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「副業」と「複業」は何が違うのか? #複業の教科書

今週からスタートしている『複業の教科書』#全文連載

前回、第3回はコチラからどうぞ。

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転職・起業のリスクを冒さずに人生を取り戻す方法

「このまま今の仕事を続けていていいのだろうか?」

 これは、働く人なら誰もが一度は抱いたことがある迷いだと思います。

 社会人としてスタートを切ったときから一貫して人材市場に身を置いてきた僕の元には、キャリアの迷路に入り込んだ方からの相談が日に何件も舞い込んできます。

 特に、リーマンショック以降に社会に出た世代には、「繁栄は長くは続かないもの。どんな大企業でも、ある日突然潰れる可能性がある」という価値観が浸透していて、足元の不安は常に尽きないようです。

「どこでも通用する力を身につけたい。けれど、今の仕事が本当に向いているものなのか分からない」―自分の居場所に確信が持てない気持ちは、たった一度の人生を真剣に生きようとする人ほど強く抱くはずです。

 ですから、僕はまずこの迷いの岐路に立ち、この本を手に取ったあなたに、心からのリスペクトをお伝えしたいと思います。

 仕事は人生の大部分の時間を費やす、とても大切なもの。
 その仕事をより価値あるものに高めていきたいと貪欲であり続ける姿勢は、僕自身も失いたくないものです。

 実際、転職や起業に関心がある人は70%にも上るそうです。

 働く人の大多数が「現状に対する不安」を抱えているということです。

ノーリスクで人生を変える「複業」という第3の道

 かといって、転職にチャレンジするのも足踏みしてしまいますよね。なぜなら、思い切って外に飛び出してみて、今の会社以上に能力を発揮できるかは分からないから。

「やりたいことで起業してみよう」と独立するのにも勇気が要ります。会社員という身分を捨てて、自分の力を試すのは大きなリスクを伴います。

 転職や起業の相談に来る人で、実際に新たなチャレンジに踏み切れるのは、ほんのひと握りですし、僕はそれが当たり前だと思っています。

 今の会社を辞めて、転職・起業だなんて、簡単に考えられない!

 それが多くの人の本音ではないでしょうか。

 しかしながら、「隣の芝は青く見える」というのも人間の性。

 巷には転職や起業の成功例が溢れているけれど、自分もそうなれるという確証はどこにもない。だからといって今の仕事を続けていけば将来は安泰かというと、不安しかない―。

 そんな時に、転職でも起業でもない〝第3の道〟として僕がすすめる選択肢が「複業」です。

 今の仕事を捨てることなく、しかし、それだけにしがみつくことなく、新たにスキルアップや出会いの経験を増やしていくキャリアルート。

「やりたいこと探し」や「適性チェック」にぴったりの機会にもなる、ほぼノーリスクの方法が「複業」なのです。

「副業」と「複業」は何が違うのか?

 まず、ハッキリとお伝えしておきたいのは、「副業」と「複業」は完全な別物だということです。

「副業」という言葉からは、あくまで本業を補うためのサブ仕事だという印象を持つ人がほとんどではないでしょうか。余った時間を有効活用して副収入を得るための仕事︱多くの人はそんなイメージを持っていると思います。

 例えば、ネットサーフィンでたまたま目にした「クリックするだけで月2万円!」といった広告に飛びついて、空き時間で収入を増やすような。

 かつての「フクギョウ」は、このように時間を切り売りする意味での「副業」が一般的でした。


 持続や発展を前提としないため、一時的な「お小遣い稼ぎ」で終わることも少なくありません。また、本業と副業は互いに影響し合わないので、副業をしたところで本業とのシナジーも生まれません。

 一方で、僕がすすめる「複業」は、根本から異なる考え方に基づくものです。

「複業」の起点は、「本業だけではできない〝やりたいこと〟へのチャレンジ」。

 例えば、「本当はマーケティングをやりたいけれど、うちの会社の異動ローテは最短でも3年。あと2年は営業を続けることになるんだよなぁ……」というときに、「週末を使って、知り合いのベンチャーのリサーチの手伝いをやってみよう」。

 あるいは、「子どもの頃から憧れていたコラムニストの仕事。今のアパレル会社では執筆の経験は積めないから、ブログを書いてみよう」。このような「やりたいことへの第一歩」を自ら踏み出すために始めるのが「複業」なのです。

複業は、本業との相乗効果を生み出す

「本業」から派生、あるいはまったく別の場所から生まれた「複業」は、単発や短期で終わることがほとんどありません。最初は細々であっても、続けるうちに経験やスキルが身につき、徐々に線が太くなっていきます。

 複業は、「本業ではできないこと」の実践なので、はじめのうちは、本業と交わることなく並行線を描く「パラレルキャリア」となることも多いですが、「やればやるほど、本業にプラスの影響を与えていく」というシナジー効果が生まれることも少なくありません。

 先ほどの例で言えば、複業のリサーチ補助で培った経験が、回り回って本業の営業に役立った、というのはよくある話。「ブログが上司の目に留まって、『今度立ち上げるオウンドメディアの開発チームに入ってみないか?』と声がかかった!」という展開もあり得るでしょう(実際に、僕は似た事例を多数知っています)。

このように、複業を続けるほどに、結果として本業の線までより太く発展していく「パラレルキャリアのシナジー効果」が期待できるのが複業です。
 この、本業との両立法にもちょっとしたコツがありますので、この本の中で惜しみなく、お伝えしていきたいと思います。

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『複業の教科書』はディスカヴァー・トゥエンティワン社より絶賛発売中!

第5回はコチラ。

▼第5回:複業だけがもっている3大メリット

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