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日経COMEMO

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日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のリーダーたちが、社会に思うこと、専門領域の知見などを投稿するサービスです。 【noteで投稿されている方へ】 #COMEM …
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日経COMEMOはじめての方へ

はじめまして、日経COMEMO(コメモ)運営チームです。 私たちは、日本経済新聞社がnote上で運営している投稿マガジン【日経COMEMO】の運営チームです。現在のメンバーは6名。日経の中で、新規事業にチャレンジする部門として、日々、試行錯誤を繰り返しながら活動しています。 ◇ ◇ ◇ まずは、日経COMEMOについて簡単に自己紹介させてください。 日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のビジネスリーダーたちから、毎月約200本

国民の健康をもっとも蝕んでいるものとは?

2021年頃は「孤独は悪だ」みたいなことを吹聴する輩が大勢でてきてうんざりしたものだが、そういう「孤独が何かをまったく理解していない」ような薄っぺらい奴らに対するカウンターとして上梓したのが、拙著「居場所がない人たち」でもある。 この本では、とにかく「孤独って寂しいことだよね、辛いことだよね、苦しいことだよね、だから孤独にならないようなしないとね」みたいなステレオタイプの論説を真っ向から否定し、「それってあなたの見方でしかないよね」と視点の多重化を提示したものである。 「

ミドル層が停滞している企業は成長が鈍化する?能力を生かし切る“役割”セットと“配置”が再生のカギ。

皆さん、こんにちは。今回は「ミドル層の生かし方」について書かせていただきます。 企業が成長し続けていくためには、若手からミドル層、ベテラン層に至るまで、あらゆる年齢、属性、スキルや経験を持った人材がそれぞれ能力を発揮してもらわなければなりません。特に、労働力人口の約半分が40代~60代となるというデータもあり、この層の活性化をどのように図っていくかは多くの企業にとっての経営課題の一つではないかと思います。 一般的には、「若手が活躍しやすい会社」もあれば、「ある程度年齢を重

マネジメントをみんなでやるとはどういうことか? ー「垂直」と「水平」の分業

マネージャーがメンバーの不満を聞いてあげる。喜ばれなくても、成長の機会づくりと支援をしてあげる。エスカレーションされた顧客からのクレームにも、経営から求められる目標達成に対する説明にも、矢面に立つ。みんなに木偶の坊と呼ばれ、褒められもせず、自分の傷つきを誰にも気にされない……そういうものに、誰もなりたくない。 というのが世の「マネージャー」に対する認識であるようです。 私自身も、経営コンサルファームMIMIGURIで10人のチームのマネージャーを担っています。自分の所属組

バクラク勤怠、はじめます

どうも、すべての経済活動を、デジタル化したい福島です。 昨日、LayerXで人事領域に参入するというリリースを出しました。その第一弾が勤怠管理になります。 なお、現在事前登録受付中でして、事前登録いただくと6ヶ月間無料になる特典がついてきますので、ぜひご登録ください。 なぜ勤怠をやるのか?リリースから大きな反響がありまして、SNSでさまざまな意見を目にしました。その意見を見て「なるほど、この視点があったか」と唸るような意見もありました。しかし実態はというと、恥ずかしなが

人口のピークを過ぎて本格的な減少フェーズへ 近未来の日本社会の姿とは

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 先日発表された人口動態調査によると、日本人は15年連続で減少し、その減少幅は過去最大となったそうです。 一方で外国人の人口は初の300万人超となり、全体の生産年齢人口の割合は59%で横ばいを維持しました。つまり、日本人の減少分を外国人労働者で補填している構図が浮き彫りとなりました。身近なところでもレストランやコンビニなどで働く外国人を多く見かけるようになりましたので、みなさんの実感とも合っているのではないかと思います。 労働人口

少しずつ重点が変わっている政府の副業推進政策の目的

働き方改革以降の副業推進政策の影響もあってか、学生の4割が副業に前向きであるようです。 徐々に「副業はできるものなのだ」という理解も広まっているといえ、このような傾向はこれまで副業・兼業を推進してきた政府の狙いどおりといってよいでしょう。 ところで、副業・兼業の推進は、働き方改革実行計画以降、継続して進められてきた政策ですが、実は少しずつ、その狙いの重点は変わってきているように思われます。 今回は政府の副業推進政策の狙いを振り返ってみたいと思います。 働き方改革実行計

