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失敗を許容できないならマネージャーになるな。

みなさんこんにちは、澤です。

前回の記事も、とてもたくさんの方に読んでいただいてうれしいです!


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さて、今回のテーマは「副業するための心構え」です。

まずはこの記事。

ITの開発には、失敗がつきものです。
これは不可避です。
プログラミングに完璧なんてものはありません。
この事実をいかに許容するかが、ソフトウェア開発、システム開発においては重要なのですが、どうも日本ではこの考え方は浸透しないようです。

とある製造業のおじさんが「我々は10年壊れないものを作っている。なんでITでそれができない」とかITベンダーに偉そうに言ったりするわけですが、そういう人が中途半端に権限のあるポジションにいたりするから、日本はここまでIT後進国になったんだろうなと思うわけです。

日本、本当に遅れてますよ。
ポテンシャルはあるんです。でも遅れているのです。

海外でも通用するITサービスやプロダクトを生み出せていない。
「他にもそんな国あるじゃん!」って意見もあるでしょう。
でも、GDPが世界3位でバブル期には株式総額の世界ランキングトップ10に7社も名を連ねていた国が、「負けてるのは日本だけじゃない」とか言うのって寂しい気がするんですよね。

なんでこうなっちゃったかといえば、かなりの部分は「失敗を許容しない体質」にあるような気がしてます。
失敗を恐れた結果として発達したマインドセットを「XXしてから思考」と呼んでます。

「お金が貯まってから結婚しよう」
「英語が話せるようになってから留学に行こう」
「ダイエットしてからジムに行こう」

こういう思考のことです。
正しいとか間違ってるとかではなくて、そのマインドである限り挑戦は先延ばしになり、結果として最も重要なリソースが無駄になります。

それは「時間」です。
「検討」「調整」「確認」に多くの時間を使い、全てが整ってから何かを始めれば、確かに失敗のリスクは下がるでしょう。
でも、それらに費やされた時間が戻ってくることはありませんし、とっとと始めた人たちはその間にも多くの失敗からたくさんの学びを得ているわけです。
そして「よし、準備が整った!」となってから始めたものは、ともすればすっかり時代遅れになっていたり、すでにマーケットで魅力的な製品やサービスが圧倒的なシェアを握っていたりするわけです。

なんでこんなことが起きるのでしょう?
ボクが勝手に立てた仮説は「マネジメント層が責任を取らない」ことかなと思います。
ちなみに、日本以外の国でもマネジメントが責任を取らないことなんて日常茶飯事のようです。
メンバーに責任を押し付けたり、自分は関与していないと言い張ったりなんてのは、どこの世界でも起きがちなことです。
ただ、日本と違うところは「優秀な人はチャレンジできる場所にすぐ移る」というところです。
無能なマネジメントに付き合うなんていう無駄を許容することなんてなくて、すぐに別の場所へと旅立ってしまいます。
日本でもぼちぼちそういう傾向は生まれてきていますが、まだまだその流動性は圧倒的に低いと思います。
もっと言ってしまえば、超優秀だった人たちも無能なマネジメントの下で牙を抜かれてしまって、時間の無駄やチャレンジしない文化を受け入れるように最適化されてしまうのです。

日本、という大きな主語を使うのは好きではないのですが、米国資本の会社を卒業して数多くの日本企業と一緒に仕事をするようになって「もったいない」と思うことが多く、「何かできることはないかな」と日々考えています。

間違いなくポテンシャルはあるのです。
毎日、ボクがお会いしている人たちは、ボクなんかよりよっぽど優秀です。
とにかくチャレンジすればいい。
そのためには、「邪魔するマネジメント」を徹底排除する必要があると思ってます。

責任を取るつもりがないなら、マネジメントなんてやらないでほしい。
年功序列の流れで与えられたポジションに固執して、チャレンジしようという人たちの未来を奪わないでほしい。

その昔、「踊る大捜査線」というドラマがあり、映画版も作られていました。
その中に出てくる柳葉敏郎さん演じる警視正の「室井慎次」というキャラクターが「私は責任を取るためにいる」と言うシーンがあります。
マネジメントの仕事って、これだと思うんですよね。
チャレンジさせて、何かあれば責任を取る。
ちなみに責任を取るっていうのは、「やめる」とか「左遷される」とかじゃないと思うんですよね。
「次はもっといい結果を出す」だと思うんです。
こんなカルチャーやマインドセットが定着するといいなぁ。

そのためにできることはないかなって考えるのが、ボクの仕事であり使命だと思ってます。

いやーー、これは面白い映画だったなーー
この手の作品は、「リアリティ」は不要ですね。

レインボーブリッジも開通してからかなり時間が経ったので、最近はしょっちゅう封鎖して工事してます。



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