フラッシュクラッシュよりも大事なこと

記事中、コメントさせて頂いております。重要なことは「フラッシュクラッシュかどうか」というよりも、「いよいよ調整が始まったのかどうか」という論点です。巷の解説を見ていると「フラッシュクラッシュだから下げすぎ→いずれ戻す」という解説が目立つように思います。それは一定の事実でしょうし、恐らく大きく戻す日が近くやってくるのでしょう。

しかし、本質はなぜこういった動きになったのかであり、それは行き過ぎた米金利の上昇がトリガーとなりました。とはいえ、考えてみればおかしな話です。今回の調整局面は米1月雇用統計の平均時給の結果がインフレ懸念の高まりを呼び、これが利上げ観測を強めたことから株売りに繋がるという経路を辿っています。ですが、そもそも将来的なインフレ懸念が高まっているから利上げを敢行しているのではなかったのでしょうか。結局、ここでも繰り返しコメントしておりますが、フォワードルッキングなインフレ懸念などは利上げの「建前」に過ぎず、「本音」は将来の利下げ余地(糊代)を作るための正常化だったのでしょう。

逆説的ですが、利上げを恐れて株売りが加速する状況など本来は利上げに適した局面とは言えないと思います。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26566430W8A200C1000000/

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