カードで探すパラレルワーク COMEMO Business Night Out
© yamadayutaka
カードゲームで副業のアイデアを競おう!。大企業が解禁に動くなど、最近、何かと話題の副業をテーマとするCOMEMOイベントの第2弾です。日本経済新聞社は12日(水)、COMEMO Business Night Out「パラレルワーク・ディスカバリー Vol.2~みんなで競う副業アイデア大会」を日経本社2階SPACE NIOで開催しました。
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スタートは、「会社員のための『パラレルキャリア』講座」です。講師はキャリアコンサルタントの山下いずみさん。実は、山下さんご自身、会社員でありながら、キャリアコンサルタントを名乗って活動する「パラレルキャリア」の実践者。人材派遣会社で、コーディネーターとしてこれまで3000人以上の転職を支援したそうです。
パラレルキャリアがなぜわかりにくいのか。まず、積極的な政府と消極的な企業のスタンスにズレがあると指摘します。また、個人事業主がブログによってパラレルキャリアについて発信していることが多いため、なかなか会社員にはパラレルキャリアの考え方が広がりにくいこともあるといいます。
「パラレルキャリアと副業は違う」、と山下さん。副業とは報酬を得ることが目的ですが、パラレルキャリアとは、自分の人生の目的を考えて、組織に依存しない生き方を目指すこと。自分の目的地を決め、自分の「キーワード」を探し、そのための手段を考える。具体的な手段は、例えばスキルアップ、ボランティア、サークル活動、プチ企業などです。やりたいこと、やってきたことなどを考え、自分の強みを探す。山下さんご自身の体験から、具体的に説明していただきました。
続いては、カードを使った副業・複業発見ワークショップ。 (1) グループ内でアイデア発表(2) グループのチャンピオン決定(グループ投票)(3) すべてのグループのチャンピオンによる発表(4) 全員の投票でグランドチャンピオンを決定――の流れで進めます。
(1)では、副業の名前が書かれた115枚のLDカードを机の上に伏せて並べ、2枚選んで表側に。そのカードの組み合わせを、「どうやってサービス化するか」を考えてグループで発表します。アタマを柔らかくして、ユニークなパラレルワークを考える練習だそうです。次は、カードをすべて表側にして、「いいな」と思ったものを3枚選ぶ。このとき、3枚の関連性は考えなくてよいそうです。そして、なぜそのカードが良かったのかを、またグループ内で発表します。
なにしろ115枚の中から選ぶとあって、皆さん本当に真剣な表情。でも、モデレーターの潮凪洋介さんの説明のもと、ワークショップを進めるうち、だんだんと打ち解けた表情に。
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さあ、発表です。
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ある女性が選んだカードが、カメラマン、ペンション、書店、バリスタ、ブログライター……。来年、世界一周旅行に出る予定だそうで、もどってきたら、地元の瀬戸内のどこかで、旅人と地元の人が交流できる場をつくり、その様子をみずから発信したいそうです。その名も「瀬戸内プロジェクト」。
別の男性が選んだのは、英会話レッスン、作詞家、作曲家、映像クリエイター、バーの運営……。自分の経営するバーで、皆で楽しくライブをやろう、との楽しい構想です。
電機メーカーの営業の男性は、ビルを借りて、表参道で営業したいと具体的な目標を語ります。植物工場で作った野菜をレストランで提供、また、シューフィッター、スタイリスト、ボディセラピスト、心理カウンセラーなども配置します。プロジェクト名は、「いきいき癒やしサロン」。
参加者全員による投票の結果、「瀬戸内プロジェクト」が堂々のグランプリに。最後は恒例のタリーズでのネットワーキング、皆さんが副業の夢を語りあい、大いに盛り上がりました!