午前中のミーティングを辞めたら、会社に変化が起きた。Z世代経営者が実践する、最高の朝の使い方
ぼくわたには、「午前中はミーティングをしない」というルールがあります。
ミーティングはできる限り午後に集中させて、午前中は各々が進めるべき作業や1日を有意義に過ごすために充てるというものです。
「朝イチで今日進めるべきタスクや進捗を確認したい」
「集中できそうな朝こそ、有意義なミーティングをしたい」
という方もいると思いますが、そんな欲をぐっと抑えて午後にミーティングを集中させているのには、「脳のはたらき」が関係しています。
今回は、ぼくわたが午前中にミーティングをしない理由と、それによってメンバーに起きたポジティブな変化についてお話します。
午前中は、脳のゴールデンタイム。Z世代の会社が朝イチでミーティングをしないわけ
ぼくわたの働き方やさまざまなルールは、行動経済学をベースにつくられています。
「午前中はミーティングをしない」というのも、行動経済学の考え方の1つです。
精神科医の樺沢紫苑先生による書籍『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』によると、起きてから2〜3時間が、脳のパフォーマンスが1日でもっとも高い「脳のゴールデンタイム」だと言われています。
脳がベストコンディションな時間帯にやるべきことは、「集中して行う」作業です。執筆や資料の制作に加え、学習や読書などのインプットに使うと良いとされています。
そんな理由から、ぼくわたではこの時間にはミーティングを入れず、各自の自由な時間としています。脳科学的に最高のパフォーマンスを発揮できる時間帯に合わせて作業を振り分けることで、作業効率を最大限に引き上げているのです。
例えば、僕の1日のスケジュールは大体下記のようになっています。
・午前中:契約書や提案書の作成など
・午後12時〜15時:社内・社外ミーティング
・午後15時〜17時:メンバーとの1on1、面談
・夕方17時〜19時:ブレインストーミングなど企画
ちなみに、朝の1時間の集中力は、夜の1時間の4倍に匹敵すると言われています。これは活用しない手はないですよね!
▼朝の「脳のはたらき」については、こちらの記事も併せてご覧ください!
午前中の予定がないと、朝と夜の過ごし方も有意義になる
実際に、午前中にミーティングを入れない制度を導入してみると、さまざまなメリットがありました。
それは、メンバーがワークライフバランスを保ちやすくなったこと。
当たり前ではありますが、朝イチからミーティングを設けると、出席するメンバーはその時間までに起きて準備をする必要があります。
ぼくわたはフルリモートの会社なので、満員電車を気にする必要はありませんが、身支度を整えたり家事をしたりと、朝の時間をバタバタと過ごすことになりますよね。
僕はこの制度を導入したことで、「8時までに起きなければならない」「9時までに家事を終わらせなければならない」というプレッシャーが、実はストレスになっていたことに気がつきました。
メンバーからは、「翌朝起きれないからと心配して、平日にお酒を飲めないストレスがなくなった」「朝ごはんを丁寧に準備して、ゆっくり食べられるようになった」という声も聞きます。
午後にミーティングを集中させただけなので、所要時間は同じでも、プライベートの時間の過ごし方が有意義になったのです。
ベストな午前中を過ごすために、取り入れると良い2つの習慣
とはいえ、いくら午後までミーティングがないからと言って、お昼までダラダラと寝てしまっては本末転倒。なぜなら、脳の特性を活かすには、体内のリズムが整っていることが大前提だからです。
効率を上げるための「午前中はミーティングをしない」というルールも、午前中からきちんと起きていないと意味が薄れてしまいます。
僕は、朝時間を最大限有効活用するためには、「集中して頭を使う作業」をする前の習慣が重要だと考えています。やることはとっても簡単!
1つめは、日光を浴びること。日光浴は体内のリズムを整えるのに欠かせないほか、幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」を生成する効果があります。
日光は窓からよりも外に出て浴びた方が約50倍も効果的ともいわれているので、朝散歩がオススメです。
2つめは、最高の1日をポジティブにデザインすること。「今日はどんな1日を過ごそうか」と想像を巡らせて、未来に向けて行動すると理想の1日が過ごせます。ノートに書いたり、SNSで発信してみるのもいいと思います。
ぼくわたでは、会社に深く関わる「コアメンバー」に向けて、朝活制度も設けています。当日8:30までに業務に関わる作業をカフェで行った場合、そのカフェ代をぼくわたが全額補助するという制度です。
朝、太陽の光を浴びながら歩いてカフェに向かい、集中して作業を終わらせる。そんな最高の午前中をメンバーが過ごしてくれたら良いなと思っています。
他にも、ぼくわたでは、メンバーのライフワークバランスと仕事のクオリティアップを目指したちょっと珍しい働き方を多く導入しています。詳しくは下記のページをご覧ください!
また、このnoteでも僕の視点からぼくわたの働き方や僕なりの経営学を発信しています。
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※このnoteは個人の見解です。
今瀧健登について
SNSネイティブ世代(Z世代)への企画・デジタルマーケティングを専門とするZ世代の企画屋。ハッピーな共感をフックに購買行動に繋げる「エモマーケティング」を提唱し、さまざまな企業・行政とタッグを組んでワンストップ・プロモーションを展開する。プロデュースしたアカウントやサービスは多くのZ世代の支持を集めている。「NewsPicks」や「日経クロストレンド」など、個人としても多数のメディアに出演。著書に『エモ消費』『Z世代マーケティング見るだけノート』など。(X(旧Twitter):@k_hanarida)
日経COMEMOではZ目線でnoteを綴り、日経クロストレンドでは、「今瀧健登のZ世代マーケティング」を連載中。
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