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「消費」としての買い物、「投資」としての買い物

お疲れさまです。メタバースクリエイターズ若宮です。

今日は「投資」について書きたいと思います。


投資は大事だよー

みなさん、投資ってやってますか?

かくいう僕は、まだNISAすら始めていない投資弱者です。

実はNISAだけじゃなくて株式投資自体をほとんどやっていません(ビットコインはほんのすこーしもっていますが…)。この年齢だと、投資とか資産運用をほとんどしてないのは珍しい方かもしれません…。

投資って投機的な側面だけではありませんが、それで儲かってもどうも手触り感がないというか…。自分が関与しないマネーゲームのようなものにはあまり興味が湧かず、値上がりや値下がりをずっとウォッチすることにあまり興味が持てないので、こういう性格だとあんまり向かないんだろうなあ、とか思っています。


とはいえ、僕自身は株式投資はしていないものの、スタートアップを経営しているので「投資」自体はけっこう身近な存在です。投資家の皆さんからも出資を受けていますし、起業するときには自ら資本金を出してフルコミットで人生をベットしているので、ある意味ではそれも「投資」だと言えるかもしれません。


スタートアップにとっては「投資」は大事な機能です。投資があることで新しい事業や企業が生まれますし、投資がなければ立ち上がらなかった企業や事業というのもあるはずです。投資は成長するためのブースターのようなもので「未来を育てる」機能を持っています。


日本は「タンス預金」や、貯金・貯蓄として眠っているお金も多い国です。この資金を寝せておくより未来を作る方に回せば、もっと新しいチャレンジも増え、社会変革のスピードも上がるかもしれません。なので基本的には日本でも投資がもっと増えていくといいなと思っています。


買い物も「投資」かも

「投資」という言葉からは、どうしてもマネーゲームや、もっというと「博打」みたいなイメージすらあります。

しかし本来、投資は「未来を育てる」もの。

お金を出すことだけでなく、起業や新事業を始めること、新たなチャレンジも広く捉えれば「投資」です(「自己投資」という言葉もありますよね)。「未来を育てる」という視点で考えると、未来の価値を信じて賭ける行為全般が、未来に向けた投資だと言えるでしょう。


少し広く考えると、例えば買い物も「投資」だと捉えることができるかもしれません。

最近では「買い物は投票」という考え方も広まってきました。対価として企業にお金を渡すことは企業を存続させることにつながるので、これからの時代に残ってほしい企業の商品を購入することが、その企業を応援することになります。反対に、企業のあり方に疑問がある場合には買わないという意思表示も出来ます。

先日のCM差し止めもそうした意思表示です。

不買運動があまり過敏になったりヒステリックになりすぎるとキャンセルカルチャー的な危険があると思いますが、「買い物」という行為を通じて企業の未来に関与できる、という意味で「投資」的機能もあると言えるのではないでしょうか。


「消費」と「投資」

ところで、買い物には「消費的な買い物」と「投資的な買い物」があるように感じます。

「消費的な買い物」は購入することで「無くす」行為です。使い切ったり、食べたりして無くなってしまうものですね。

「使ってなくす」。
「消える」「費やす」という漢字、そしてcon(完全に)+sume(取る)という言葉が示すように、「なくす」ということが消費の本質です。

モノに限らず、たとえば、話題になった芸人やタレントがあまりに出すぎると「一発屋」的に飽きられてしまう、みたいなことがありますが、これは「タレントの消費」と言えるでしょう。


一方、「投資的な買い物」は購入することで「増やす」行為だと言えるかもしれません。

企業や商品、サービスに対しお金を支払うことは、企業や文化を支え、存続させ、新しい商品や事業を拡大する原資となります。「このお店は残したい!」と飲食店に足繁く通うことやVTuberやアイドルの「推し活」もそうですが、購入者としてさせているわけです。こうした購買行動は、未来を作るための投資的な買い物と言えるのではないでしょうか。


「消費」と「投資」。

「消費」は、あったものが無くなる方向に進む行為です。それに対して投資は、お金や資源を使うことで将来的に増やす方向を目指す行為です。消費は短期的な満足を得るためのものですが、投資は長期で見て成果を得るという違いがあります。(だからこそ投資は不確実でリターンが得られない場合もあります)

消費はお金と欲しいものを交換し、その時点で精算してしまう価値の受け取り方ですが、投資はバトンを渡すような託す行為です。消費が稲を刈り取る収穫の行為だとすると、投資は種をまいたり肥料を与えたりして未来のために育てる栽培のような行為と言えます。

このように、「消費」と「投資」には時間軸の違いがあり、消費はすでにあるものを楽しむ行為で、投資は無いものを育てるための行為といえるかもしれません。



20世紀は消費型社会で、消費を拡大させることで経済を成長させてきましたが、化石燃料などの有限な資源を使い果たしてしまう問題も見えてきました。資源が増えるのには時間がかかるため、使うスピードと釣り合わず目減りする一方です。

SDGsが言われ持続可能性が求められる中、使い切るのではなく育む視点がより重要になっていると感じます。「消費者」という意識は、少し変えていくべき時かもしれません。

日常的な買い物であっても、ただ消費するだけでなく、未来を育てるための投資と考えるとアクションが変わってくるかもしれません。買い物が次の世代や未来の文化を支える原資となる。続いてほしい文化のための投資として、どんなものを解体ですか?


これから経済が縮小していく日本だからこそ、タンス貯金をしておくより未来にお金を託していくことも必要だと思います。ただし、投資はリスクを正しく知ることも大事です。暗号資産含め、投資詐欺も増えているので注意してくださいね。(うまい話はありません))


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