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スキルベース社会への移行が、人生デザインを柔軟にする

こんにちは。
リデザインワーク代表の林です。

僕は、「自分で自分の人生を何度でもデザインできる社会」の実現のために生きていきたいと思い、人生ビジョンに設定しています。
そのために、やりたい・やらなければいけないと思っている人生ミッションは、人生デザインを最も固定的にしている「働く」の再設計です。

そして、一人ひとりの「働く」を再設計するために必要なのは、
「スキル」「ネットワーク」だと思っています。
中でも、「スキル」が重要で、スキルがあれば、どの会社でも活躍できますし、自分でフリーランスとして生きていくこともできます。

この10年で副業やフリーランスとしての職業マッチングプラットフォームはどんどん拡充されていて、今後も社会インフラとして定着していくと思います。

今後は、どんな大学を出たのか、どのような企業で働いていたのか?などではなく、今どんなスキルを持っているのか、どのような仕事が、どのレベルで設計・推進できるのか?にフォーカスが変わるスキルベースの社会になっていくと思います。

実際、米国のindeedの調査でも、学歴に関わるスクリーニング項目が含まれる求人情報の割合も大きく減少トレンドにあります。

リクルートホールディングス2023決算発表資料

このスキルベースの社会が広がっていけば、親の年収に大きく影響を受ける受験競争の結果によって、将来キャリアの幅が大きく変わってしまうことも減っていきます。

社会に出てから、どのようにスキルを磨き続けているのか、学び続けているのか、リスキリングをしているのか?が重要な社会になっていきます。

大学を卒業するという資格ではなく、大学で何を学び、どのようなスキルや知識をもっているのかが重要になります。

そのため、高校を卒業してすぐに大学に行く必要もなく、社会人と大学を行き来しながら、必要なスキルや知識をアップデートし続けていくことが求められていく社会になっていくと思います。

このこと自体、人生100年時代であり、職業人生が50年に広がっていく世代として必要な変化であり、望ましい変化だと捉えています。

では、スキルベースの社会に向けて、個人・企業・経済界・国は何をするべきなのか?
ですが、日経リスキリングコンソーシアム・アドバイザリーボードからの提言がとても良くまとまっているので、是非こちらをご一読いただきたいです。

経済環境の変化が加速し、「生涯現役」が標準となるなか、リスキリングは、個々の働き手が尊重され、幸せな人生をつかむための、必須の課題である。今いる会社に漫然としがみつくだけでは、望むキャリアも、生活の安定も得られない。生涯を通じて必要なスキルを獲得し、自分自身の可能性を広げ続けることが、これからの時代を生き抜くカギとなる。

以下のような目次で具体的に書かれています。
個人への提言では、
・「人生100年時代」のキャリア自律
・脱・「会社依存」のススメ
・キャリアチェンジのススメ

企業への提言では、
・経営者の責務に
・働き手の権利に
・「離職恐怖症」の克服
・「スキル基準」の人事制度
・脱・「OJT偏重」

中でも、僕が共感したのは、企業への提言にある「スキル基準」の人事制度です。私たちの会社も現在何社かで、スキルベース型の等級制度・評価制度を策定しており、これは今後の社会の基準になっていくのではないかと思っています。

20代後半~30代前半の人達の間で、キャリアがもやもやする、不安だという声も多く聞かれますが、何のスキルを磨いていけば、どのようなキャリアが形成していけるのかが、もう一段はっきりしてくれば、この問題は大分解消されていくと思っています。

スキルベースの社会に、国・経済界・企業・個人が向き合い進んでいくことで、一人一人の「働く」のデザインが柔軟になり、「自分で自分の人生を何度でもデザインできる社会」への実現に近づいていきます。

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