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自分にとっての「適材適所」を知っているかどうか

みなさんこんにちは、澤です。

前回の記事も、とてもたくさんの方に読んでいただいてうれしいです!

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今回のテーマは「自分にとっての適材適所」です。
まずはこの記事。

そして、この部分。

GAFAからも採りたいと思っていたが必ずしもいい人材ではないことを勉強した。米国流がグローバル流ではない。プレゼンテーションは上手だが仕事はできない人がいる

上記記事より抜粋

みなさんほんとにGAFA好きだなぁと改めて思いました。
これ、インタビューの中でどのようなニュアンスで言ったかはわからないですし、柳井さんクラスになれば「GAFA=優秀な人しかいない」なんて浅い考えを持ってるとは思えないので、文字数の都合でいろいろ端折ったんだろうなというのは前提にしつつ。
でも、このコメントで溜飲を下げる人が一定数いるのも、何となく予想がつきます。

さて、ボクはGAFAからはいつもたいていハブられるMicrosoftにいたわけですが、ぶっちゃけ日本の外資系IT企業は「大日本外資IT株式会社」みたいなもので、転職は人事異動のような感覚だったりします(笑)。
お互い「うち来ない?」って声かけあいまくっているので、つねに情報交換をしている感じでした。
なので、他社の様子もまぁまぁ新鮮な状態で情報が入ってきます。

そして、GAFA(+M)に共通していることは「適材適所を徹底している」ということです。
「それは日本企業も同じでは?」ってお思いになるかもですが、レベルが違うというのがボクの感覚です。
今のボクは多くの日本企業の顧問や社外取締役をやらせてもらっていますが、日本企業については「向いてなくてもとりあえず居続けることができる」のが特徴であり、魅力でもあると思ってます。

外資系ITの場合、「なんとなくいる」ということは基本的無理だと思います。
というのも、ジョブ型雇用が前提になっていて、「このビジネスには何人割り当てて、これくらいの結果を得るようにする」というのがかなり厳密にデザインされているからです。
徹底定期に生産性を上げるために、最低限の人数と最低限の予算によって、最大の効果を出すことが求められ、その分給料は高めに設定されていることが大半です。
「外資系は給料が高い」は事実だと思いますが、「入社したら必ず高給が保証される」というわけではなく、かつ「結果が出なければすぐにポジションを失う」というのが常識になっています。

柳井さんのインタビューで出てきた「プレゼンがうまいだけの人」というのは、「プレゼンがうまいことが求められるポジションに最適化された人」かも知れません。
なので、その人に問題があるというよりも、求めるスキルとのギャップがあるというのが事実ではないかと思います。
実際、マイクロソフト時代に「米国本社の人たちとうまく付き合う」ために存在している人は何人もいました。
そういう役割の社員を「本社の顔色ばかりをうかがっている」なんて斜めに見る人もいましたが、必要な存在だったことも事実です。
なにせ、本社から「あの部署いらなくね?」と思われると、メール一通で部署丸ごと消滅なんてことも起きますからね。

また、日本企業では優秀とは思われないような人であっても、外資系ではばっちり当てはまるポジションがあれば、好待遇で働くことも可能だったりします。
これはまさに「自分にとっての適材適所を知っている」ことであり、その自己認識を武器にして仕事を選んでいるのが勝因なわけです。

これからの時代、ビジネスで求められるスキルはより一層複雑になり細分化されていくのは不可避です。
なぜなら、世の中の課題がどんどん細かくなっていき、「これさえあれば解決」なんて製品やサービスが生まれにくくなっていくからです。
そうなると、あらゆるものを解像度高く見ていかなくてはいけません。
自分のキャリアも、自分で分析して「最適解」を自分で作らなくちゃいけないのです。
裏を返せば、「適材適所を自分で選べる」とも言えるわけです。
ボクはこっちの方が楽しいと思うんですけど、どうですかね?

マイクロソフトを退職してから、MacBook ProとSurface を合わせて使う生活をしてます。
(WindowsPCはmouseやHP、Lenovoなど合わせると合計10台以上ありますが)
このモデルも興味はあるんだけど、日本で買うと日本語キーボードしか選べないのが残念なんだよな~・・・


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