ウクライナを応援する
日本では、1年前からのロシアによるウクライナ侵略開始以降、
「武力による現状変更は許さん」
ということで、一気に反ロシアの機運が高まった。これに異議を唱えるのは、ムネオ氏とか”外務省のラスプーチン”などのロシアンフレンズくらいだった。
が、しばらくすると、「知識人」階層を中心に、歴史的に見てプーチンにはプーチンの言い分がある、ロシアにはロシアの言い分がある、というように、なんだかロシアに反対する意見を言うものに対してネガティブな反応を示すような人たちが割とたくさん現れた。彼らは必ずしもロシアンフレンズということではなく、
興奮するばかりでなく、冷静に歴史を見ようよ、的なことを言いたかったんだろう。そのこと自体はわからんではない。しかしそのうえで、そして歴史も見たうえで、やっぱりロシアがやっていることはおかしいと強く申し上げたい。
あと、ロシアはやばいだろ、的なことを言うと、
「悪いのはプーチンだ、ロシア人は悪くないのだ」
と言う人も出てくる。
それもそれでわからんではない。では各地で虐殺をしたロシア軍は悪くないのか。彼らは全く悪くなく、プーチンの指示のみで、いやいやウクライナの民間人を虐殺しているのか。そしてプーチンの指示のみで、いやいや略奪を繰り返しているのだろうか。
そんなはずはないでしょう。だからロシアは国として問題なわけですよ。
そして。こうしてロシア軍は今だに、ドネツク州の市街地飲食店にミサイルを落とし、多数の民間人の命を奪っている。これが、国として悪くなくてプーチンのみが悪いのだろうか。そんなはずはないでしょう。ここに道理があるはずもない。小学生だってわかる理屈だろう。
私たちは、もう少し本能に従って、何が悪くて、どうあるべきか、しっかり考えるべきだ。
多くのまともな人がこの侵略当初から言っているように、
「武力による現状変更は許されない」
のだ。以上だ。
ロシアにはロシアの言い分がある?当たり前だ。言い分がなくこんな侵略行為をしていたら、単なる狂人集団だ。テロリスト集団だ。
しかし、ネオナチがどうだとか、ドネツクルガンスクでロシア系住民が虐待されているなどという事実はない、それは嘘だ、と当のロシアで戦いの先鋒を切っていたワグネルのプリゴジンが言っていた。ウクライナに近い人間だったら、ひょっとしたら嘘を言っていると思うかもしれない。プリゴジンは「プーチンの料理人」、そのプリゴジンが、反乱の際に言っていたという事実は重い。
我々は、欧米諸国と団結して、ウクライナを支援し続けるべきである。もちろん、国内で色々やらねばならぬことはある。しかしながら、ロシアの横暴を許すことは、世界の秩序を破壊させることそのものだ。特に日本では、ウクライナで起きていることは、次に日本海で起きることかもしれないことである。これは徹底的に叩き、ロシアの野望を打ち砕かねばならないのである。
我々は北朝鮮のことをテロ国家と考える。拉致を行っているからだ。だとしたらロシアは、北朝鮮を超えるテロ国家でなくてなんであろう。拉致も行う。略奪も虐殺も行う。市街地への爆撃も行う。こんなテロ国家を許してはならない。
プリゴジンはせめてモスクワにまでは到達してほしかった。何があったかわからないが、もう少しロシアの弱体化に貢献してほしかった。こうなってしまったら、ワグネルはもう、消滅してほしい。間違ってもベラルーシで息を吹き返して、ウクライナに再度北から侵攻してくるなどといったことがありませんように。
インドもようやくわかってきたようだ。そしてアフリカ諸国やロシアとの関係を強くするアジア諸国もじきにわかってくる。中国は、ロシアの状況と米国のスタンス次第で中立になる可能性はあるはずだ。世界はロシアにそっぽを向く。
その中で、再び革命的なアクションは国内から生まれてくるはずだ。そしてプーチン政権が打倒されることを心から望む。その次の政権がどういう性質を帯びるかわからないが、その時は世界でロシアの侵略をやめさせるチャンスだ。
それまで、西側諸国は、団結してウクライナを支援し続けよう。そういう想いを込めて、この文章を書いた。