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「逆張り思考」で自分だけのキャリアを産み出す方法

 Potage代表 コミュニティ・アクセラレーター河原あずさです。いっぷう変わったキャリアを歩む大企業出身の起業家です。

 今日は、キャリアについて考える際に応用できる投資の考え方について書きたいと思います。具体的には、「逆張り」という投資戦略から学んだ、ぼくなりのキャリアの作り方について、ご紹介します。

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「逆張り」投資戦略から学ぶキャリア形成術


 「逆張り」という言葉をご存知でしょうか?株式投資において、上がっている銘柄をどんどん買っていく投資の仕方を「順張り」と言います。逆に、下がっている株に投資をしていく方法を「逆張り」と言います。この逆張りの考え方においては、株式の値段が下がるトレンドの時に買い、上がるトレンドの時に売ることで利益を得ることを目指します。

 一見、有効な戦略に思えますが、実は結構リスキーな部分もあり、投資の初心者にはあまり推奨されていません。しかし、うまくいくと、周りの人がまだ注目していない時に商品を購入し、人気が出た時に売ることで、大きな利益が見込めます。

世の中には、予想を外す投資家アカウントの逆張りを繰り返して利益を出す投資家もいるみたいです。↑の記事より。すごい。

 この「逆張り」という投資戦略は、キャリアにも応用することができます。周りの人々がまだ目を向けていない分野やキャリアに注目し、将来の成長を見込んで行動することで、自分だけの独自のキャリアを築くことができるのです。

 ぼくは、自分のキャリアに関しても、この「逆張り」の発想で進んできました。例えば、富士通という会社に勤めた際、メインのキャリアパスに乗ることが自分には合わないと感じ、子会社への転籍を希望しました。親会社の人間からすると、なぜわざわざ子会社に行くのかと疑問に思われるかもしれません。しかし、当時インターネットビジネスが急速に伸びていたため、私は数年後の未来を考え、インターネットサービスには大きな可能性があると判断したのです。

 さらに、東京カルチャーカルチャーと言う、ニフティが運営していたイベント事業へと志願の上異動しました。インターネットサービスの会社でありながら、リアルなイベントの仕事にフィールドを移したのです。

 この選択は、周囲には理解できなかったかもしれません。しかし、私には当時、リアルにコンテンツをつくれる人が勝つ時代が来るという直感がありました。

 実際に、その後、ソーシャルメディアの登場によりインターネットとリアルがつながり、リアルで作ったコンテンツをネット上で消費する流れが生まれました。当時は「O2O(Online to Offline)」と呼ばれるビジネス潮流が、後から誕生して、時代が追い付いてきたのです。

 その後、シリコンバレーへ駐在員として渡りました。ニフティは日本でしかビジネスをしていない会社でしたが、日本を飛び出して、海外でのビジネス経験を積もうとしたのです。さらに、ニフティが売却されることが決まった際、多くの同僚がすぐに転職を選択しましたが、新しいチャレンジができる余地があると考え、残ることを選びました。

 そして、2020年4月にはコロナ禍真っただ中に独立しました。ぼくはもともとイベントのプロデュースが本業だったので、イベントが全て中止になる中で独立することは、一見すると無謀な選択でした。しかし、オンラインも活用したコミュニティづくりがますます伸びるだろうという「逆張り」の発想で取り組み、結果的に事業を軌道に乗せることが出来ました。

 子育てにおいても同様です。夫婦二人で、年子育児を実践しているのですが、周囲からは「無理だ」と言われることもありました。それでも「逆張り」の発想で取り組むことで、今では、自身の会社の経営を軌道に乗せながら、年子育児を無事にこなしています。妻の再就職も決まり、ますます「仕事と年子育児のバランス」という難題に、力強く立ち向かおうと決意しているこの頃です。

「逆張り」が生み出すキャリアの無限の可能性

 ぼく自身が、ちょっとひねくれ者であることも関係しているかもしれませんが、これまでのキャリアを振り返ると「逆張り」のループが見事に続いています。しかし、この「逆張り」の連続こそが、私のキャリアを成功へと導いていったのだと思います。その理由は、他の人にはできないオンリーワンスキルがこの過程でどんどん身についていったからです。

 例えば、ITやインターネットビジネスを理解し、リアルの場づくりやイベント企画、コミュニティ構築、日本とシリコンバレーのスタートアップ事情、さらにコロナ禍での場づくりなど、さまざまな分野での知識と経験を持ちながら、育児と仕事の両立にも励む経営者は、なかなかいません。この経験の組み合わせが私の独自性を生み出し、ビジネスのチャンスを引き寄せてくれました。

 自身のキャリアで培ってきた数々の「タグ」の組み合わせは無限大で、ある時の経験と別の経験とが結びつくことで、問題を抱えているクライアントがいる時に、「これは解決できそうだ」と気付くことができます。結果的に、それが新たなビジネスの種になるのです。

 「逆張り」のキャリアは、一見リスキーに見えるかもしれませんが、独自のスキルや視点を持つことで、他者とは違う価値を提供できるようになります。これにより、問題解決力や独創性が高まり、ビジネスチャンスも広がっていくのです。

ワクワク感を軸に生まれた「逆張り」キャリア

 「逆張り」の発想で動くと、時には逆風にさらされることがあります。周囲から「何を考えているのか」と疑問視されることもあれば、左遷されるような状況に置かれることもあります。しかし、私はそのような状況に全く動じず、自分なりの未来予想図を描いて行動してきました。

 その根底には「順張り」と「逆張り」のどちらが自分にとって面白いかという視点がありました。例えば、インターネットビジネスよりもリアルな仕事が、日本よりもシリコンバレーでの仕事が、会社員よりも自分で事業を立ち上げることが、楽しそうだとその時々で感じたからこそ、僕は確信をもって「逆張り」の選択ができたのです。

 ぼくの座右の銘は「どうせ大変なら楽しい方」です。「楽しさ」、すなわち「ワクワク感」を選択の基準にすることで、他の人がやらないことに挑戦するマインドが養われ、経験の蓄積により自分なりのキャリアが形成されました。

 もっとも、この「逆張り」キャリアは万人に適用できるわけではありません。周囲が「当たり前」と思っていることに疑問を抱く人や、外側を見てしまう人には向いていますが、同時にリスクも伴います。ぼくのキャリアも、奇跡的に点と点が線でつながってうまくいったように見えますが、再現性は必ずしも高くないのです。

 そのため、この「逆張り」キャリアは万人に推奨するわけではありません。しかし、周囲と同じであることや、周囲が「こうすれば安パイだよね」と行動選択することに疑問を持ちながら仕事をしている人にとっては、ぼくのような存在が気持ちの支えになるかもしれません。

 今回の記事をきっかけに「順張り」のキャリアと「逆張り」のキャリアを比較検討してみて、どちらが自分に向いているか考えてみると、いい気づきがるかもしれません。自分にとって最適なキャリア選択をすることで、より充実した人生を歩んでいきましょう。

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※編集協力 横田真弓(THE MODERATORS & FACILITATORS受講生)

※この文章は、原文作成にChatGPT(GPT-4)を活用して執筆されています。

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