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日経COMEMO

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日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のリーダーたちが、社会に思うこと、専門領域の知見などを投稿するサービスです。 【noteで投稿されている方へ】 #COMEM …
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日経COMEMOはじめての方へ

はじめまして、日経COMEMO(コメモ)運営チームです。 私たちは、日本経済新聞社がnote上で運営している投稿マガジン【日経COMEMO】の運営チームです。現在のメンバーは6名。日経の中で、新規事業にチャレンジする部門として、日々、試行錯誤を繰り返しながら活動しています。 ◇ ◇ ◇ まずは、日経COMEMOについて簡単に自己紹介させてください。 日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のビジネスリーダーたちから、毎月約200本

AI時代、「偽情報」抑制は、経済成長に必須かも

「ウィキペディア創設者VSマスク氏」とのタイトルは、あまりにもショッキングだが日本経済新聞の「テクノ新世」の記事のタイトルが、私の目を惹きつけました。 というタイトルだからだ。しかし、このジミー・ウェールズ氏の主張に、私は、深く同意します。それは、AI時代の重要な点を、指摘しているからです。 私は、2023年11月13日、ポルトガル、リスボンで開催された、Web Summit 2023に出席しました。今回は、Web Summitという名前とは異なり、カンファレンスの大き

機関投資家級の存在としての家計~「皆やってるから」の破壊力~

遂に2023年通年分を超えた「家計の円売り」 依然、円安相場が収束する兆しが見えてきません。こうした中、日経新聞からはオルカンを槍玉に上げるような記事も出てきました: 実際、どれほどの規模に達しており、それが示唆する未来としてはどのような展開が考えられるのか。今回の本欄で考えてみたいと思います。財務省統計から明らかになっている数字は「凄まじい」の一言に尽きます。

アップルが発表した「未来の電卓」

先日WWDCと呼ばれる、アップルが9月以降にiPhoneなどに搭載する新しいOSについて発表するイベントが開催されました。 事前に様々なリークがありましたが、Apple Inteligenceと呼ばれる生成AIの導入やChat GPTとの連携などが発表され、その中でも今回個人的に(教員として)1番衝撃を受けたのが、iPadに新しく搭載される「計算機」のアプリです。 これまでiPhoneには計算機の標準アプリがあり、利用したことがある方も多いかと思います。実はiPadにはそも

『コロンブス』問題で考えた、「組織や社会のラーニングコスト」

お疲れさまです、僕です。 6/12に公開された、Mrs. GREEN APPLEの新曲『コロンブス』のMVが物議を醸しています。 広告表現については年に何度かこのような問題が起こっているので、今回のMVについても、「いやいい加減学びなよ…」と思われた方もいるかもしれません。 こうした問題が繰り返されるのは単に不注意とかいうこと以上に、「組織や社会全体のラーニングコスト」の問題があるのではと改めて感じています。 『コロンブス』MVの問題点と世間の反応本件についてよく知ら

5−1=0 はユニバーサルの数式。 〜 一言切り抜きfrom日経#296

また面白い公式を見つけたのでシェア。 5月16日の日経朝刊より、一言切り抜き。 さあ、この記事にある、数式を証明せよ。 「5ー1=0」 少しの時間でも、自分で考えてみた方が面白いですよ、これは。 答えは、こちら ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 全文はこちら。

「できもしないことを目標として掲げる」のは政治ではない

超党派の「人口減少時代を乗り切る戦略を考える議員連盟」のメンバーらは14日、衆参両院に人口問題を専門に議論する特別委員会を設置することを求めた。らしい。 正直「やっとかよ」という話だが、それでも「人口減少を前提とした政策や社会の在り方について議論する委員会」が立ち上がることは前進。 いつまでもできもしない少子化対策なんか言ってないで、人口も出生も減る前提の国家運営プランこそが必要。超党派であることもいい。与党と野党の対立軸にしていたらこの問題は本質的な議論にならない。

