『鬼滅の刃』ブームの裏側 から学ぶ
先日に発行部数が1億部を突破した鬼滅の刃。
1億部ってすごいのかな・・・と調べてみると、誰もが知っている漫画名作の仲間入りという感じですね。
10.ドラえもん:1億部
9.ブリーチ:1億2000万部
8.スラムダンク:1億2000万部
7.美味しんぼ:1億3000万部
6.こち亀:1億5650万部
5.名探偵コナン:2億3000万部
4.ナルト:2億5000万部
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3.ドラゴンボール:2億5000万部
2.ゴルゴ13:2億8000万部
1.ワンピース:4億7000万部
鬼滅の刃がすごいのは、短期間で1億部突破しているところ。
Googleトレンドで調べると、直近2年にグーン!!!!とボリュームが増えています。
さて、本日は、鬼滅の刃から学ぶ『ブームを巻き起こすポイント』をテーマに書いていきます。
まずは、鬼滅の刃ブームの構造を整理します。
2019年以降に一気にブームをつくった鬼滅の刃
鬼滅の刃のブームはいつ起こったのか?
時系列で整理すると、2016年2月にジャンプでの連載がはじまっています。調べてみると、2019年にアニメで火がついていることがわかります。
2016年〜2018年はジャンプを読んでいる層の中では人気はあったものの、爆発的ヒットと言える状態ではありませんでした。
2019年のアニメ化後1年半で10倍以上と発行部数を急激に伸ばしています。
問い
『どうやって一定期間で集中的に投資をしてブームをつくるの?』
集中投資、一気に認知獲得→ファンづくりのプロセスは、鬼滅の刃から学べることが多そうです。
調べてみて、鬼滅の刃の仕掛けが素晴らしいなと感じたポイントを整理してみます。
SNS時代は、あらゆる人が「表現者」になる時代なので、鬼滅の刃のコンテンツ戦略から学べることは多いと思います。
まず一つ目のポイントから。
①体験投資「マニアから大衆層まで楽しめる体験に投資」
鬼滅の刃がアニメで火がついたのは、声優のこだわり、音楽へのこだわりなど『周辺コンテンツ』でも楽しめる体験を設計したことが大きな要因だと考えています。
調べると、ニッチなマニアも楽しめる「こだわり」が散りばめられています。
葛飾北斎の浮世絵にある波をイメージして動かす
すんごい、こだわりです。
当たり前ですが、一つのコンテンツでも人によって楽しみ方やこだわりたいポイントは違います。
・「コンテンツ」そのものにこだわる
・「キャラクター」にこだわる
・関わる「人」に焦点を当てて楽しむ
etc
とくに、複数の層が参加するコンテンツを提供する場合は、「こだわりポイントを散りばめる」ことが大切ですね。
鬼滅の刃の成功ポイント
多様な人の「こだわりポイント」に応える
こだわりに対して口コミが出ることが理想
2つ目のポイントにいきましょう。
②認知投資:期間を絞りメディアミックスで集中投資
続いてのポイントは、認知獲得をするために、一気に露出を増やして知ってもらう工夫をしている点です。
あらゆるところで鬼滅の刃を目にすることが増えたのではないでしょうか?
それは、集英社が意図的に仕掛けているからです。2019年のアニメ放送、2020年の劇場版に合わせて、コラボやメディア露出を一気に集中させています。
また、下記の記事に書かれている点が興味深いです。
全国21局の規模で放送を開始+あらゆる配信サービスへの加入で、「みんな知っている状態」をつくり出しています。
全国で一気に認知度を高められたのは、
放送枠や配信チャンネルの豊富さも大きく寄与している。
通常の深夜アニメなら4〜5局のところ、
全国21局という異例の規模で放送を開始したのだ。
放送終了後も抜かりなく映像配信サービスでの公開を継続。
その数は何と20サイト以上に及ぶ。
「配信サービスへの加入は多くても1つや2つ。
このアニメがやっているから新しいサービスに入ろうとはなかなかならない。リーチを広げるために配信チャンネルを同時に多く確保した」
(高橋氏)。
鬼滅の刃の成功ポイント
みんなが知っている+テレビ、Netflix、漫画と知っている人がどんな環境でも楽しめる状態をつくり出す
当然ですが、ブームを巻き起こすためには、体験だけ認知だけ、どちらかだけでは足りません。
鬼滅の刃は、認知を広げる・ターゲット層を広げながらも、体験の質を落とさないこだわりを持ち続けたことが、ブームにつながったのだと分析しています。
鬼滅の刃のコンテンツ戦略からの学び要約
①体験にこだわる
こだわりポイントはみんな違う。
あらゆる人のこだわりポイントを刺激する!
⇅
②認知と流通は集中投資
こだわりもって作った勝負コンテンツは、
可能な限り広いチャネルで届ける!集中して投資する!
以上、大ブームとなっている鬼滅の刃を分析してみました!
何かしら仕掛けのヒントにして頂けましたら幸いです!
最後まで読んで頂きありがとうございました!