「リフレーミング」を使いこなそう。入社1ヶ月でモヤモヤするみなさんに捧げる4つの処方箋

2023年度、日経記事に賃上げ2023というトピックが立ち、新卒入社の方々の賃金改善が眩しかった4月頭が瞬く間にすぎました。この記事通り例年より数ポイントアップした初任給が支払われたのではないでしょうか。ゴールデンウィークに突入し、4月が終わります。新入社員の人は入社して1ヶ月。思うようにいっていないんだよな、という人もいる気がします。

このnote では、新卒・転職に関わらず、やる気満々で入社したけどなーんか思うようにいかないな?なんだこれ?となっている人に向けて、過去の私がそういうメンタルに陥った際、先輩方から授かった教えをまとめたいと思います。

「こんなはずじゃない」はまあこんなはずだから安心して。1ヶ月勝負じゃない

入社ないし転職して1ヶ月弱、なんか思ってたのと違う、もっと出来るのにうまくいかない、もしくはそういうチャンスがもらえていない、など色々あると思います。かくいう私も、どうせなら同期で一番になろう!と意気込んで入社したものの、「なーんかしっくりこない」と苛立っていました。

そんな1年目のある休みの日、眼鏡を新調しにグローブスペックスの岡田哲哉さんに会いにいった際、「全然しっくりこないんですけどなんですかこれ」ときいたら、「しっくりきたのなんて僕は最近だよ」と20年年上の大先輩がいってくれた。

なーんだそんなにかかるんだ。「じゃあ私も10年くらいでしっくりくるのを目指せばいいや」と(勝手に半分に見積もる自己肯定感の高い私)完全に力が抜けた。

学生時代は、半年ごとの評価がふつうだけれど、仕事となると急にプロジェクト単位、もしくは事業単位になるため、タームがやたら長くなる。なので、わかりやすい評価やフィードバックがないことで意欲が続かないということも。

つまり、焦らなくていいんだと思います。この戦いは長期戦なのだと知るだけでいい。認識をアップデートしましょう。あなたが星を取れるときは絶対にくる。

「やらないやつがムカつく」は無駄、ヒエラルキーを理解しよう


目の前の仕事が増えはじめるものの、まだ余裕があったりすると、周りの人がサボっていたり、やりきれなかったりするのが目についたりします。特に新人時代は全員立場が自分より上なので、「あの人、自分より給料もらってるのに何にもやってない」などと思いがちです。

私の場合は、現場にうまくはまらず異動した同期のことを、本社で何もしていないように見えていたことがあり、当時の人事部長に「何にもやらないやつむかつきます」と言いにいったことがあった。(今思うと嫌な新卒すぎる)

そのときに人事部長が、「翠川は、面接のとき『同学年の中で1番できるとは言い切れないが、トップ10%のやる気あるグループに入ってると思う』って言ってたよね。10%に入る人が、残りの90%がやる気ないことに腹立てても無駄なんじゃない?もっと他にやることあるでしょ」といってくれたのです。

無駄だからやめよう、自分が伸びることやろう、と完全に姿勢が変わった瞬間でした。

チームマネージメントをする立場であれば、自分以外誰かのモチベーションを上げる役割ですが、そういう立場でもないのに人の行動で自分のモチベーションを削るなんて、勿体なすぎます。同じ状況にある人たちは、直ちにやめましょう。

上司ガチャで上手くいかない人は、自分ばっかり成長チャンスもらってあざーす!というメンタルがおすすめ

上司と合わない、信頼してもらえていない気がするなど、上司問題もあると思います。直接の上司とうまくいかないと、目の前の人全員と合わないような気持ちになってしまうこともあるでしょう。

そういう場合、まずひとつは、「合わない人と組んだ方が成長できるのは後から振り返るとわかる」ので、ここはなんとかやり過ごそう、ということです。私が新卒入社したスマイルズは、なんなら自分と似た人と組ませないように敢えてしていたらしい。

ふたつめ、上司のさらに上の上司、別部署の同じ役職の人など、他にも人はいるので、少しだけ俯瞰して見ることも重要。セカンドオピニオンもある。なんなら、もっと俯瞰して自分ならこういう配置にするなぁなどと考えたりしていると、1箇所に集中し過ぎていた力が、他にも分散して気が楽になります。

3つめ、「自分にばっかり面倒なこと押し付けて来やがって!」と思うようなことは、「自分ばっかり成長するチャンスもらっちゃって、また人より成長しちゃうな…」と変換してサクッとやりきりましょう。お金もらって成長させてもらえるなんて!ありがたい!というメンタルだと、色々目をつぶれるようになります。

上記までに書いてきたことは、心理学でいうリフレーミング。当時はただのポジティブシンキングだと思っていましたが、「相手の立場に立つ」「相手を理解する」「相手に共感する」といったアプローチから始まる心理学で、この手法で考えられるように気がついたらなっていたのも、やる気の有り余る自分がスイスイ生きやすく、堂々と活躍しやすくなった転機だったように思います。詳しくはこちらなんかにも書いてありますのでご参照。

一生懸命やる人を笑う奴のことは無視していい

最後に書いておきたい重要な心持ちについても書いておきたい。「あいつ一生懸命やってダサいよな」と言われたりしてテンション下がる、みたいなことはやる気ある勢にとってはあるあるかと思います。ただ、そういうのって仕事できる人の集まりで耳にすることは一切ありません。仕事できることの方が重要なので。

そういうことを言う奴は、自分の時間を人を批判する時間に割いてて勿体無いなぁ、それしかやることないなんて暇なんだなぁ、と思っておけばいいので、これ以降は一切、気にしないでください。

このnoteでは、私がもらってよかった教えと、実体験からの「やる気がある人が腐る」を回避する方法をまとめてみました。これらの教えをくれた諸先輩方とは、今も交流があり、長い方とは20年の付き合いです。

この記事を最後まで読んでくれるほどの、やる気のあるあなたも、そういう素晴らしい出会いに期待しつつ、一緒に世界を変えていきましょう。

サポートいただけたいた方は仲間と思って日々精進しようと思います。とりあえず、ビールを買って乾杯させていただきます。