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運動習慣は「接触物の高性能化」から

「箱根駅伝みて走ろう!と思って、思ったまま‥」
「チョコザップのCMで鍛えよう!と思って、思ったまま‥」
「同級会で運動習慣の有無でどれだけ体型が変わるか理解しのだが‥」

そんなあなたに!

運動習慣をつけるために、1つだけ、大事なことをお伝えしよう。

「頻繁に接触するモノ」を高性能化しなさい!

接触物とは、まずはシューズだ。ふつうは毎日1回以上使用し、外出中常時、足に接触しているモノがシューズだ。これを動きやすい高性能シューズに換えれば、外出時間がまるごと運動チャンス時間に変わる。

もう1つの例が机。高さを簡単に変えられるタイプへと高性能化すれば、立ったままデスクワークができ、作業時間がまるごと(緩いけど)運動チャンス時間に変わる。

他にも、情報(とくにSNSフォローのしかた)、人間関係、居住地、食べ物(との接し方)、、などあるだろう。

なぜそれが重要かというと、

運動習慣とは「ジムに行くこと」「ランニングを始めること」とは 限 ら な い から。習慣とは日常に自然に埋め込まれたものであるべきだから。日常の移動を、より長く、より速く、より強く(階段とか)、変えていくことが、ランニングの一歩目だ。座りっぱなしの時間を少しでも減らしていくことが、筋トレの第一歩だ。

健康習慣のつくりかたは、1月2日に日経で8本の記事まとめがあり、

超初心者(≒メタボ中高年)には、「血糖値改善、食後のちょい散歩・立っているだけでも効果」という記事あたりをスタートラインにすればいいと思う。

こういうところから基礎を作っていかないと、いきなり運動はできないし、無理にすると身体傷めたりすると思う。

では、どう具体化していくか? 


シューズの高性能化

「頻繁に接触するモノ」の高性能化は、まず一歩目は「歩くこと」から始めよう。

大人気の女性ファッション誌「CLASSY.」スタッフが2023年に自費で買ったシューズ7選、画像左の白黒の革靴、中敷き "a" のロゴに注目されたい。ASICSである。

ASICS Walkingのビジネスシューズはともて歩きやすい(ランニングシューズほどではないが)。スーツ+革靴の運動不足民に「運動したい」と言われたら、まずこれを買うのを10年以上前から勧めている。値段も2万円台が中心で、性能を考えればコスパ最高だと思う。

デザインが地味過ぎる伝統はあったけど、昨今の急激なASICSのオシャレ化が反映されてるのも、上記のように、出るようになった。

この話をツイッタでしたら、VIVObarefootを愛用してます、という知人が勧めてくれた。その名の通りベアフット系のトレーニングシューズ、黒革のはセンスのよい地味さを感じ、普通にスーツ使用できそう。運動性能はこれ系では最高レベルな気もする。(ASICSはここまで攻めてはいない印象)

そういう僕は革シューズをほぼ履かず、スポーツシューズだけで通していて、ほぼOnのランニングシューズだけ。80代の両親にも何足か買って散歩に使ってもらっている。

こうして、歩く量を増やし、質を高める。これを3ヶ月続ける。そのうちに基礎体力がつき、脂も落ちてゆくだろう。この基礎工程を抜きにいきなり走り始め、傷め、走れなくなる事例は多い。

次の3ヶ月で運動の質と量を上げられる。30代以降は筋肉量が減るので筋肉刺激は必要。階段をかけあがる、散歩ランニングあいまに公園で筋トレする、等々でまずは十分。ジム検討はその後、半年後でいい(ちょうど暑くなる時期なので、エアコン完備の環境としてもジムのメリットが出てくる)

机の高性能化

デスクワークが多ければ、机も「頻繁に接触するモノ」の高性能化の対象だ。デスクワーク時間がまるごと(緩い)運動時間となりうるから。

僕は2022年1月から電動スタンディングデスクを使っている。ふだんは立ってて、集中が必要になった時、あと外で運動しすぎて疲れた後など、下げて座っている。この生活パターンは、太る心配がほとんどなく(僕の場合ね)、あとは身体の調子を整えるための運動だけで済む。

FLEXISPOTのたしかE8。そこまでパワーは要らず、組み立てが楽なタイプがおすすめ(安いし)

情報の高性能化

日々、ネット経由で入ってくる健康についての情報も、「頻繁に接触するモノ」の高性能化の対象となりうる。とくにSNSの情報源は、良質なものに絞っておこう。「健康に良い生活習慣とはどのようなものか」についてのセンスが自ずと整ってゆくことだろう。

基本的な考え方は、23年10月noteで書いた:

医療・健康関連では日経Goodayもサブスク購読してます。書店に無数に並んでいる医療本などの大事なところを必要十分で網羅していてコスパ高いと思い。まあ日経新聞でも一部は見れます。

結論

「頻繁に接触するモノ」を高性能化しなさい!

シューズも机もSNS情報も、毎日何度も接触するわけだ。
そこに課金し、違いを作る。
単純な累積量も増えるし、意識も変わる。

運動習慣に限らず、なにか新しく始める時に、応用できると思う。

シンプルなことほど大事。
シンプルにするほど効果的。



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八田益之(「大人のトライアスロン」日経ビジネス電子版連載中)
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