こんにちは、電脳コラムニストの村上です。
今日ニュースをチェックしていたら、こんな記事が流れてきました。オックスフォード英語辞典に23の日本語由来の単語が追加されたそうです。
「カツ」「ドンブリ」「オニギリ」など、新たに追加された単語の半分以上は食や料理に関するもので、日本食文化への関心の高さが現れています。伝統工芸に関するものも追加されており「Kintsugi(金継ぎ)」や「Shibori(絞り染め)」などが採用されました。
特に目を引くものに「Omotenashi(おもてなし)」があります。東京五輪招致の最終プレゼンテーションでは、滝川クリステル氏が「おもてなし」を日本独自の強みとして効果的にアピールしたことで大変話題になりました。
特にサービス業でのおもてなしには定評があり、インバウンド観光においても海外ゲストの驚きと感動を与えています。これは長らく根付いている文化でしょう。日本一のおもてなしと言われる石川県の老舗旅館「加賀屋」では、能登半島地震の非常時であっても一流のおもてなしを提供したことが絶賛されました。
コロナ禍を乗り越え、円安の追い風も吹く中でようやく回復基調となってきた訪日観光客。日本流のおもてなしはゲストの心をつかむことに成功しており、さらなるアイデアでこの波をつかむアイデアが続々と出てきています。
このようなおもてなしや文化を体験した訪日外国人は、日本の良さを海外に発信してくれるアンバサダーとなっていくでしょう。日本の現場力が生み出した高品質なハードウエア製品が世界を席巻したように、おもてなしを中心としたソフトパワーは今後の日本にとって強力な「輸出製品」となる可能性を秘めています。
歴史や文化、それらに紐づく美術がいきいきと途切れることなく現代につながっている国はアジアでは珍しいことです。特に目の肥えた富裕層の注目を集めています。その中心には日本特有のおもてなしの心が存在しており、これをどうやって広めていくか。まさに京都に移転した文化庁にも旗を振っていただきたいと思います。
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タイトル画像提供:Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)
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