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「自己肯定感」について

「自己肯定感を高めるために」系のアドバイス、確かに概念として自分を尊重することは大切だけど、根底にあるmental illness(鬱や不安症)やneurodivergence(ADHDやASD)の存在を無視して「自分磨き」や「丁寧な生活」っていうのマジで早急にやめないとまた資本主義に吸い取られて終わりそう...

自己肯定感という大きな言葉の中には細かい要素(自信、自尊心、自己と他者の境界、抑圧からの解放等)が多数含まれている上に、セクシズムや格差社会、さらには世代を超えて受け継がれるトラウマや身体の不調なども大きく影響する。

「ダメな行動をやめて自己肯定感をあげよう」ではなく、自分の自己肯定感たるものを下げている要因は何なのかをまずは理解し、より大きな構造を知ることによって自分の中にある有害さにも向き合えるようになる。自己責任で対処できたら、社会は今頃もっと良い場所になってるから...

それこそ「群像」の連載でも言ってますが、メンタルヘルスやセルフケアの延長線上に「社会への関心と理解」が必ず存在している。自己肯定感の低さの要因を知ることで、社会全体の精神的健康を下げている構造を知ることになり、他者への理解も生まれる。自分を追い込むだけでは、その構造は変わらない。



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竹田ダニエル
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