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ランチ体験を革新する!月額定額制テイクアウトサービスMealPalの #マーケティングトレース

都市のランチは、高い!行列に並ぶ必要あり!お店探すの面倒!
といった課題を抱えているユーザーがいる。

(自分はこの面倒な状態を回避するために、カロリーメイトとヨーグルトという健康なのか不健康なのかわからないランチで済ませたりします)

そんな課題を解決するサービスが出てきています!

忙しいビジネスマンのランチタイムの救世主と表現されているサービスです!
※今はディナーもやっています

月額定額制テイクアウトサービスの市場は、海外(特に)アメリカではMealPalというサービスが急成長しています!

本日は、そんな新たなサービスのマーケティングトレースを実施します!

MealPalの概要

サービスイメージは動画をみるとわかりやすいです。

また、概要に関してはすでにYuki Nakataさんがmediumでをまとめられていたので引用をさせて頂きます!

▼サービス概要
サブスクリプションのプランはランチ2つ、ディナー2つの合計4つ。月額料金はNew York周辺だと、ランチは、①$6.39/MEALで12回/月まで、②$5.99/MEALで20回/月までの2種類、
ディナーは①$6.99/MEALで10回/月まで、②$6.49/MEALで15回/月までの2種類となっている(地域によって物価が異なるため、サブスクリプションプランの料金も異なるようである)。
▼資金調達
2016年創業の同社は急速に成長し、2017年2月にSeriesAで$15M、2017年9月にSeriesBで$20Mの資金調達を行い、現在ボストンやサンフランシスコなどの北米だけでなく、イギリスロンドンやフランスパリなど海外展開も積極的に進めている。サービスのトランザクションベースでは、アメリカが約5割である。

MealPalのユーザー提供価値

ユーザーは何を求めて月額定額制テイクアウトサービスを活用するのかをJTBDのフレームワークをもとに、顧客の片付けたい仕事を整理していきます。

ユーザー側とお店側それぞれの視点で、どんなことを求めてサービス利用するのかを読み解いていきます。

JTBDの視点は下記3つの視点でユーザー行動を分析していきます。

・機能視点:ユーザーはどんな機能を求めているのか?
・感情視点:ユーザーはどんな感情を満たしたいと考えているのか?
・社会視点:ユーザーはどんな社会的ステータスを求めているのか?

▼ユーザー側
機能視点
【発見性】美味しいお店を気軽に見つけたい
【手軽さ】行列に並びたくない
【安さ】ランチにお金をかけたくない

感情視点
【手軽さ】メニューを選ぶのが面倒
【手軽さ】忙しいので短時間でおいしいランチを食べたい
【発見性】新しいお店を開拓したい
【満足】おいしいランチを食べたい

社会視点
【グルメインフルエンサー】美味しいお店を知っている、仲間に紹介できる自分でありたい

▼お店視点
機能視点
【認知獲得効果】お店の認知度を高めたい
【顧客獲得効果】ランチで接点をもちディナーでも活用してもらいたい

感情視点
【オペレーション】ランチにリソースをかけたくない

社会視点
【先駆者】最先端のサービスを利用しているお店として認知され

飲食店のマーケティング課題は何かを考えると、
・既存のレビューサイトの口コミに左右される
・巨額な広告費はかけられない中でのリーチ数=認知拡大
・人手不足の中でのオペレーションコストを抑えたい

といった要素がある中で、どこまでMealPalのサービスで店舗側の課題解決ができるかが鍵になる。

MealPalの3C分析

続いて3C分析からMealPalの概要を整理していきます。

▼Company(自社)
資金調達をしながらランチサブスクリプションのモデル(文化)を拡大

ニューヨーク、サンフランシスコ、ボストンなどアメリカ主要都市
現在グローバルにエリアを拡大中
北米だけでなく、イギリスロンドンやフランスパリなど海外展開も

▼Competitor(競合)
コンビニ
ファーストフード
お弁当屋
Uber Eatsに代表される宅配サービス

▼Cusotomer(顧客)
※ここは先ほどのJTBDで分析した内容を要約しておきます。
①ユーザー側
・発見性
・手軽さ
・安さ

②店舗側
・1日1メニューなので受け渡しに手間がかからない
・認知拡大=店舗だけではリーチできない顧客層との出会い
・需要を予測できる→材料調達コスト、廃棄コストをマネジメントできる
・初期投資は抑えることができる

参考:UberEatsの分析

UberEatsは海外、日本ともに提携店舗数、ユーザー数ともに順調に拡大している好事例です。

MealPalの競合にあたるので、UberEatsが何をやってグロースしているのかを確認しておきましょう。

順調にグロースできているポイントを分析してみます。

▼ポイント整理
・友人とコードシェアで500円~1,000円オフ
・配達時間が大幅に削減できている
・統一された配達バッグにより配達員が広告効果を生む
・✳︎「レストランマネージャー」を開発✳︎→iPadを貸し出すことで店舗の満足度向上
・配達員が稼げる(配達員の存在がUber Eatsの特徴)

