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習慣としてのニュースレター配信〜21ヶ月間、175通を配信してみて

2023年も間もなく終える年の瀬のタイミングで、1年の振り返りや2024年の目標等を考える人も増える時期ではないでしょうか。そんなタイミングで目にした日経COMEMOさんの「お題」に答える形で、私も今回振り返り記事を書いてみたいと思います。テーマは、「習慣としてのニュースレター配信」についてです。

思いつきでスタートしてから21ヶ月間&175通のニュースレターを配信できた理由

今まで継続して何かに取り組むことに苦手だった自分ですが、この気候変動・脱炭素・気候テックに関するニュースレター配信に関しては、今日に至るまで、年末年始のお休みを除き、日本語版と英語版それぞれを毎週休まず配信を継続することができています。

📬クライメート・キュレーション(合計購読者数:約1,450人)
国内外の気候変動・脱炭素・気候テック関連の注目ニュースを10本まとめて毎週土曜日に配信[2022年4月1日〜 現在までに90通を配信。購読者数:Substack(約540人)& Linkedin(約910人) ]

📬Japan Cliamte Curation(合計購読者数:約2,240人)
英語で書かれている日本国内の気候変動・脱炭素・気候テック関連の注目ニュースを10本まとめて毎週火曜日に配信[2022年5月2日〜 現在までに85通を配信。購読者数:Linkedin(約2,030人) & Substack(約210人) ]

スタートしたのは昨年の年度始めの4月1日、そして5月の連休最中の5月2日です。こうした節目の時期で少し時間のゆとりがあるときに、半ば思いつきで始めたことが今に至るまで約2年弱続いていることに驚きます。

今回はそもそもなぜニュースレター配信を始めたか、そしてどのようにすれば習慣化できるか、という2点について、これからニュースレターを始めてみようと考えている方にとって参考になれば、という思いで書いてみます。

なぜニュースレターの配信を始めたのか

それぞれ以下の過去のニュースレターやnoteに書いたことの抜粋を以下に紹介させていただきます。この想いは当時も今も変わることなく持ち続けられていることが継続のためのモチベーションになっていると改めて思います。

気候変動問題がグローバルなテーマであることから、世の中で起きている事象、ニュースがグローバルであり、主に英語での情報源が圧倒的に多く、言語の壁があることでタイムリーに国内にそうした重要が十分に届けられてないのではないか、という問題意識を持つに至りました。

クライメートキュレーション第1号[[2022/4/1]

『気候変動対策に関して日本で起きていることが英語等のグローバルな言語を通じて海外に十分に伝わってないのではないか。』実は実体験を通じて一番大きな気付き・発見となったのはこの点ではないかと感じています。

気候変動とメディア〜2022 note / 日経COMEMOで取り上げたトピック振り返り[2022/12/29]

現状全てのニュースレターは無料であり、いずれリサーチやコンサルティングのお仕事につながれば、という想いを持ってのスタートでした。配信後1年経った頃から少しずつニュースレター経由でお問い合わせを頂いたり、お仕事につながる機会も増えていて、ありがたく思います。

どのようにしてニュースレター配信を習慣化してきたか

習慣化のコツ・しくみについて、以下5つの点を挙げてみます。

  1. 興味を持てて情熱を維持できそうなテーマを見つける

  2. 配信スケジュールを決める

  3. 継続しやすいコンテンツ構成のパターンを決める

  4. ニュースレターの購読者数や閲覧数を記録してモチベーション維持に活用する

  5. 効率化のためのツールを積極的に活用する


【1】興味を持てて情熱を維持できそうなテーマを見つける
おそらく一番重要なステップかもしれません。自分自身が興味を持てて、常に気になる、と感じられるテーマを見つけると、継続化しやすいと思われます。趣味であっても、ビジネスであっても、誰かに伝えたい、共有したい、と思えるテーマ、考えてみると、なにかきっとあるのではないでしょうか🙂🗒️?

【2】配信スケジュールを決める
このスケジュールを決めることで自分にとってのリズムを作ることが可能になります。普段から気になるニュース等を見つけたら保存しておいて、配信日が近くなることで箇条書きで次々そうしたアイディアを紡いでいくという流れです。次第に楽しくなってきたら継続化の可能性がぐっと上がります。

【3】継続しやすいコンテンツ構成のパターンを決める
コンテンツ構成のパターン化も決定的に大事なステップと感じます。ブログ記事を書こうと思うとゼロからアイディアを生み出す必要がありますが、あるテーマに関して「面白い!」「共有したい!」と思えるニュース記事を毎週10本選ぶ」と決めることで、だいぶシンプルになり、悩む回数を減らすことができます。

【4】ニュースレターの購読者数や閲覧数を記録してモチベーション維持に活用する
メールのニュースレターというのは普段なかなか反応をいただくことがないメディアではありますが、開封率、閲覧数、購読者数等のデータを見ることで励みにしたり、今後のコンテンツ内容を考える際に参考になったりします。
【5】効率化のためのツールを積極的に活用する
私が配信しているニュースレターでは国内外のニュース記事を見つけ、その上で翻訳・要約することが多いため、ニュース記事の発見には Artifact、記事の要約にはChatGPT、翻訳にはDeepL、カバー画像作成にはCanva、英語の文法・スペルチェックはGrammarly等、様々なツールを利用しています。特にここ1〜2年はAI機能の進化が目覚ましく、次々と便利な機能が追加されていることに本当に感謝しています。こうしたツールがなかったら今の形でのニュースレターを配信していなかったかもしれません。

ニュースレター配信サービスに関しても海外で広く利用されているSubstackLinkedinのニュースレターを利用することでとても便利さを体感することができています。あいにくSubstackは日本国内はあまり利用されてないこともありUI/UXが英語のため不便と感じることもあるのですが、分析機能が優れていたり、配信者のための細やかな機能改善が頻繁にあり、頼もしいサービスです。Linkedinのニュースレター機能もここ2年ほどでLinkedin社がとても力を入れているサービスであることもあり、数ヶ月おきに便利な機能が次々と追加され、便利と感じています。直近半年程でも編集エディターの改善(記事の見出し画像の文章内での表示)、進化した分析機能の追加等があります。


いかがでしたでしょうか? これからニュースレター、あるいは何か新しいことを習慣化させよう、と考えている方にとって、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

実は以前に、私の配信しているニュースレターに興味を持ってくださったコンテンツ・マーケティングの専門家である 田中森士さんが、私の取り組みに関して取材の上、書籍の中で(8ページもの長尺で)紹介してくださっています。もしご興味ある方がいらしたら、書店で手に取ってみていただければ嬉しく思います。


📬気候変動・クライメートテックをテーマにした記事をキュレーションするニュースレターを日本語と英語で配信しています。よろしければご登録ください🌏🙂

・Climate Curation(日本語): https://socialcompany.substack.com/
・Japan Climate Curation(英語): https://bit.ly/JapanClimateCuration

▶2021年夏以降気候変動・脱炭素・クライメートテックについてCOMEMO記事として公開した記事のリスト


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市川裕康 (メディアコンサルタント)
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