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10年続くブランドのポイント②コアの解像度を高める

Minimalは24年12月1日で10周年。ありがとうございます。10周年イヤーを通して、クラフトブランドを10年間続けてこれたポイントを振り返えるシリーズを書いていきます。そのVol.2である今回は、クラフトのモノづくりにおいて大事にしてきた根幹の考え方として、「コアの解像度を高める」について触れたいと思います。Vol.1もぜひからご覧ください。

ブランドのコアの考え方を持つ重要性

ブランドを長く続けていくポイントはブランドの真ん中にある芯とも呼べるコアとなる考え方をしっかりと持っている事であると思います。

このコアの考え方をきちんともっているといないとでは、ブランドの寿命は変わってくると思います。

コアの考え方=ブランドとお客さまのコミュニケーションのポイントであり、共感のポイントであり、商品やサービスに反映されるものであります。

Minimalというブランドにおいて、その考え方は、「スペシャルティチョコレート」ということになります。

このコアになるに考え方に関して解説します。

トレーザビリティ+フレーバー=スペシャルティチョコレート

Minimalはコアな考え方として、「スペシャルティ・チョコレート」という概念を掲げています。

その定義は、
カカオ豆から1枚のチョコレートまですべての「トレーザビリティ(生産履歴の追跡可能性)」が明確かつ、
「フレーバー(香りと味わい)」の中にカカオ生産地の特徴的で素晴らしい風味特性が表現されたチョコレート

としています。

カカオ豆という素材が高品質で、安全かつ倫理的に品質管理されていることは大前提とも言えます。

そもそもMinimalが採用しているBean to Bar というカカオ豆からチョコレートを製造するスタイルは、ワインやコーヒーの世界での生産地の畑のクオリティは最重視されているという世界的な流れを汲んでいると思っています。

コアの考え方の解像度を高める①
複層的な風味とは「〜のような風味」

ブランドが続いていく中で、当初より大事にしてきたコアの考え方の解像度を高めていくことができると、ブランドはより骨太のものになりますし、拡張性を持つことができます。

Minimalにおいては、このスペシャルティチョコレートという考え方をさらに解像度を高めて、より独自に具体性をもって定義しています。

スペシャルティチョコレートにおいて、Minimalが特にこだわっているのは、フレーバー(風味)の在り方です。
Minimalが重視するフレーバーはカカオ豆という素材の「複層的な風味(香
りや味わい)」が表現されていること
です。

Minimalでは商品説明の際に「〜のような風味」という言葉をよく用います。たとえば「ブドウのような風味」と表現するとき、「ブドウの風味」とは何が違うのでしょうか。

ブドウの風味を作るのであれば、ブドウ香料を入れれば早いのですが、そうなるとブドウの風味だけが突出して強くなるため、単一的・平面的な風味になります。

Minimalでは素材本来のさまざまな香りや味わいが重なり合って「ブドウのような風味」を目指しています。

あくまでも諸要素が複層的に作用することでその「〜のような風味」が立ち現れるので、切り口を変えれば異なる香りへと移ろいます。イメージが大事になるため、言葉の力も大きく寄与します。ここに食の面白さ、豊かさ、奥深さが秘められていると考えています。

コアの考え方の解像度を高める②
チョコレートの風味(フレーバー)を独自に14分類

Minimal独自のチョコレートフレーバーの14分類

Minimalでは複層的な風味を共通言語として取り扱うために社内で全39種のファクターを共有し、さらに大分類で「14分類」のフレーバー表として定義しています。

これはワインやスペシャルティコーヒーで用いられる「フレーバーホイール」を参照し、独自策定しました。

チョコレートの風味の解像度を上げて、編集することで、広く社会にナレッ
ジシェアしていきたい
という思いがあります。

これはコアな考え方であるスペシャルティチョコレートという概念を共通言語としてその基準点を上げていければ、ブランドとしての拡張性を高めて、食の奥深い世界をさらに追究することができると考えています。

体現したコアな商品

MinimalシグニチャーのBean to Bar Chocolate(板チョコレート)

そして、最後に最も重要なこととして、このコアな考え方を商品プロダクト・サービスに落とし込んだコア商品がブランドの中心にあるということです。

Minimalにおけるコア商品① Bean to Bar Chocolate
Minimalの原点であり、創業からコアコンピタンスであるシグニチャーの板チョコレート。独自の製法で、「カカオ豆を刺身で出す」という解像度を高めるためのコンセプトのもと、カカオ豆と砂糖のみで、カカオ本来の多様で異なる風味をこだわりの製法で引き出しています。

Minimalにおけるコア商品② 年に一度のクリスマスケーキ

年に一度のシングルオリジンチョコレートのMinimalクリスマスケーキ

Minimalのスペシャルティチョコレートを使ったスイーツとして一年で一回だけクリスマスの時期に特別に発売するクリスマスケーキ。
シングルオリジン(単一産地)=トレーザビリティがより明確に取れているのカカオ豆から作ったチョコレートで、違う味わいの5種のチョコレートに仕上げて構成します。

とことんカカオ豆という素材の活かし方の解像度をあげたスペシャルティチョコレートの極みともいえるケーキになっています。

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ブランドを長く続けていくための重要なポイントとして、ブランドにおけるコアな考え方を、ブランドを続けていく中でのフィードバックや試行錯誤を基に解像度を高めて続けていくことだと思います。

Minimalも上述したブランドのコアな考え方を10年間で解像度をあげてきました。そして、次の10年もさらにここに磨きかけて、商品・サービスに反映していきたいと思います。

※Minimalチョコレート

10年を経て、Minimalの挑戦にはまだま仲間が必要です。製造スタッフ、販売サービススタッフ、営業スタッフを募集しています。
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山下貴嗣_Minimalチョコレート
最後までお読み頂きましてありがとうございます。このnoteは私がブランド経営やモノづくりを行う中で悩み失敗した中からのリアルな学びです。何かお役に立てたら嬉しいです。良い気づきや学びがあれば投げ銭的にサポートして頂ければ喜びます、全てMinimalの活動に使いたいと思います^_^