使われることの優しさ。「用」とは優しさのことだ。 ~ 一言切り抜きfrom日経#130
いまさらだが、2月の私の履歴書、楽焼の楽直入さんの文章より、一言切り抜いたものを今アップしたい。(楽さんの私の履歴書は、毎回苦悩あり、そして力があって好きだったなあ)
自己表現、自己満足ばかりと楽さんが当時感じてしまっていたアートに対して、逆に、日本の器によって目覚められた、とのこと。
この1行、ま、正確には2行か、すごく好きで。
「用の美」とは、工芸、デザインの世界ではずっと言われていると思うけど、form follows function的に思ってしまっていたのだが、この1言で、一つ深く理解できた気がする。
いま世界に必要なのはイノベーションでもクリエーティビティーでもない。その前の、やさしさだ。
日本グラフィックデザイン協会JAGDAがこのコロナの状況で発したメッセージは、最悪だった。みんな同様、僕は痛烈に批判したい。
用の美 = 使い手を想像してやさしさを込める、という日本の伝統的なデザインアプローチに対して、何を迷走しているんだ。頼むよ。同じ時代、同じ世界に生きる者として頼むよ。
一方。
昔の同僚の Yuko Kosaka さん(サンパウロ在住)のfacebookのポスト。
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同じマンションのご高齢のおじいちゃんが、「薬屋に行ったらいっぱい売ってたよ。」とアルコールジェルを持ってきてくれた。子どもたちが感染しないようにね、って。特に親しくしてたわけでもないのに、こんな時期にこんなナイスな心遣いができる婆さんになりたいです。アジア人だからとイヤな思いするかと思いきや、ブラジル人の優しさに結構驚くコロナな毎日。
大気汚染がなくなって、空気がめっちゃ澄んでる。
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creativityとかinnovationの前に、humanity。なんのために仕事してるのか。この楽さんの一言をきっかけに考えようよ。
このポストのようなことが出来る人を褒めたい。やさしさに感染した。次は、まずは周りの人のために。サンパウロの会ったことないおじいさんを見習って。こういう人が「クリエーター」だ。優しさをクリエートする、真のクリエーターだ。
でも、まずは、しばらく、#stayhome #家にいよう
そして、優しさを込めて、自分も周りもいろいろと、守ろう。いまは守り。
楽さんの全文はこちら。
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