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ライフ or キャリア。二択を迫らない社会にしていきたいという話

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

先週の3月8日は国際女性デーでした。欧米を中心に広まってきた運動ですが、近年ではダイバーシティへの意識の高まりを受けて日本でも関連記事やイベントなどを目にするようになってきました。最寄りの生花店でも女性に感謝を伝えると言われるミモザを見かけました。

女性活躍という言葉を聞くようになって久しいですが、その進捗はどうでしょうか。厚生労働省の雇用均等基本調査(2021年度)によると、女性管理職がいる企業の割合は53.2%で、前回から0.4ポイント上昇。内、女性の割合は12.3%で、前回(12.4%)からほぼ変化なしという結果です。

また、総合職に占める女性の割合は約20%、女性役員のいる企業の割合は約21%となっており、まだまだ男性優位と言わざるを得ません。なにが女性の活躍を阻んでいるかという点について、以下のまとめ記事が参考になります。

先のデータによると、男性の育児休業取得者の割合は、前回の12.65%を上回る13.97%で、9年連続の上昇となっています。男性の育児参加(個人的にこれやイクメンと呼ばれる言葉は好みません)が上昇していることは喜ばしいことです。お互いが分担について話し合った結果であれば良いですが、一方的に任せっきりにしてしまうことは避けたいものです。当事者意識を持つにはどうすればいいかということを、早期からの教育を含めて社会全体で考えていくべきでしょう。

先日は以下の討論番組において、なぜ女性はキャリアを諦めなければいけないのかというテーマで議論をしました。パネリスト4名中、男性がわたし1人というもの珍しいですが、まさにキャリアを重ねる中で工夫と苦悩をしてきた当事者の皆さんの意見や提言はとても参考になりました。

議論の中では男性と女性との個性の違いについても言及されました。例えば昇進意欲に差があったり、女性のほうが自分に自信を持てず実力を過小評価しがちであるといった点です。いわゆる「インポスター症候群」と呼ばれるものですが、このような個々の特性を特に管理職が理解しておくことが重要です。

「ビリー・アイリッシュ、インポスター(詐欺師)症候群と闘う」――。7月下旬、こんなタイトルの記事がネットで配信された。「自分は良い仕事が十分にできていない、あまり才能がないと感じていた」。史上最年少で米グラミー賞主要4部門を獲得し、若者から圧倒的に支持される彼女がなぜ、こんな不安げな言葉を? インタビュー動画は180万回以上再生された。

「インポスター症候群」は1970年代に心理学者によって提唱された。客観的に高い評価を得ても自分の能力や達成したことを肯定的にとらえられず、周囲をだましている詐欺師のような心理状態になることを指す。自分の実力を過小評価しがちな女性に多くみられるというが、その思い込みに根拠がないことは多い。

日経電子版

少子化や晩婚化、ひいしは未婚率の上昇が社会問題としてハイライトされています。政府の言うところの「異次元の少子化対策」の今後には大きく期待したいところですが、そもそもで言えば誰もが「ライフ or キャリア」の二択で苦しまないようにするためにはどうすればいいのか? という本質的な議論を避けることはできません。同じく政府が注力していく「リスキリング」において、ジェンダーバイアスやアンコンシャス・バイアスを排除するトレーニングにも力を入れていただきたいと切に願います。


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タイトル画像提供:Ushico / PIXTA(ピクスタ)

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