これが人間だ。

とんでもない事件が起きた。金曜日昼頃ニュースを聞いて以降、ものすごい動揺があり、喪失感があり、とにかく一言では言い表せない気持ちだ。
夜、Twitterにこう打った。

そして、この後すぐ寝た。
寝て気持ちが晴れるわけではないが、でも、よく寝ればあまり悪化はしない。

様々な悲しいニュースが身の回りに起きる。自分に遠いことも近いことも、そしてひどいこともちょっとしたことも。僕たちは、幸せでいるためには、そういうネガティブな刺激に心を痛めないよう方法を、自分なりに身につけておくことが求められる。

僕は今、武蔵野大学で学生たちの教育にあたっている。僕たちがこれだけ動揺するなら、学生たちの動揺はいかばかりか。
金曜日も授業があった。その時、学生たちが動揺している様子が見えたので、翌朝、学生たちに向けて、slackでメッセージした。

【つらいニュースが続く中で】
みなさんこんにちは。学部長の伊藤羊一です。
昨日、つらいニュースがありました。ショックを受けられた方も多いのではと想像します。

ショッキングなことが起きた際、そういうニュースから心を守るためにどうしたらよいか、記事がありますのでご参考にしてみてください。まずは距離をおく、ということが大事です。https://news.yahoo.co.jp/articles/eeaa55604e8d30f362d1bb6326c1b7305c6b6e6d?page=1

教員の澤さんのVoicyでも、「動揺した時に自分を保つために。」ということで語ってくれています。
https://voicy.jp/channel/632/352380

心身の健康を保つことは、私たちにとって一番大事なことです。これは、世の中で起きることもそうだし、自分の身に起きることでも同じだと思います。

「心身の健康を戻す、保つ」にはどうしたらいいか、自分なりに考え、実行していくことを、意識して少しづつ身につけていきましょう。僕は、動揺することが起きた際には、「すぐ寝る」を心がけています。眠れなくても寝るようにしています。

EMC学生のみなさんがみな、心身健康であるように、いつも心から祈っています。話し相手になってほしい、と思ったら、いつでもslackやリアルでお声かけください。話をたくさん聞きます。

(武蔵野EMC 学生向けslackより)

そして感じたことを胸に、生きていく。
これが人間だ。ニュースに触れ、色々考え、悩み、これが人間だ、と考えた。

政治家にとってみれば、この事件は「民主主義への挑戦であり、冒涜である」。
政治家の方々は街頭演説をする。そんな中、いつもこういう形で狙撃されるリスクを背負いながら話すわけだ。

「そんなことはまさか起こらないだろう」
と僕は自分勝手に思っていた。しかし現実に起きてしまった。

そんなリスクをいつも感じながら、街頭演説を行う恐怖。
もちろんみなさん、命懸けで政治に取り組んでおられるだろう。しかし狙撃されるリスクを感じるということではないと思う。それをしなければならないのだ。

だから
「民主主義への挑戦であり、冒涜である」
ということだと思うし、
「暴力に屈せず民主主義を守る」
ということを世界中の政治家が決意を新たに生きていくことを誓ったと思う。

そして僕もまた、いつかこの喪失感から乗り越えて、決意を新たにして生きていく。今日、そんな想いを込めて、ツイッターでこう打った。

様々なことが起き、様々な感情が蠢いて、どうしようもない気持ちにもなる。
しかし最後、僕たちにできることは、

昨日を振り返り、明日に想いを馳せ、今日を生きていく。

ということしかないのだろう。

僕たちは、前を向いて生きていく。
そして僕は、事件を機に、心の中で誓いをたてた。
これからの人生、その誓いに基づいて生きていく。
一生を終える時、それがやりきれたか、振り返ろうと思う。

これが人間だ。

RIP


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