この17年間で電通の内勤に起こっていたこと(私見)。

営業職を3年間。その他の職種を14年間。 合計17年間、広告会社の電通で働いて、昨年12月からは酒屋の経営をしている。 そんな転職の経緯は以前も書いたので、今日は17年間の電通生活について書いてみようと思う。 テーマは「内勤」。 電通の内勤とは、外に出て広告主と折衝する営業以外の、社内でデスクワークをする職種のことを指す。パッと思いつくのは「クリエーター」や「プランナー」と呼ばれる界隈の人たちのことだ。 この17年間で、内勤は凄まじく変化した。 私も何度肩書きが変わ

時代を追うのは楽しいー振り回されない追い方を探る。

およそ3週間の日本滞在を終え、ミラノに戻ってきました。日本では多くの方たちとお会いしました。そのなかでも殊に印象に残る出逢いについて書いておきます。 イタリア都市・建築史が専門の陣内秀信さん、経営学の面から農産物の地理的表示などを研究する木村純子さん、このお2人と久々にお会いして議論したことが抜群に面白かったのです。今後、ぼく自身がものを考えるに際しての大切な指針にもなりそうです。 陣内さんと木村さんはイタリアのテリトーリオ戦略の本を共著で複数書いています。それらについて

同一労働同一賃金と女性活躍の関係性

今朝の日経新聞の記事で掲載されていたとおり、日本のジェンダー・ギャップ指数が、調査対象国の146か国中118位だったようです。過去最低であった昨年の125位よりは上昇しているものの、依然として低い位置にいると言わざるを得ないでしょう。 この記事でも書かれているように、賃金格差の是正は大きな課題であり、そのためにも同一労働同一賃金は重要です(ただ、後で述べますが、この記事でコメントされている方のコメント内容はやや不正確です。)。 日本の同一労働同一賃金政策の狙い働き方改革実

FOMCを終えて~中立金利上昇と円安~

利下げは最速で9月開始、遅くとも12月に着手 既報の通り、6月11日から12日かけて開催されたFOMCは現状維持を決定しました。簡単に備忘録として私の基本認識をまとめておきます。今回は目先のお話ゆえ、誰でもお読み頂ける記事です: メンバーによる政策金利見通しは年内利下げ回数(予想中央値)に関し、従前の3回から1回へ下方修正されています。6月7日の米5月雇用統計が強含んだことからこうした織り込みは既に進んでいました: しかし、FOMC直前に発表された米5月消費者物価指数(C

肥満症薬は「万能薬」なのか?高まる期待のその先は

いま、「肥満症薬」に全世界的に注目が集まっています。 2023年にアメリカで肥満症薬「ゼプバウンド」を発売したイーライ・リリー社は、株価を大きく伸ばし、時価総額8000億ドル以上と、あのイーロン・マスク氏が率いるテスラを大幅に超える規模に達しています。 もう一社、同様のメカニズムの肥満症薬「ウゴービ」を発売しているデンマークの会社「ノボ ノルディスク」も、評価額としては4800億ドル以上と、テスラに匹敵する株価になっています。(共に会社四季報オンラインより・2024年6月

対内直接投資に死角は無いのか~GDP vs. GNI~

対内直接投資促進の「負の側面」 ドル/円相場は高値圏で一進一退を繰り返しながらも、依然、円安局面を脱死とは言えない地合いが続いております。米5月CPIはとりあえず加速せずに済んだものの、FRBの利下げ期待が増し、円高は進んでいるものの、「まだ150円台か」という思いを抱く向きも多いのではないかと察します: かかる状況下、本noteでは円安を新常態と捉えた上で円安抑止の処方箋に関して思索を巡らせてきました。その際、やはり王道としては対内直接投資の促進が期待されると強調してきま

Well-Beingなナラティブが混ざりあう30分圏社会へ―未来社会はどうなる(下)

「ブランドショップの立地も、必ずしも路面に接する必要はなくなった。賃料が安いビルの2階以上に店を構えるようになった」―数年前に、世界でいちばん住みたいまちとして有名なオーストラリアのメルボルン市の都市計画マネジャーから聴いた。「店はまちのなかを歩いて見つけるものではなくなった。グーグルマップが店に連れて行ってくれる」 技術が、店の立地戦略を変えた 1 それでも、東京で住みたい 若者は、今も昔も、都会で住みたいと願う。一度でいいから東京で住みたいと願う。同じく世界中の若者