてきていますが、実際に自分でがっつり使ってみないとわからないこともたくさんあるんだなと改めて実感しました。
今回、Horizon Workroomsの導入を提案してくださった荒木ゆいさんも「『メタバースの可能性』とか偉そうに語るだけじゃなく、まず自分たちがやってみるのが大事と思って今回メタバースでのイベント収録を提案しました」とのこと。パンクだ……。
「新たな技術が出てきたらとりあえず遊び倒してみる」のが、これからのビジネスマンの必須姿勢になるのかもしれません。自分もトレンドに対してあまり斜に構えず、色々と遊んで行こうと思いました。