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#会社は誰のものか→「熱狂的なユーザーの創造にコミットした、株主・経営者・従業員」のものだ

こんにちは。
リデザインワーク代表の林です。

日経電子版×noteにて「#会社は誰のもの」という意見募集がありましたので、書いてみたいと思います。

このテーマは過去にも考えたことがありますが、岩井さんが書かれた、
「会社はだれのものか」がとても分かりやすく、これからの時代の会社とは何か?会社はだれのものかを考える上で参考になります。


本書では、「 会 社 の 二 階 建 て 構 造 」 論が書かれています。
「 本 来 モ ノ で し か な い 会 社 が 、 法 律 上 ヒ ト と し て 扱 わ れ る 」 す な わ ち 、 二 階 部 分 で は 株 主 が 株 式 と い う 形 で 会 社 を モ ノ と し て 所 有 し 、 一 階 部 分 で は 会 社(法人=人) が ヒ ト と し て 会 社 資 産 を 所 有 す る 。 こ の 二 重 の 所 有 構 造 が 著 者 の 法 人 企 業 論 の 骨 格 です。

お 金 を 出 せ ば 、 株 券 、 す な わ ち モ ノ と し て の 会 社 を 買 う こ と は で き ま す 。 し か し そ れ は 、 組 織 と し て の 会 社 、 そ こ で 働 く 人 を 買 う こ と に は 、 必 ず し も な り ま せ ん。

工 場 や 機 械 等 の 生 産 設 備 が 利 益 の 源 泉 だ っ た 産 業 資 本 主 義 の 時 代 と 比 較 す る と 、現在の人的資 本 主 義 の 時 代 に は 、知 識 を 有 し 、 新 た な ア イ デ ア を 生 む 個人または個人が連携したチームが利益の源泉になりました。

そのため、一階部分の会社資産の根幹である、ヒトの価値を所有できない中、二階建て部分のモノとしての会社を株主が所有することの価値と意味合いは以前とは大きく変わってきたと思います。

会社法も踏まえて、今後、会社の価値を高めるためには、
モノとしての会社を所有する株主が、
個人・チームの価値を最大化し、世の中によりよいサービスや商品を創造・提供することを最大化出来る経営者を選任し、
専任された経営者が、人的資本経営を根幹から理解・実行し、
人と組織の価値に投資し、価値を高め、サービス・商品に熱狂的なユーザーを創造していく。

この流れが会社の二階建て論を踏まえた、現代的な経営の解釈なんだと思っています。

それぞれの役割で、商品・サービスを通じて熱狂的なユーザーを創造し続けること(=社会的な価値・パーパス)を推進出来ているかが重要であり、

・短期的な利益と配当のみを求め、ユーザー価値向上議論ができない株主は  もはや株主として適切ではない。
・短期的な利益とコストカットのみを進め、ユーザー価値向上推進ができない経営者は、経営者として適切ではない。
・上司の満足度を高め、自分の評価向上のみを目指し、ユーザー価値向上が業務推進の根幹にない従業員は、従業員として適切ではない。

そのためには、株主も、経営者も、従業員も熱狂的なユーザーを創造し、価値を磨き続ける人でなければ、その資格がない(価値を産まない)ということになります。

故に、会社は、「商品・サービスを通じて熱狂的なユーザーを創造し続けることにコミットをした、株主・経営者・従業員」のものだと再定義できるのではないでしょうか。

さいごに、、、
今回の解釈からすると、会社が人として資産を保有する一階部分の源泉である商品・サービスを通じて熱狂的なユーザーを創造し続けることにコミットをした、経営者・従業員がモノとしての会社(二階部分)を株主として保有するという構造をなるべく進めていくのが理想だと思いました!

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#COMEMO  
#会社は誰のもの

経営戦略、人事戦略、働き方について、自身の経験を通じて得た気づきや学びを書いていきます。フォローしてもらえると喜びます! リクルートにて営業→経営企画室長→広報ブランド推進室長→働き方変革推進室長→リデザインワークを創業+ベーシック取締役COO+情報イノベーション大学客員教授