仕事がたのしい、という感覚をどう実感するのか
こんにちは、電脳コラムニストの村上です。
リモートワークやハイブリットワークなど、働き方改革から始まった変革の波はコロナ禍を経てさらに加速しています。MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)やパーパス経営といった、全社の根幹に関わる取り組みも多く見聞きするようになりました。
改革を進めているのはほとんどが株式会社ですので、その究極的なゴールは「利益をあげること」でしょう。この世界において企業価値とは、将来にわたって稼ぎ出す利益の見込みを現在に引き直したものです。
経営者からみるとこの話は非常に腹落ちするものではありますが、実際に現場で働いている目線からみるとあまり実感がありません。ボーナスがあがった、給与があがった等々、直接的な金銭によるものでようやく手触り感のあるものになります。それに加えて、ここ何十年も日本経済は停滞していると言われており、賃金もそれほど上昇しているわけではないのですから。
では、同じ給与が支給されるとして、辛い仕事と楽しい仕事があるのだとすればどうでしょうか。多くの人が後者が良いと思うのではないでしょうか。しかしながら、辛いとか楽しいというのは極めて主観的・定性的であり、その感じ方というのは十人十色です。では、そうするのか?
24万人が働く日本を代表する大企業のひとつが、この課題に正面から向き合っているそうです。
記事の中で「仕事の楽しさとは何か?」という問いが出てきました。やりがい、達成感、成長実感などの言葉が出てくる中で、玉置氏の定義は以下のようなものでした。
「きのうよりもちょっとよくなっているという進捗を感じられること」
これはとても核心を突いているなぁと唸りました。私自身のモットーは「働くを楽しく」でありまして、著書『転職2.0』にサインを求められたときには必ずこの言葉をそえているくらいです。
職種も違えば立場も違う人々が働く世の中において、「これだけやっておけば正解!」というような魔法は残念ながらありません。しかし、今の自分ができる範囲において、ちょっとでも進捗が感じられるのであればそれはとても励みになると思います。そして、その延長線上に社会がつながっていると考えられるようになれば、辛い仕事も楽しいものへと変化していくのではないでしょうか。
また、確実に進捗が感じられるものと言えば、やはり筋トレです。経営者が孤独なことと、筋トレ好きが多いということには優位な相関性があると考えています。良いキャリアには、良い筋トレを。ぜひ進捗(物理)を感じてみてください。
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タイトル画像提供:StudioRomantic / PIXTA(ピクスタ)
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