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Y2K、90's、平成レトロ、リバイバル文脈で再注目されるエンタメビジネス

アニメ・漫画などのエンタメビジネスをアップデートするスタートアップ、株式会社MintoのCEOの水野です。今回は、Y2K、90's、平成レトロ...などファッションやカルチャーのリバイバルブームの中で、再度注目されるエンタメ・コンテンツやIPホルダーの関わり方について考察してみました!


Y2Kファッションからエンタメへの広がり

まず、数年前から続いているZ世代を中心した「Y2K」ファッションブームのおさらいから。

Y2Kファッションとは、Y2K=2000年前後のファッションテイストを取り入れた着こなしです。世界的にはK-POPアイドルを中心にY2Kファッションが広がっている面もあり、特に2022年にデビューしたNewjeansは、ファッションに加えて楽曲(メロディやビート)でも90's後半の傾向が垣間見えます。

Newjeansのプロデュースに影響を与えているのは、2000年代前後のK-POP第一世代のアイドルのS.E.S、fin.KL等と言われていますが、PVなどを見ると日本のアイドルSPEED、SUPER MONKEY'S、安室奈美恵などの影響もありそうですね。

また、日本では、Y2K的なトレンドとして、平成レトロブームが、この数年間続いています。最も大衆化したという観点では、2023年5月の日本マクドナルドのテレビCM「平成バーガー 大復活」が挙げられます。浜崎あゆみの1999年のヒット曲『Boys & Girls』をバックに、池田エライザがギャル、女子高生、アイドルなどに“6変化”したCMで、CMの内容と共に商品のヒットにもつながりました。なかなか強烈なインパクトでしたよね。

2023年5月31日-展開された平成バーガー

リバイバル上映や再放送でコンテンツ自身も復活

新しいアーティストによるY2K、90'sオマージュや、CMでの再起用だけでなく、1990年代のコンテンツ自体が再上映・再放送される流れも活発になってきています。

国内最大級の映画・ドラマ・アニメのレビューサービス「フィルマークス(Filmarks)」は、ユーザーが見たい映画を映画館で上映するプロジェクト「プレチケ」の中で、「Filmarks 90’s」というブランドを掲げて、90年代の名作リバイバル上映企画を主催しています。

レオン 完全版」など90年代の名作映画が再び映画館で見れる

「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」「ギルバート・グレイプ」「バッファロー '66」(全てすごい名作!さすがFilmarksセレクト)と、レオンの他にも上映作品が決定していて、映画や映像の世界でも90'sリバイバルブームは、まだまだ続くと思われます。

漫画・アニメIPのリバイバルは?

漫画・アニメのリバイバルという観点でも、前述したFilmarksは、実写映画の他にも、1998年のアニメ映画名作「パーフェクトブルー」(マッドハウス)の4Kリマスター版のリバイバル上映を2023年9月に手がけており、こちらは全国51館まで拡大するなど、大きなインパクトを残しています。

また、前述したNewjeansは、2023年7月に発売したセカンドアルバム「Get Up」に収録されている「New Jeans」のPVで、2000年前後にテレビ放映されたアメリカのアニメ、パワーパフガールズとコラボしています。とっても、かわいいPVなのでぜひチェックしてみてください。

アーティストや芸能人は、世代交代しますが、漫画・アニメなどはコンテンツに登場するキャラクターやIPは、歳を取りません。リバイバルブームで様々なコラボなどの接点が増えることで、IPは、世代を超えたファンを獲得していくことができるのが強みです。

IPホルダーは、リバイバルブームを乗りこなす事が重要

ファッションの世界は、20年周期と言われ、リバイバルされることが前提になっています。一方で、コンテンツIPホルダーとしては、その流れにうまく乗りながらも、消費されるのではなく、新しいファンを取り込んで、長くファンとして愛してもらえるようにしていくことが、重要だと思います。

リバイバルという視点で見ると、アニメでは、90年代に限らず、80年代アニメのリバイバルも多いです。例えば、2022年10月には、1980年代の名作漫画・アニメの「うる星やつら」が放送開始され話題になりました。2024年1月からは第2期アニメ化も決定しています。

また「北斗の拳」は、生誕40周年記念として、新作アニメの放映がワーナー ブラザース ジャパン合同会社から2023年9月13日に発表されています。地上波なのかネット配信なのかは現時点(2023年10月30日)では、非公開とされていますが、大きな話題になるのは間違いないでしょう。

「北斗の拳」は、新しいジャンルでのコラボレーションが非常にうまく、Minto(弊社)もメタバース領域で協業をさせていただきました。

「北斗の拳」のIPマネジメントで、特筆すべきは、そうした新しい取り組みに積極的に乗り、消費されて終わるのでなく、新たなファンに対して、しっかりと長く愛してもらえる取り組み=原作ファン化へと繋げている点だと思います。

例えば、直近では、2023年10月から、森アーツセンターギャラリーにて、「北斗の拳 40周年 大原画展」が開催されています。長く愛されるIP作りという観点では、リバイバル・リニューアルされたコンテンツだけでなく、原作・原画のファンになってもらう事が、重要なんだよな〜と改めて気付かされます。

ということで、今回は、Y2K、90's、平成レトロ...などファッションやカルチャーのリバイバルブームの中で、再度注目されるエンタメビジネスについて書いてみました!

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