大竹伸朗展、子連れにもおすすめかも?
日曜日、天気が良かったので代々木公園に行こうとしたのですが、子どもたち(2歳と4歳)が途中で電車に飽きてしまい、思い切って降りることにしました。大手町駅でおり、江戸城跡前の芝生広場で持って行ったレジャーシートを広げておにぎりを食べ、ちょっと遊んでから、ふと思い立って、国立近代美術館で開催中の大竹伸朗展に行ってみることにしました。
https://www.momat.go.jp/am/exhibition/shinro-ohtake/
1955年生まれの大竹伸朗は、愛媛県宇和島市にアトリエを構え、夥しい量の創作物を生み出しています。古くなった雑誌やビラなどの切り抜きが多種多様な素材で貼り付けられ、塗り重ねられ、積層したものが作品として表現されます。その途方もない作業の量を想像しながら、そこに塗り重ねられた情報の歴史にも目を向けざるを得ず、圧倒的な情報量の渦に飲み込まれるような、迫力の展覧会です。
大竹伸朗の作品は海外での評価もいわずもがな、ドクメンタやベネチアビエンナーレという国際展でも活躍しています。先日のアートウィーク東京のVIPイベントでも、本展が活用されたようです。
ものすごく平たくいえば、異常な量をコラージュする作家であるという表現ができるかもしれません。そこには、日本の現代の民俗を象徴するような雑誌やチラシの切り抜きなどが埋め込まれています。これらの作風が国内外のコレクターに、どのように評価されているのかも気になるところです。
そんな展覧会に、意気揚々と子どもたちと遊びに行って、どうなるかな〜と思っていました。ハマらないとすぐに走り回って遊んでしまうので、毎回美術館にはヒヤヒヤしながら行っています。
もちろん心ゆくまで鑑賞するというわけにはいきませんでしたが、しかし、意外にも、子どもたちの反応がとてもよかったのです。「かっこいい」「あっちの絵ももっとみたい」「あれをもう一回見たい」と、存分に展覧会を楽しんでいました。
全員の子連れ家庭にもれなくおすすめ!というわけではもちろんありません。コラージュの中には卑猥な雑誌や情報などものっているので、懸念のあるご家庭もあるでしょう。
しかし、アートの「コンセプト」や「意味」みたいなものを超越したかっこよさがあり、圧倒的な作業量&情報量の渦が子どもたちを刺激するものがあったようです。
この冬、ちょっと冒険したいご家庭にはおすすめの展覧会かもしれません。
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