会社の歴史を学ぶ、知る大切さ
先週、14日にPlug and Play Japanが設立3周年を迎えました。
3周年を振り返る本を創ろう、と半年くらい前に思い立ちMarketing チームで社内外の方々のインタビューを実施したり歴史をまとめていく中で、知っていたようで知らないことや改めて学ぶことも多く、歴史を振り返る大事さを改めて感じました。
今回の企画を通してやりたかったことが、「社内向けに”歴史”を学ぶ機会」でした。1人で始まったPlug and Play Japanも3年間で40人以上に。組織にはそれぞれ人数の壁があると言われていますが、どの”壁”でも問題になるのがコミュニケーションです。スタートアップでは30人・50人・100人ごとに壁があると言われていたり、海外ではマジックナンバーとして150が挙げられることも。
個人的にはあまり数値にはとらわれていないのですが、採用によって急速に組織が変わっていくことは明らか。今までは全員でやるので、全員が知っていたことが、組織ができていく=役割ができてくることで知らないことが増えていくからだと言われています。役割分担ができるだけの人がいることは、それだけ組織としてできることが増えていくことでもありますが、知らない情報が増えると不安が増して、結果不満に繋がることも。
”情報”には様々なことがありますが、個人的に大事だと思っているのが歴史です。どうしてこの会社が存在しているのか、今のプロダクトや仕組み、決まりはどうしてできたのか、どんな想いを持って人はこの会社にいるのか・・・・・組織が大きくなってくると意外と話す機会が減っていくもの。目の前の仕事にはすぐに関係ないかもしれませんが、根幹のストーリーを知ることで現状を理解することが増える、また理解するための引き出しが増えると思っています。
今回実施したのは、シリコンバレー本社のCEOと日本の代表の対談、そして初期メンバーの対談です。「Fireside Chat」と呼んでいますが、フランクリン・D・ルーズベルト大統領が行ったラジオ番組のタイトルで、暖炉の前で少しくつろいで話すような形で行われている座談会です。
上記の記事は公開できる部分だけを抜き出していますが、立ち上げの裏話や初期の取り組みの話などもしてもらい、観れなかった人のためにも録画をし社内で公開しました。
これで何が変わったのか。正直なところもまだわかりません。”まだ”わかりませんが、いつかの何かに繋がることは確信しています。今後もどんどん新しいメンバーが増えてくると思いますが、それぞれが話をしたり今回の録画を観ることで同じ情報をどの入社時期でも得られることも可能です。もちろん、ライブで参加していた人は直接質問も出来ますし、その場の雰囲気を感じられるのもその時のメンバーが有利です。でも、知ることができるのはとても重要なことだと思っています。
今回の新型コロナウイルス感染拡大は、様々なところに影響を与えています。オフィスの在り方の記事もよく出ていますが、出社をしないことで影響をもたらしていることの一つがオンボーディングです。
まだあまり記事になっていませんが、4月入社の新卒はもちろん、中途採用や異動したメンバーにとってコロナ禍での影響について、今後もう少し語られるようになるのではと思っています。
オフィスをなくした、オフィスの規模を縮小したという会社も少なくはありません。もちろん社員の安全確保は大事なことです。オフィスに毎日通勤することが必須ではないのでは、ということはここ3ヶ月で多くの人が感じていることだと思います。実際にリモートワークができるかは、正直なところ会社によってしまうのが現状ですが、今後より変化してくることは明らかです。
ただ、そのときに同時に忘れてはいけないのが、会社のカルチャーを新しい状況下で維持またはアップデートし、会社のメンバーの一人ひとりが物理的な距離を気にせず”一員である”ことを感じられるかどうかということです。
コロナ後の新しい働き方では、一人ひとりが個人事業主的な働き方で、複数の企業と契約をする・・という見方も出ていますがそれは一つのスタイルに過ぎないと考えています。そして同時に企業に属することも一つのスタイルではありますが、いずれのスタイルでも「企業と個人の関係」をどう築いていくかはよりこれから重要な課題になってくるのではと思います。
その時に必要なのが”情報”をどう共有していくか、ということです。私のお勧めは歴史の共有、ですがいろいろな方のアイディアもぜひ聞いてみたいですね。