2020年は歌って踊れるマーケターの時代

2020年は歌って踊れるマーケターの時代

今日は2020年予測を書いていきたいと思います。

結論としては、2020年は聴覚に訴えかけるコンテンツに対する需要が高まるのではないかと考えています。

聴覚に訴えかけるコンテンツの可能性について、今考えていることをまとめました。

AIrPods Proは音声コンテンツの時代がくる予兆

昨日にAirPods Proが届きました。

今までBOSEのイヤホンを愛用していて、ちょうど出張中になくしてしまい、迷った末にAirPods Proを購入。

既にたくさんの人がレビューをしていますが、AirPods Proの進化には感動です!!ワイヤレスイヤホンを装着した瞬間に静寂が訪れる感覚にはゾッとしました。

良い意味でAppleは期待を裏切ってくれました。

2018年2月にAppleがヘッドホンを開発中というニュースが出ていました。

しかし、登場したのはヘッドホンではなく、ヘッドホンと同様の機能性をもつワイヤレスイヤホンでした。

AirPods Proは装着していることが気にならないですし、身体の一部になっているような感覚です。

そして、iPhoneと連動しているので、iPhoneで音楽や音声コンテンツを再生して聞くことは、数秒で完了します。

このデザインとテクノロジーの進化により、コンテンツ消費は、耳からの情報にシフトするスピードが上がったはずです。

AirPods Proに追随して、イヤホンに関するテクノロジーは、次の1年(2020年)で一気に進化するのではないでしょうか。

AirPods ProはAppleにとってキラー商品

AirpodsはAppleにとって金のなる木→花形事業になり得る領域なのだと仮説をもっています。

ワイヤレスイヤホンの市場成長率は高く、Appleのマーケットシェアは驚くほど高いのです。

・ワイヤレスイヤホン市場の60%がAirpods
・AppleでiPhoneに次ぐ2番目に最も売れた商品
・世界で5000万人が装着
・JabraやSamsungが競合だが、Appleのエコシステムによる優位性は大きい

AppleはPodcastという聴覚に訴えかける最強のコンテンツをもっています。

今年はVoicyやHimarayaなど音声メディアがたくさん出ていますが、PodcastはApple純正であり、歴史があり、グローバルにユーザーが多いです。

耳に対する情報の入り口を抑えたAppleは、音声メディア自体を強化して、AirPods Proの普及にコンテンツ戦略も組み合わせてくると予測しています。

Amazonも聴覚は重視している

Appleだけではなく、Amazonは早い時期からオーディオ領域に力を入れています。

みなさんご存知の通り、Audible(オーディブル)オーディオブック領域は早い段階から力を入れていたAmazon。

Amazonは聴覚に訴えかけるコンテンツは既にもっているので、純正のイヤホンもつくっている可能性もありそうだな・・と勝手に妄想しています。

Kindleでもそうですが、コンテンツとハードの両方を抑えるのがAmazonの戦略だと理解しているので。

ということで、GAFAと呼ばれる企業たちが人類の聴覚を奪い合う時代になるのではないかなと予測しています。

もともと人は聴覚からのコンテンツに依存していた

聴覚からのコンテンツが優位性をもつということは、歴史を紐解くと当たり前なのかもしれません。

というのも、産業革命(18世紀半ばから19世紀にかけて起こった一連の産業の変革)後に印刷技術と文化が発達して、本という形で情報が流通して、文字を読んで情報を取得するということが当たり前になりました。

視覚優位の情報インプットが中心になったのは、近代になってからで、人はもともと聴覚が情報をインプットするメイン器官だったわけです。

18世紀以前は、声による情報伝達が中心だったことを考えると、「聴覚に訴えかけるコンテンツの時代がくる」というより、「聴覚優位の時代に戻る」とも言えるかもしれません。

この流れは広告業界にも大きな影響がありそうです。

オーディオ広告元年になるのではないでしょうか。

参考↓

さらに身体表現を伴うコンテンツにも注目

また、音声だけではなく、動画による情報伝達が当たり前になってきていることから、身体表現がコンテンツをつくる上で重要になってくる。

なぜ身体感覚を伴ったコンテンツなのか?

下記の記事が非常に考察として素晴らしいので、ぜひ読んで頂きたいです。

その背景にはいくつかの要因がある。中高生に限って言えば、先述したように学校教育においてダンスが必修化したことも少なからず影響しているし、2011年にフジテレビ系で放送された「マルモのおきて」のテーマソング「マル・マル・モリ・モリ!」以降、2013年10月のテレビ朝日系「都市伝説の女」などテレビドラマのオープニングおよびエンディングでダンスシーンが使われるケースが増え、話題の楽曲に合わせて踊るという行為自体のハードルが下がったことも関係している。
だがもっとも大きな要因は、「恋チュン」や2016年の“恋ダンス”のヒットに前後してさまざまな動画共有コミュニティアプリがリリースされたことだ。2012年のVine、2013年のMixChannel、さらには2015年のSNOW、そして先述のTik Tokと、近年は動画共有コミュニティアプリ戦国時代の様相を呈している。そして、そうしたアプリの普及と足並みをそろえるように、十代の間でダンス動画はブームとなってきたのだ。

10代、20代は、文字を書いたり読んだりするより、身体で表現することに慣れているわけです。

10代、20代がスマホを活用して発信するコンテンツが時代をつくっていくことを考えると、これからは身体表現を伴ったコンテンツが中心になる可能性があるのだと考えています。

まとめ:歌って踊れるマーケターの時代

2020年を勝手に予測してみましたが、イヤホン関連技術の進化により聴覚優位の時代がくること、さらに動画時代に身体感覚を伴ったコンテンツが中心になってくるというのは、既に予兆も出ているので、実現可能性高いと思っています。

なので、そのコンテンツの変化に対する対応が必要であるということ。

結論
マーケターは歌って踊れるようになること

自分は歌えないし、踊れないですが、聴覚と身体感覚の2つをキーワードに、時代が求めるコンテンツをつくっていきたいと思います。

本日の日報は以上です。