2024年の中国ショートドラマに関する真面目レポートを熟読しました。はやくも市場規模1兆円突破は必然か

3ヶ月ほど前に中国のショートドラマについてのnoteを投稿したんですが、本当にたくさんの人に読まれました。日本の皆さんがこんなにショートドラマに興味があるなんて意外でした。 ↑中国のショートドラマとは?日本で少しずつ広がっているみなさんの認識とは違います。そして、今や中国国内だけでなく欧米も席巻しているのはなぜなのか?といった内容はこちらを御覧ください。 つい先日、2024年も半年が経過したタイミングでショートドラマに関する定量的なデータ満載のレポートが発表されたので、今

土用の丑の日の「うなぎ」に、日本のモノづくりの本質を観る

本日は土用の丑の日、うなぎを食べる。今年はうなぎ屋だけでなく、外食チェーンで、ファミレスで、スーパーで、弁当店で、うなぎを見かける。うなぎはうなぎ屋で食べるものだった頃から、夏が暑くなり夏が長くなってから、夏のうなぎをいろいろな場で見かけるようになった。気のせいか? 土用の丑の日とはなにか?中国の暦の12支由来で、土用とは立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間、丑の日は12日周期で丑の日がやってくる。土用の丑はこの組み合わせで、今年の土用の丑の日は6日あり、夏土用の丑の日は7

日経電子版で「春日井製菓」と検索すると2件しかヒットしない。 でも、SNSで #おかしなサマースクールin愛知 と検索すると?

このnoteは、夏な気分なので、こちらを再生ポチして聞きながらどうぞ。 一般的に流通小売業にとっては、2月・8月の二八(にっぱち)は、「閑散期」と言われる。事業者にもよるが、年間で一番売上高の低い月となる。いずれも、1月は初売り、7月の夏バーゲン後。セール後の月となり、消費が落ち込む月となる。それ故に、各事業者は、様々な販促施策を仕掛け、集客を図ろうをする。 一方、生活者視点だと、「新生活前準備」、「夏休み」と、何かと行動・消費モチベーションはありそうなものだが。実際はそう

最近のニュースから、日本のイノベーションにまつわる状況を考えてみる

東海道新幹線で保守用の車両が衝突し脱線したために、東京・新大阪間を結ぶ新幹線が終日不通になるというアクシデントがあった。 記事にもあるとおり、新幹線の保守点検に関する問題はここしばらく散発的に続いている。それ以前にはこうしたことはさほど多くはなかったのではないかと思う。 根本的な原因についてはまだ不明だが、一般的に人手不足や熟練技術者が後継者を育てられないまま引退していることに懸念を示す論者もおり、今回もそれが遠因になっている可能性はあるかもしれない。また、こうした点を克

コラボレーションのために、「反論」ではなく色んな「異論」を出し合おう

大暑のみぎり、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。メタバースクリエイターズ若宮でございます。 今日はコラボレーションのための「反論」と「異論」について書きます。 色んな意見が出る方がいいけど、反論しあって消耗戦になることも…チームや組織で仕事を進めていく時には、色々な意見が出た方がいいですよね。一人の思考だと一面的になりそうなことを多面的に捉えることができますし、解決法とか戦略もオプションが多いほうがよいですし。こうしたコラボレーションこそ、チームで仕事をする醍醐味だとも

賃金低下を確信するECB

利下げを急ぐ雰囲気は無し 7月19日のECB政策理事会は市場予想通り、政策金利の現状維持を決定しました。4年9か月ぶりとなった前回6月の利下げ着手前後から「スタッフ見通し改定に合わせて3か月に1回」が予想の中心となっており、元より利下げの有無は9月会合で注目される論点です: 周知の通り、現状ではコア国であるフランスの政局が流動化しており、これが経済・金融情勢に悪影響をもたらすという観点からは利下げが正当化されそうな状況と言えそうですが、果たしてインフレ圧力が確実に後退したと

もうすぐ土用の丑の日 うなぎにも広がる代替食

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 定期的に本コラムではうなぎの話題が出ますが、完全に個人的な趣味です。絶滅危惧種にも指定されてしまっているニホンウナギをなんとか後世に残したい。そして、気兼ねなく食べ続けたい!という想いがあるからです。前回は完全養殖に関する記事を書いていたようです。 うなぎはその生態に謎が多く、安定した完全養殖のシステムを確立して食卓に届くレベルのコストになるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。しかしながら、近年では長年の研究の甲斐あって大きな成