賃上げ3%でデフレ脱却を

経団連と連合のトップらが春闘に向けた考えを説明する「労使フォーラム」が開かれ、今年の春闘が事実上スタートしました。経団連は賃上げの水準として「3%」という数値目標を掲げており、労使交渉では去年までの水準を上回る賃上げが実現するかが焦点となっています。 

日本は平均月収は1997年29万8900円、2006年30万1800円、2016年30万4000円──と失われた20年の間ほとんど賃金が上がっていません。この間、物価もほとんど上昇していないので私たちの生活は変わっていないので良いのではいかと思われる方もいるかもしれません。

しかし、2019年10月に消費税は8%から10%に増税される予定です。このまま賃金が上がらなければ生活はより厳しくなるでしょう。また、海外で生活をした場合、他の国は物価も賃金も上昇しているので日本の収入では生活が厳しくなってしまいます。

私はシンガポールに住んでいますが、シンガポールの2016年の平均月収は4056シンガポールドル(日本円で約34万円)です。2006年は2449シンガポールドル(約20万円)だったので平均的に「毎年3%」を上回る賃金上昇率で今後も伸びていくことが予想されます。

世界中が優秀な人材の奪い合いになっていますが、賃金が上がっていかない国にそうした人たちを引き止めておくことは難しいでしょう。 日本経済を健全な状態に戻すためにも賃金をできれば毎年上げていき、デフレから完全に脱却していくことを期待しています。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22727490W7A021C1MM0000/

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