✳︎Uber Eatsは、「レストランマネージャー」を開発して、売上状況、売れ筋商品、顧客満足度などを確認できるツールをレストラン(店舗)に提供。
店舗側の満足度をあげて、口コミにより提携レストランの拡大につなげた。

UberEatsは店舗側への価値を明確にし、サービスの利便性を高めている
=MealPalがUberEatsに機能性の高さで勝つのは難しいかもしれない。

MealPalはUberEatsでは出会えないお店に出会う価値を提供することが鍵になるのではないかと考えています。

▼MealPalの提供価値
機能性<新しいお店を発見して、お店に取りに行くことが楽しみ

この状態をつくることがポイントだと考えています。

MealPalの4P分析

▼Product(商品)
月額定額制のランチ/ディナーテイクアウトサービス

▼Price(価格)
1食6$の訴求(プランによって異なる)
※NYでのランチ平均価格は12$~15$と言われている

▼Place(小売・流通)
調理とメニュー開発は各店舗
ユーザーはアプリで注文した飲食店に取りにいく

▼Promotion(広告)
登録のインセンティブとしてAmazonギフトカード

※MealPalのSNS戦略
Twitterのフォロワー数:10,867
Instagramのフォロワー数:16,000
YouTubeやブログレビュー→口コミ(ユーザーの飲食店レポ)

SimillarWebをみると、SNS活用の中ではFacebookが主要チャネルとして機能していることがわかります。


下記がFacebookページです。

成功要因の整理

下記3つが、新しいランチやディナーのあり方を、ユーザー側、店舗側に示せた要因だと整理しています。

▼成功要因整理
①顧客と店舗の両方の課題を解決するサービス設計

②SNSで地域に熱狂するファンをつくり、口コミで広げる
※リファーラルプログラムには力を入れている

③初回登録のインセンティブはわかりやすく設計

表面には出てきていない、コミュニティマーケティングをしっかりやっている可能性があるなという仮説は考えています。

飲食店関連のサービスでコミュニティ構築に力を入れて成功したのはRetyです。次のアクション仮説にも参考になる記事をご紹介↓

▼Retyのコミュニティアプローチ施策
・投稿ユーザーとの交流、コミュニティの活性化
・アプリを投稿に特化
・インフルエンサーとの交流を行い、サービス認知度を拡大

自分がCMOだったら?

自分がMealPalのCMOだったら何を仕掛けるか?

 打ち手①シンクロライフとのコラボ

一つ目はシンクロライフとのコラボレーションを仕掛けます。

シンクロライフとは?

以下はシンクロライフのホワイトペーパー資料からの引用です。

▼コンセプト
①利用者と飲食店の間にトークンベースの新しい経済圏をつくる
②ユーザー個々の食の価値観をデータベース化
③AIを活用したパーソナルレコメンデーションでユーザーのお店探しをサポートする
SynchroCoinトークンを作成→世界中のグルメ開拓者達が良質な飲食店へのレビュー評価、精度の高い飲食店の情報作成・更新・翻訳作業などにSynchroCoinトークンを報酬として受け取れるトークンエコノミーを形成

要約すると、ブロックチェーン、AI、トークンを活用したレストランレビューサービスです。

MealPalの利用店舗にシンクロライフも同時に導入しもらえると、「新しいお店の発見性強化」につながるのではないかと考えています。

※シンクロライフは海外展開も力を入れていくとのことなので、相性は良さそう(グローバルで同様のサービスがあれば組み先としてありえるのではと考えています)

 打ち手②ファミリー層向けプラン

二つ目の仕掛けは、ターゲットをファミリー層にして、ファミリー層向けプランをつくります。

共働き世帯の増加により、時短ニーズは今後も広がっていくと予測できます。

ファミリーで契約して、家に持ち帰れるor家族で一緒に食べるシチュエーションを用意するなど、プラン拡張→提供する体験拡張→ターゲット層拡張ができないかと考えています。


以上が、MealPalのマーケティングトレース でした!

今後、どのような新しいサービスが登場し、どのように自分たちのランチ体験を変えてくれるのかは楽しみですね!

ちなみに日本の月額定額制テイクアウトサービスは?

POTLUCKのサービスはこちら!

4月22日に月額定額制テイクアウトサービスを展開しているスタートアップPOTLUCKとマーケティングトレースのコラボイベントを実施します!

ということで、今日のマーケティングトレースは、明日のイベントのための準備でもありました!

最後まで読んで頂きありがとうございました!