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歴史に学ぶために 〜博物館のすすめ

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

みなさんが最後に博物館に行ったのはいつのことでしょうか?

日本は非常にめぐまれており、多くの都道府県に博物館があります。その数は5,738館(平成30年10月現在)であり、東京の美術館・博物館の数は世界6位と言われています。

最近、某国会議員が財務金融委員会の場において「高校生が学ぶ知識として、三角関数と金融経済、どちらが優先度が高いか」と質問したことが話題になりました。生きていく上でより必要な知識を学ばせるべきという主張だったようですが、ちょっと比較として乱暴なように感じました。

そもそも、知の探索に必要な基礎知識は広く学習すべきであり、その上で専門性を高めるために高等教育(大学等)が存在しています。また、実際に生きていくため、つまり仕事で役に立つという観点でも直接的・間接的双方の観点があり、予めわかっていることは多くありません。なにより先人のおかげで、母国語だけで高等教育を享受できることの幸せをより実感するべきだと思います(そのような国は世界でも決して多くはありません)。

これは経営においても同様で、初めから100%成功する事業は存在しません。あとになって初めて分かるもので、成功確率をあげるためには広く投資をしなければ見逃しばかり多くなるものです。事業仕分けというものもありましたが、競争の激しい領域においては世界1位を目指さない限り、10位以内にも入れない。そういうことなのだと思います。

アートや芸術の世界も「仕事の役に立たない」と言われることが多いように感じます。しかし、歴史から学ぶことは仕事のみならず生きていくために必要なことですし、脈々と受け継がれてきた「リアルなモノ」を見て感じることはとても貴重な体験です。

現在、東京国立博物館では沖縄の日本復帰50年を記念して「琉球展」を開催しています。戦禍をくぐり抜けた琉球王国の宝物からも、大きな歴史の流れを感じ取ることができます。

沖縄の日本復帰50年を記念した「特別展『琉球』」が東京・上野の東京国立博物館で開かれている(6月26日まで)。アジア諸国との交易で栄えた琉球王国の国際色豊かな文化を伝える作品のほか、王家だった尚(しょう)家が受け継いだ宝物など計289件が並ぶ。沖縄戦の生々しい爪痕が残る文化財や、沖縄戦で大破した文化財の破片をもとにした「模造復元」作品も展示。沖縄の歴史を肌で感じることができる。

東京国立博物館は言わずとしれた日本を代表する博物館で、今年でなんと創立150年を迎えます。今年の10月18日からは史上初となる「国宝全部出しちゃうもんね」という信じられない特別展が開催されます。

明治から令和まで、日本が急速に西洋化する中で守り抜かれてきた宝物たち。今すぐ仕事に役立つことはないかもしれませんが、厳選された本物を見ることで必ずや心に残るものがあるでしょう。

ちなみに本館の裏には素晴らしい庭園もあります。春のサクラが有名ですが、秋もまた紅葉が楽しめることと思います。

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タイトル画像提供:PIXSTAR / PIXTA(ピクスタ)

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