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#ジョブ型雇用で変わること【日経新聞連動テーマ企画】ご意見まとめました

「ジョブ型雇用」という言葉、最近は新聞で見ない日はないほどですね。

欧米で主流とされるジョブ型雇用ですが、ジョブ型雇用というとなんとなく解雇が容易な米国企業をイメージしていませんか。少なくとも私の場合はそうでした。しかし、日本が目指すジョブ型雇用は、安易に社員を解雇しないドイツ流が近いとの見方があるようです。日経朝刊4日付働き方イノベーション面は、ドイツ系企業、SAPジャパンのジョブ型雇用の取り組みを紹介しています。

ジョブ型には失職懸念が付きまとう。成果を出せなかったり担当業務がなくなったりしたらさようなら――。解雇のハードルが低い米国ではよくある光景だ。ただドイツは労使協調が基本にあり、ドライに社員を解雇しない。だからこそ会社は社員の能力を最大限引き出す努力が欠かせない。

解雇をちらつかせて社員に無理やり貢献させるのではなく、社員の能力を最大限引き出すーー。SAPではなんと2万通りの研修があるなど、社員の成長を促す仕組みを整えているそうです。

日本でも話題になっているジョブ型雇用の導入が進んだ場合、どんな変化が起きるのか。日経COMEMOでは「#ジョブ型雇用で変わること」で皆さんから意見募集しました。4日付の働き方イノベーション面で、いただいたご意見の一部を紹介しています。

新聞紙面では、ジョブ型となった場合、働き方がこれまでと大きく変わる、との意見のうち、3人の方の意見を掲載しています。

西村創一朗さんは、フリーランスや複業人材の活用が進むとの見方。「仕事に人をつける」のがジョブ型雇用の前提で、任せたい仕事の適任者が従業員とは限らなくなるから、というのがその理由です。

河原あずさんは、ジョブ型雇用の感覚を磨くには、コミュニティー活動が役立つといいます。「時間単位ではない業務単位のコミットメント関係」などが養われるからだそうです。

岡田庄生さんは、「基礎トレ」の重要性を指摘します。「プロとして社会で戦うために自分で自分を成長させる必要がある」とし、地味な基礎トレをコツコツ継続することが重要と訴えます。

このほか、COMEMOにいただいたその他のご意見をご紹介します。

横石崇さんは、一所懸命でも一生懸命でもない、一緒懸命の時代がくるといいます。大切にするべきは、「時間・空間」起点ではなく、「人間」を起点にして組織を動かしていくことだ、との主張です。

碇邦生さんは「ジョブ型雇用」という言葉に惑わされず、「何の目的があって、どのような課題を解決するために、どのような打ち手を講じるのか」という課題解決思考の基本に立ち返って議論すべきではないかといいます。

村上臣さんは、いまは日本型雇用ではいっしょくたになっているキャリアとジョブを今後は明確に分けて意識する必要があり、常に自分のジョブの市場価値を意識する必要があると指摘しています。

楠正憲さんは「仕事に対して人を割り当てていくジョブ型雇用で課題となるのはミスマッチが発生しがちなこと」と指摘。足りない役割は外から採用すればいいが、問題はジョブからあぶれた人をどうするかだといいます。

またこちらの投稿では、就職氷河期などご自身の経験を踏まえ、新たな就職氷河期を迎える可能性がある若者たちに、不透明な時代を生き抜くためのアドバイスを送っています。

荒川和久さんは、かつて「フリーター」という言葉に多くの若者が踊らされたと指摘し、ジョブ型雇用についても、「若者は、どうかこんな上滑りな言葉に惑わされないでほしい」と投稿しています。

富永朋信さんはお父さんの精進落としの式で、勤務した証券会社のメンバーとして生き亡くなったように思ったことに触れ、従業員である人間の属性の過半を会社が占めるような考え方や慣習は続くべきではないといいます。

藤本あゆみさんは、ジョブ型か、メンバーシップ型かという二社択一ではなく、企業・個人共に様々な働き方が選択でき、あらゆる選択肢が共存していて、結果的に成果を出しやすい環境が構築できればいいと主張しています。

「私は時間で働いていません」と言ってしまったミノ(蓑口恵美)さん。その次に「時間ではなく●●を提供しています」と笑顔で言えるビジネスマンが増えると、強くしなやかな成果を生み出せるチームが誕生するといいます。

このほかにも、多くの投稿をいただきました。こちらでご紹介します。

次回のテーマは「 #平日朝からネトフリOKですか 」。最近、在宅勤務を経験する人が増えていると思いますが、在宅勤務下でどう自己管理していますか。平日の朝からネットフリックスをみてもOKですか。こちらも投稿をお待ちしております。

【9/7(月)19:30〜】Zoomウェビナーイベントを開催します!

働き方innovation#2 - 協業で価値を創るためのチームづくり(仮)ー

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エール取締役で日経COMEMO KOLでもある篠田真貴子さん、日立製作所フェローで、同じくCOMEMO KOLの矢野和男さん、楽天大学学長で仲山考材代表取締役の仲山進也さんの3名をゲストに、日本経済新聞社の石塚由紀夫編集委員がファシリテーターを務めるオンラインイベントを9月7日(月)に開催します。

このイベントは日経本紙「働き方innovation」面で毎回展開しているテーマの理解を深める狙いです。

まもなくチケット販売開始いたします。

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不確実な時代には、正解よりも「わからない」ことにまずは触れてみることが重要です。日経COMEMOでは、未知の世界を切り拓くべくビジネスの第一線で活躍するキーオピニオンリーダー約70人が、ニュースを起点に知見を投稿しています。

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https://comemo.nikkei.com/menu/1371

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