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今こそ知っておきたい「教養としての魚」

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

先日は注目を集めるスペースXによる史上最大のロケット「スターシップ」の2回目の打ち上げがありました。下部に33機ものエンジンを備え付けた姿は異様とも言える迫力で、シンプルに「力こそパワー」であることを思い起こします。

米スペースXが実用化を目指す史上最大のロケット「スターシップ」が18日、宇宙空間に到達した。その直後に爆発したものの、初回の飛行試験を上回る成果だ。打ち上げコストを大幅に抑える「宇宙の輸送革命」へ一歩前進した。

スターシップの全長は約120メートルで、下段には新型のエンジンを33基搭載する。日本の次世代大型ロケット「H3」の2倍近い長さだ。1960〜70年代の「アポロ計画」に使われ、これまで最大だった「サターン5」の約110メートルを超す。100人乗れる桁違いの輸送量と機体の完全再使用によって同社は打ち上げコストの大幅な低減を目指す。

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スペースXの創業者であるイーロン・マスク氏は、火星に人類を送ることを目標に掲げています。まだまだ謎の多い宇宙ですので、仮に人類が地球外に拠点を持てたとしたら、その謎の解明も飛躍的に進むのではないかと思います。

宇宙は私自身も幼少の頃から憧れを持っていました。そもそも大学の専攻は航空宇宙工学を志望していましたが、関連する物理専攻に入学したあとシミュレーションなどで使っていたコンピューターの方に気を取られ、気づいたらIT業界に流れ着きました(笑)。それでもやはり未知のものにはロマンがありますよね。

そういう意味で個人的に興味を深めているのが、深海です。過酷な環境で容易に到達できずに謎に包まれているという意味では、宇宙との共通点を感じます。なにより、地球外生命体を見つけることはかなりの困難ですが、深海には確実にいます。それもたくさんです。

4月、日本財団と英ネクトン財団による海洋生物の国際探査プロジェクト「オーシャン・センサス」が始まった。世界の様々な海域・水深を探索し、10年で10万種の新種を見つける目標を掲げる。8月には太平洋のハワイに近いジョンストン環礁で水深3000メートル超の深海まで調べた。
(筆者略)
海洋生物は約23万種が発見・登録されているが、実際にはその10倍いると推定されている。日光が届く栄養豊富な海には豊かな多様性があるが、漁業が盛んな分、探査は進んでいるかもしれない。一方、深海は観測も限られ、未知の生物への期待がある。

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そしてなにより魚は食卓にも登場するとても身近な存在です。食べるのも大好きな私としては、地球温暖化の影響で不漁というニュースを見聞きするたびに、将来の食卓がどうなってしまうのかを不安に思ったりしています。

シェフや仲買や飲食関係の知り合いがおり、一般平均よりは少しは知識があるかなと思いますが、それでも魚ビジネスについての知識は全然ありません。先日本屋さんでたまたま見つけた本が非常にタメになったのでご紹介したいと思います。

最近書店では「教養としてのXX」というような本をよく見かけます。内容については玉石混交のように思いますが、本書は広範囲にポイントをカバーしており、専門的な内容もしっかり噛み砕いて説明しています。例えば「大間のマグロはなぜ高級なのか」「サンマが食べられなくなるのは本当か」といったニュースでも見聞きするような一般的な話題から、培養魚肉といった最先端のトピックまで学ぶことができます。

個人的に特に面白かったのが3章の「近大マグロは何がすごいのか」と4章の「居酒屋から学ぶ飲食店の世界」でした。養殖については先日ウナギの記事でも触れましたが、限りある資源を有効活用するためにも技術革新に期待するところは大きいです。

現在は中国の禁輸の問題で行き先がなくなったしまった魚介類もあるようです。魚ビジネスを学んだ後は、しっかりと魚を食べて応援していきたいと思います。


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※ タイトル画像が筆者撮影

#日経COMEMO #NIKKEI

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