中国で自動運転車が事故って走り去った?問題もありますがロボタクシーが日常になるまで秒読みか
最近Twitterを見ててこんな投稿を目にしました。
観光客が増えたらタクシーが全然来ないみたいな記事や報道もけっこうされてるみたいですね。今でもライドシェアは断固拒否なんでしょうか。
一方の中国。ライドシェアはいろんな問題を乗り越えながらも、もはや無いと生活できないレベルで浸透。特に最近の北京は暑すぎて、Didi無しにはどこにも行けないです涙。ライドシェアを利用すれば地下鉄までの10分程度の距離も配車されやすいから(普通のタクシーには嫌がられる)、40℃超えの午後には命を救ってくれる存在です。
中国のライドシェア事情については過去に何度もnoteで紹介してきましたので興味があったらぜひ御覧ください↓
そして自動運転ですが、こちらもテスト利用などはだいぶ進んできています。北京では、小马智行と萝卜快跑(百度)の2社による指定エリアにおける商業化運営がだいぶ前から始まっています。ただ、現時点での料金はDidiの一般車の方が安いのでわざわざ乗る必要もないかという感じ。
動画やSNSで利用されてるシーンも目にします。先日Twitterでの投稿も笑っちゃいました。
とまぁ、スパルタなテストケース?でも運転されていて、着実に実用化への階段を駆け上がってますが、ネガティブな出来事も起きてはいます。最近、自動運転車が交通事故を起こしそのまま走り去ったってニュースがあったのはご存知ですか?
先日、あるブロガーが投稿した動画。武漢で自動運転の車が走行中に車線変更してきて、左車線走行中の車と接触する事故が発生したとの内容でした。
まぁ、人間ドライバーでも接触事故は起こすから、ここまではありえますよねという話。ただ、この自動運転のテスト車は一時停止した後、なんとその場を離れるようにアクセルを踏み込んで“逃走”したとのこと。この結果、左車線を走っていた車はその場に取り残され、混乱して立ち尽くす状態に(投稿する格好のネタを手に入れて満足したのかもですが)。
公開された動画を見る限り、この無人運転テスト車は後続の車両の通行を妨げるような車線変更を行ったようで、無人運転のテスト車が全面的な責任を負うべきだと指摘している声が多いです。なお、これは百度(Baidu)の無人運転企業「萝卜快跑」。Baiduは「事故は車輪が軽く接触した程度で、すでに解決済み、ドライバーとも合意に達しており、逃走と関連する問題はない」旨の内容を公表しています。
ちなみに、「萝卜快跑」は百度(バイドゥ)が提供する自動運転交通サービスプラットフォームで、2022年8月から武漢で正式に運用を開始。武漢市内では現在100台以上の無人運転車が運行しています。また、武漢以外でも北京、上海、広州、深圳、武漢などで運用されています。2023年第1四半期までに「萝卜快跑」の受注総数は200万を超え、アクティブユーザー数は2021年比で2倍近くに増加しているとのこと。
今回の件、ネット民の投稿は皮肉に溢れてるものもあって面白いです。「萝卜快跑」のサービス名は萝卜(ロボットの発音)と快跑(走りが速いとの意味)。今回の逃走事件でネット民からは「さすが萝卜快跑、ロボは逃げ足が速い」と揶揄されてます。
今回のケースもそうですが、自動運転または無人運転車による事故に関する責任問題は常に議論されていて、整備も進んできているようです。
例えば深圳は2022年に「深圳经济特区智能网联汽车管理条例(深圳経済特区スマートコネクテッドカー管理規則)」を可決。L3(自動運転のレベルのこと)以上の自動運転に関する権限、定義などの重要な問題を詳細に規定した中国で初めての公式管理文書となり話題となりました。
具体的には、L3以上の自動運転車に関して以下のような権限と責任を明確に規定しています
自動運転技術の発展が進むにつれ、関連する法規制がもっともっと重要になってきていますね。こういう報道を見ると、どこかで実験してるだけから、日常生活で利用したり遭遇したりする現実がやってきていることを実感します。事故や規制の変更などはこういった実験的なプロジェクトではしょうがなく、その都度議論され改善されていくのでしょう(自分が巻き込まれなければ大丈夫という人任せぶりですがw)。
普通にどこでも使われる未来が間近なことにワクワクしています。この分野、注目してる日本の方も多いと思うので、何か話題な出来事があればシェアしますね、ぜひフォローしてお待ち下さい!
(参考資料)