キャンピングカーに俄然興味が湧いてきた。
先日、ふらっと東京ソラマチによったら、キャンピングカーのお店があるのを見かけた。時間がなかったので、通り過ぎただけだが、記事を探してみた。
ビンゴの記事があった。読み進めると、キャンピングカーは、どうやらキャンプ場だけでなく、道の駅でも車中泊が楽しめるらしいことがわかった。さらに東京ソラマチの店では、キャンピングカーのレンタルも行っているという。初心者でも使いやすい全長が短めで、操作スイッチも減らしたレンタル専用車を貸し出してくれる。キャンピングカーはこれまで自分で持つという意欲は持ちにくかったので、意識の外にあったが、ぜひレンタルでまず試したくなった。
キャンピングカーは高いものという常識を覆すものも見つかった。山口県の「みとも」という会社が販売している「トリパル」という車だ。軽トラックの上に乗せると簡単にキャンピングカーに変身するという優れものだ。車両代は別だが、なんと価格は一番安いものなら88万円だ。コロナ禍でブームに火がつき、増産しても受注が追いつかない状況だという。製造を担っている会社は船舶塗装が出自らしい。時流を捉えて、レンタル業も手がけて、キャンピングカー事業を次の事業の柱として打ち立てようとしているのだ。素晴らしい。
ダイハツの「うごくまち」というコンセプトの取り組みも目に入ってきた。これは「トリパル」よりももっと簡単で、荷物として扱える荷箱を、軽トラックの荷台にのせるだけで、キッチンカーや屋台に変身する仕組みだ。ダイハツはいなべ市と協力して、屋台ユニット『Mobile-HÜTTE』の実証実験を進めているが、5台の軽トラの荷箱屋台が並ぶ姿はとても可愛らしい。ここでは、新たな賑わいの創出、若者の生業支援、山辺の活性化に取り組むという。小さなビジネスを始めてみようかなと思わず考えてしまった。また、アパレルのワールドと共に、「ふくワクプロジェクト」と名づけた「子ども服の移動販売で、軽トラックの荷台にフィッティングルームを設置し、服を試着して選べる体験」を子どもたちに提供する取り組みも実施したようだ。荷箱があちこちに移動して賑わいを作る。こんなワクワクする日常にぜひ加わってみたいと感じた。
少し土地が持てる田舎に行って、牽引型の車輪付きログ小屋を持つ。こんな暮らし方にもかなり触発された。アールコーシアという会社が企画・販売しているものだが、「車に家の機能をつけるのではなく、面白い暮らしをそのまま走らせようと考えた」という社長のコンセプトに共感する。日本には美しい景観がたくさんある。こんな車を引っ張っていって旅をできたら、たくさんの思い出ができそうだ。こうした車を停められる場所をぜひともリスト化して欲しいと思う。絶景スポットを有料で貸し出すなどのビジネスにも広がると思う。
さらに検索していると、キャンピングカーのシェアリングビジネスを強化している会社も見つかった。カーステイという横浜の会社だが、損保ジャパンと資本業務提携をして業容を拡大している。損保ジャパンは1日単位の自動車保険の提供にとどまらず、車の滞在の中で起きうることに対しても補償していく保険内容にしていくらしい。損保ジャパンには全国500点の営業店があるので、そこがキャンピングカーの拠点になればかなり利便性が高まるのではないかと、期待している。車中泊スポットの登録も進め、2025年までにシェアリングの会員数を100万人を目指している。
カーティスは、京浜急行電鉄と組んで、キャンプサイトへの送客も行っている。再開発までの期間限定のようだが、景色がよい平地であれば、一時的にキャンプ場にするのは簡単だ。こんな場所がたくさんできると市場も盛り上がると思う。
移動の道具であった車を、もっと暮らしの道具にする。商売の道具にする。それらを通じて、自動車産業はぜひ、経済や社会を能動的に活性化するモビリティ産業になって欲しいと思う。みんなが新たな挑戦をできるように、様々な道具を提供して欲しいと思う。私はまずはキャンピングカーの体験をすることから始めてみたいと思う。第一弾のワーケーションはどこに行こうか。とても楽しみだ。
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