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新宿駅周辺の再開発は、終わらずに、継続し続けることこそが、重要なのでは。


現在、新宿駅周辺は、再開発中です

今、新宿駅周辺は、再開発が進んでいて、駅周辺の道路がよく変わり、知っているつもりの人でも、迷子になることが多いのではないでしょうか?

私的には、新宿駅西口のロータリーがなくなり、少し寂しい気持ちがありますが、「街」とは変わるものですね。

さて、このような「街」の再開発は、交通手段の変化や、街を使う人に対応するために、必ず起こることです。そして、「街」が変われば、その街のオフィス、お店も変わります。

今回は、その中の「ホテル」について考察してみましょう。

当然、新しいホテルができる

新宿の再開発と同時期にホテルも変わります。

この記事にあるように、

京王のフラッグシップになるホテル。新宿では間違いなくクオリティーでナンバーワン、東京でも有数のホテルにしたい

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1979T0Z11C24A2000000/

と、新しい京王のホテルが、2028年に開業するそうだ。ぜひ、開業後は、伺ってみたいものです。

しかし、このホテル、ニューヨークのタイムズ・スクエア周辺では、常に新しいホテルができている。「街」のホテルは、常に変わっていくのだろう。そして、「街」の開発は、このような「新陳代謝」も一つのテーマなのかもしれない。その「新陳代謝」が、「街」の魅力の一つなのかもしれない。

ニューヨーク・タイムズスクエアのホテルの代表的な歴史

参考に、ニューヨークのタイムズスクエアの代表的なホテルの開業を調べてみた。

  • ウェスティン・ニューヨーク・タイムズスクエア(2002年開業)

    • 43階建ての高層ビルに873室を備え、ブロードウェイと8番街の角に位置する。

    • 従来のタイムズスクエアのイメージを一新する洗練された高級ホテル

    • メインターゲット:ビジネスエグゼクティブと高級レジャー層の家族

  • The W Times Square(2004年開業)

    • 1567 Broadway に位置し、507室を備える。

    • W ホテルの特徴的なモダンデザインと都会的な雰囲気

    • メインターゲット:20-40代の都会的なライフスタイルを好む富裕層

  • インターコンチネンタル・ニューヨーク・タイムズスクエア(2010年開業)

    • 44階建て、607室を備える。

    • 環境に配慮した設計で LEED 認証を取得し、サステナビリティと高級感

    • メインターゲット:国際的なビジネスエリートと富裕な観光客

  • ハイアット・セントリック・タイムズスクエア(2013年開業)

    • 54階建ての高層ビルに487室を備え、タイムズスクエアの中心に位置する。

    • ビジネス旅行者向けの高級施設

    • メインターゲット:モダンなビジネス旅行者とミレニアル世代の観光客

このように、約10年で、4つのホテルが開業している。そして、今時なのは、単に高級ホテルではなく、それぞれメインターゲットが異なる点なのです。

街と多様性

冷静に考えれば、都市生活者は、「街」ごとにイメージを持っている。東京駅周辺も新宿駅周辺も、中央部に駅はあるが、駅が最終目的地ではない。東京駅周辺で行いたいことと、新宿駅周辺のそれとは異なる。

そして、仮に新宿駅に行っても、その人たちが全て同じ人かというとそれも異なる。旅行者、出張者、買い物客。富裕層もいれば、そうでない人もいる。

これからの街は、街のブランドの確立と、多様性を満たすことの両方が必要なのだろう。そして、人の多様性にの発展に終わりがない。ということは、それに対応する「街の開発」にも終わりがないのだろう。

これからは、街の再開発をし続けることが、重要なテーマなのかもしれない。ただし、破壊的は再開発ではなく、持続性があり、環境負荷の少ない再開発を。

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本間 充 マーケティングサイエンスラボ所長/アビームコンサルティング顧問
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