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見通しが不確かな時代こそ重要な「面白がり力」

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

先日、わたしもエキスパートとして参加している日経電子版「Think!」の1周年企画として、ライブイベントおよびインタビュー記事を掲載いただきました。

Think! エキスパートが情報の発信について語るシリーズ、最終回はビジネス向けネットワークサービス、リンクトイン日本法人代表の村上臣さんです。この回では、20代と30代の日経電子版読者から事前に日々の情報との接し方に関する悩みを募集、質問を踏まえ村上さんが発信で心がけていることを語りました。
学生起業家としてネットビジネスの黎明(れいめい)期から知られる存在だった村上さんでも、発信には苦手意識があったそうです。今では様々な媒体でオピニオンを発する村上さんは、どうやって苦手を克服したのでしょうか。

詳細は記事を見ていただきたいのですが、実は外部に対する発信を意識的にするようになったのは、ほんの4年前でした。現職であるLinkedIn(リンクトイン)を世に広めたいという想いと、日経が運営するnoteマガジン「COMEMO」に寄稿しないかという話をいただいたのがきっかけです。

当時の自分は(いまでもそうですが)、しゃべることは苦ではないものの、まとまった文章にすることに対して苦手意識を持っていました。なので最初はCOMEMOの話も「ハードルが高いな…」という思いからお断りしようとも思ったのですが、せっかくの機会なのでがんばってみようと奮起してなんとか今まで続けております。気づけばこの記事で225本目!我ながらよくがんばっていると思います(笑)。

よいアウトプットをするためには、よいインプット(ネタ)が必要です。ネタをためているだけではその劣化コピーしかアウトプットができません。重要なのはインプットに対して自分なりの見立てをすること、フィードバックを得て改善し続けること、インプットを何段階か抽象化してインサイトに変換しておくこと。つまり、インサイトに自分なりの見立てを添えて、相手の立場を考慮したアウトプットにすると、良いインテリジェンスになるのだと思っています。

しかしながら、これを日々地道に続けることは結構しんどい作業です。特にインプットする際に多様な情報をまんべんなく摂取することが大切なのですが、興味のない情報をしっかりと読むことは人によっては苦痛とも言えるでしょう。

それを続けるための基礎体力として大事なのが、目の前にあるものを面白がるためのマインドセット。わたしはこれを「面白がり力」と言っています。

この言葉は先日対談をさせていただいた株式会社フィラメントCEOの角勝さんと、大昔にした対話の中で生まれた言葉です。

視聴者の方の素晴らしいリポートがありますので、時間のない方はぜひこちらをご覧ください(Maiさん、ありがとうございます!)。

鍵となるのは好奇心そのものではなく、情報摂取と情報加工のループを能動的にまわすことです。特に情報加工においては人からのフィードバックや対話が重要ですので、SNSでの発信でもよいですし、雑談でもいいのでとにかくオープンに話すことが欠かせません。

角さんは「発信することは、自分の味方を発掘するための努力である」ともおっしゃっていました。なるほど!ですよね。

以前の記事では、これからの必須スキルは「プログラミング的思考」であると指摘しました。

「プログラミング的思考」と「面白がり力」の2つは、全ビジネスパーソンが自身のキャリアと未来を切り開くための必須スキルであると思います。

まもなく2021年もおしまいです。今年の振り返りのために、自分自身についても「キャリアの棚卸し」をしてみてはいかがでしょうか。


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タイトル画像提供:ThanhAn / PIXTA(ピクスタ)

#日経COMEMO #NIKKEI

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