COMEMOな人々_オレンジ_

COMEMOな人々〜vol.2〜本間充さん

「書けば、つながる」日経新聞による共同運営マガジン「COMEMO
COMEMOでは現在60名を超えるKOL(キーオピニオンリーダー)のみなさんが独自の視点からご意見(オピニオン)をnoteで投稿しています。

また、COMEMOでは毎月KOLをお迎えして旬なテーマに沿ったイベントを開催しています。11月のイベントは「データの世紀 〜新時代のビジネスルール〜

「COMEMOな人々 Vol.2」の今回は11月1日に日経COMEMO主催のイベント
の登壇者のお一人、本間充さんをご紹介します。

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本間充さん

1992年花王に入社。社内でWeb黎明期のエンジニアとして活躍。以後、Webエンジニア、デジタル・マーケティング、マーケティングを経験。
2015年アビームコンサルティング株式会社に入社。多くの企業のマーケティングのデジタル化を支援している。アウトブレイン顧問、ビジネスブレークスルー大学でのマーケティングの講師、東京大学大学院数理科学研究科 客員教授(数学)、文部科学省数学イノベーション委員など数学者としての顔も併せ持つ。

多方面で活躍される本間さん。優しい雰囲気と思わず身を乗り出して聞き入ってしまう上手なお話。難しいテーマもわかりやすく事例を用いてお話されます。今回はイベントのテーマでもある「デジタルトランスフォーメーション」についてお話を伺いました。

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COMEMOスタッフ:今、企業に求められているデジタルトランスフォーメーション(以下DX)とはどのような変革なのでしょうか?

本間さん:企業のデジタル化というのはすでに進んでいます。DXとは既存のプロセスをデジタル化したらどうなるかというのではなくて、デジタルを使い続ける前提での新しい仕事の仕方、新しい産業、新しいお客様との関わり方を再定義しなさいと言われている状態です。

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わかりやすい例はコンビニエンスストアです。コンビニのデジタル化で一番最初にやったのはレジの無人化です。これは違うんですよ。これは省力化です。お店で一番重要なのは実はレジなんです。お店ってレジでしか店員と会話しないんです。本当の意味でやらなきゃいけないDXっていうのはお店の店員がお客さんに適切にレコメンドすることであって、データ分析をしたことを店員がそれとなく言うことが重要なんです。

本当にデジタル化されたときの今の仕事の最大価値化をどうするかということなんです。

COMEMOスタッフ:ということは、業種や企業によってDXが全然違うということでしょうか?

本間さん:そうだと思います。
例えば、コンビニの最大の敵はウーバーイーツなんですよ。コンビニに行くお客さんはお弁当を買うデイリーユースが多い。お弁当を買うついでに雑貨を買っている、もしくは困っているので24時間あいているコンビニに行く。しかし都心部においてはなぜかそれがアマゾンプライムに代わっているんです。

日用使いのお弁当はウーバーイーツとコンビニではどっちが美味しいか。
ウーバーイーツが運んでいるのは専門店のご飯。コンビニは専門店ではない自社開発のお弁当です。ウーバーイーツがきちんと運べば専門店の方が美味しい、みたいなことがDXで変わっているというのが本当のDXの仕事の世界なんです。

単なるデジタル化ではなく、企業がどういう方向に進んでいるかっていうことを考えないといけません。

COMEMOスタッフ:日本企業でのDXをどう思いますか?

本間さん:まず、DXとは何かを考える勉強時間が長すぎる。ネスレの高岡さんが面白いことを言っています。「もう未知のニューワールドにはいっているのだから成功体験はない、やったほうがいい」と。

ネスレの高岡さんはネスカフェのグスト「アンバサダープログラム」を取り入れた人です。昔は家庭でのコーヒーメーカーは4,5杯だてでした。完全個食の現代、4,5杯だてのコーヒーメーカーは使われなくなるだろうと考えたネスレは先んじて1杯どりのコーヒーメーカーを発売したのです。家の中でコーヒーが飲まれなくなるというのが最大の脅威と考えたのだそうです。

出してみたら意外とよかった。これは「こけたら撤退すればよい」という考え、「これ、失敗してもいいよ」にしてあげることが大事だと思います。

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COMEMOスタッフ:会社としてそういう取り組みができればよいですが、上からの指示で担当者がDXを今勉強しているという状態もあると思うのですが。

本間さん:新規事業開発部門がDXを兼ねている場合が多いと思うんですが、そもそも新規事業開発ってその企業の収支の100%を握るものではない。5%くらいの利益を出してくれよ、くらいのものなので「実験」くらいの気持ちに社長は割り切って欲しいですね。

撤退基準を決めて、基準に応じて撤退するのかそのときに他社が成功していたらまねるのか、買収するのかという別の選択肢を持っておけばよいと思います。とにかくDXが全社に影響すると考えすぎているからジャッジがシャビーになるんです。今やっている状態にDXを混ぜていって、うまくいけば広げて行けばよいだけの話なんです。

本間さん:経営者はファイナンス上の成功条件はわかっているけど社会的な役割としてどこが他社より勝っているのかを眺めていないんです。本来は企業は社会資源だから社会的になぜ必要かが問われるべきなんです。

会社の本当の役どころが薄くなってきているときに、鏡を見て自分の会社ってなんだっけ?ができた会社がDXで先に出てくるのだと思います。

・・・

ここでご紹介したお話はほんの一部、本noteに書ききれなかった興味深い内容がたくさんありました。
イベントではさらに株式会社ビービット東アジア営業責任者の藤井保文氏、株式会社Mizkan Holdings 執行役員Chief Digital Officer兼 デジタル戦略本部本部長の渡邉英右氏をお迎えし、日経新聞社の兼松雄一郎記者のファシリテーションでお送りします。
イベントについての詳細、参加ご希望の方はこちらをご覧ください。

また、本間充さんは今回のテーマに関する投稿をしています。
イベント参加の前にお読みいただけますと、当日の内容がより深くご理解いただけると思います。

泳げデータの世紀:「データの世紀」時代の泳法を、考えてみよう。

泳げデータの世紀:確かにデータは石油だ。じゃー、石油に代わるものを探そう!

泳げデータの世紀:「ゲームのルールを変える時かも」

ぜひ、イベントにもご参加ください。
*Nサロンメンバーは無料招待枠が設けられています。

▼Nサロンとは
日経新聞とnoteが共同運営しているオンラインサロンです。
*月額会費初月無料、日経電子版3ヶ月無料購読あり

今後もCOMEMOではKOLのみなさんをご紹介していきます。
どうぞお楽しみに。

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