子孫は残さない未婚おじさんたちが未来に残してくれるものとは?
現代ビジネスに、未婚の男余り現象が起きる背景について書きました。
結婚したいなら強い意思があればできるとか、ホント無責任な事言う人いるんですが、結婚したくない男が一定数いる裏で結婚したいけどできない男がいることも事実。数字上のマッチング不全の問題なんです。したいとかしたくないとか個人の意思の問題じゃないんですよ。
ぜひご一読ください。
「日本でそんなに男余りなら、国外で花嫁を探せばいいじゃない」なんて意見もいただくのですが、日本だけじゃありません。世界中男余りです。中国は3000万人、インドに至っては5000万人の未婚男が余っています。
世界中どこへ行ってももう「詰み」なんです。
今回の記事、ヤフーニュースに掲載されるや否や、アクセスランキングとコメントランキングで共に1位を獲得しました。
総コメント数は、21時現在で739件に達しています。ありがとうございます。→12/18の12時現在で1353件まで膨れました!
毎度僕の記事でのヤフコメは荒れることで有名ですが、今回は真面目なコメント、前向きなコメントが多く見られます。
中には、「出生男女比が1.05なのになんで300万人も男余りになるのかわからない。間違っている」という算数できない人のコメントもあるんですが、まあそういう人は相手ににいたしません。
「男余りではない。男女比は女の方が多い。高齢女性は女性だらけなんだから」と、知ったかぶりをするコメントも散見されるのですが、ちゃんと文章読んでくださいね。未婚男女の差分って言ってるでしょ?
意外なのは「結婚するのが当たり前だという前提」とかで非難してくる人がいること。結婚するのが前提なんて一言も言ってないし、結婚したいもしたくないも肯定も否定もしてません。結婚の意思は別にして、単に数字を見れば、未婚男性が余ってしまうのですよ、というファクトを提示したに過ぎないのに、いちいち「自分の触れられたくない部分を刺激された」からって、過敏に反応しすぎなんですよ。
そして、遂に出たという感じなのが「未婚おじさんという表現はヘイトだ」とまで言い出す輩が出てくる始末。ヘイトの定義わかっているんでしょうか?大体において、文章全体を見ればおわかりの通り、未婚もおじさんも侮蔑した内容になんかなっていませんよ。
事実として40代以上の未婚おじさんが余りまくっているのだから、隠したり取り繕う意味はありませんよ。
結婚しようがしまいが、個人的には知ったことではありません。個人の自由にすればいい。
ただ、「結婚できる/できない」というのは個人の能力や気合の問題ではないということは理解していただきたいのです。すべては構造上の問題により、できる/できないは左右されます。男余りは、人口構造上の問題ですし、低年収の男があぶれるのは経済構造上の問題です。そうした構造は個人の努力の範疇を超えています。
強烈な台風を個人の気合で消し去ることができないのと同じです。
結婚するとかしないとか、そんなところに幸せの種を求めるのはやめましょう。結婚したら幸せになれるはず、というのも幻想です。捨ててしまいましょう。
人間は、オラウータンやゴリラなどの動物とは違います。子孫を残すだけが人生の目的でも役割でもない。
江戸時代全国各地の農村から集結した「厄介者」と言われた次男坊・三男坊達によって、今に続く数多くの食文化や出版文化が生まれたことは紛れもない事実。生涯未婚だろうと生涯子無しで死んでいこうと、それがそいつの価値を決めるものではない。
自分の子どもを産み育てていなくても、「今を楽しく生き、時には不満を漏らし、なんかもう少しうまいこといかないかなと工夫を凝らし、刹那の幸せを作り続けた奴」こそが後世に文化を残すものです。
次世代へ子孫を残す者、未来へ続く文化や産業を残す者。いろいろいて、それぞれの役割があっていい。
自分のやっていることだけが正義だと思い込み、それをやらずにブラブラしている人間を見ると許せなくなって「お前は間違ってる」なんていちいち下らないツッコミばっか入れている人間こそ、何の役にも立ってないよ。
※追記
note×COMEMOの問題で、コメントに対するレスができない状態になっています。コメントいただいた方、お返事できなくてごめんなさい。
Emiruさん
うれしいコメントありがとうございます。今後ともよろしくお願いします!