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一人でやらないセルフマネジメントのススメ

自分のコンディションを定点観測する仕組みは大事だね」という話を書きますね。

セルフマネジメントというと「自分で自分を管理できる人がやること」というイメージもあるかもしれませんが、、意外と気軽にできますよ、という話でもあります。

先日、多面性恐怖症の記事(「選択肢の多い未来」はポジに聞こえるけど不安もいっぱいだよね、って話)を書いたら各方面から感想やフィードバックをいただきまして。多かったのは「実は私も不安なんです」とか「どうやったらそんな不安を乗り切れるでしょうか?」みたいな反応だったんですよね。

この”イレギュラー続き”の生活環境下で、困っている方は多いみたいですね。で、みなさんどう考えているんだろう、と思いながら記事などをながめていて気になったのが「セルフマネジメント」なるキーワード。

リモートワークの日常化という新しい雇用環境によって、企業が働く人に求める要望も変化していきます。その最たるものがセルフマネジメント力。これに対応できるかどうかは、長期的に、働き続けるための前提条件になる可能性すらあります。
他律から自律への変化は決して個人に甘い変化ではありません。他者が律しなければ、すべては自己責任です。現代では、高いセルフ・マネジメントの力が、最重要スキルの一つとなりつつあります。

実は僕自身はそこまで不安はありませんで。なんでだろうと思ったんですが、不安を抱えている人たちのお話と照らし合わせてみるに、どうやら自分は色々「セルフマネジメント」をしていたようです。しかも、そこまで負担にならない方法で。というわけで、自分のやってることを振り返って書き留めておきます。

フィジカルの観察

ここ数年、、40を過ぎてから意識して始めたのは、週1の定期的な運動。いわゆるパーソナルトレーニングを続けています。がっつり筋トレしたり、負荷をためてメンタルまで鍛えちゃおう、みたいなのは疲れちゃうので、、淡々とストレッチをしたり、多少負荷をかける程度です。

いつも同じ方が伴走してくれて、「肩と手首が相当張っているが、スマホのやり過ぎじゃないか?」「いつもの重さが上がらないが、今日は食事摂ってないないのでは?」などと客観的なコメントをくれるわけです。

そんな感じで週1回1時間弱自分の体に向かい合い、客観的な視点でコメントをもらったり、1週間の体の使い方や生活ペースを振り返ることで、ペースを立て直したり、改善しようというきっかけができるようになりまして。数年前のような「つい無理な仕事ペースを重ねて体調を崩す」とか「気付いたら寝不足&夜更かし生活のループに嵌まり込んでいた」といったことを避けられております。

ちなみに、昨今盛んな筋トレやトライアスロンなど、周辺の経営者のみなさまが取り組むようなチャレンジは、私には色々な観点で心理的ハードルが高く、、取り組むのはしばらく先の話になりそうです。まずは日々の生活に体に向き合う時間をそっと取り込む程度でよろしいのではないでしょうか。

内面の観察

中学生の頃から、ほぼ継続的に日記をつけておりまして。国語教員のハムイチ先生から「日記を書くことは、自分の意志を観察し、言語化し、表現し、再確認するプロセスである」のような話をいただいて、「面白そうじゃん」と思って以来、、ノートに思いついたことを書き殴る習慣が始まりました。

はじめは事実を書き並べることから始まりましたが、しばらく書いてるうちに自分の気持ちや感情に向かい合うようになり、そのうち「考えていることや感情がすらすらと腕に伝わり、頭を使わず勝手に文章が書き下される」感じになってくるんですよね。

ネット黎明期のweb日記ブームに遭遇した際は、HTML+CGIを駆使し、今でいうblog的なものを自作して、公開日記を書き溜めるようになったりもしました。が、人に見せるものと内省的な日記では効能は異なります。公開しちゃうとどうしても人目を意識せざるを得ないですし、コメントやら足跡やらアクセスログ解析やら各種リアクション作業が楽しくなってしまい、趣旨が変わってきちゃったんですよね。自作→はてなダイアリー→mixi日記あたりまでコツコツと公開で書いていた時代もありましたが、やがて非公開化の手元ノートに回帰いたしました。

今は、エバノに日々の記録&思ったことをコツコツと書き留めるペースになっております。

参考までに、エバノに書き留めるメモのテンプレを貼り付けておきますね。当初は振り返るポイントを形式化したかったんでこんなテンプレを用意していましたが、、これを毎日書くのはしんどいし「記録が目的」になっちゃうんで、あくまでも参考程度に留め、散文を書き留める程度になっております。(厳密には、、最近は音声入力が優秀なので、スマホに向かってブツブツ話しかけてまして、近所を移動しながらブツブツ入力している姿はかなり怪しい感じです)

▼朝イチ
 * 01_意図:いま、したいこと
 * 02_体について思うこと
  * 睡眠:
  * 食:
  * 身体:
 * 03_メンタル、今の感情
 * 04_今日会う人に+αで聴きたいことは?
▼夜寝る前に
 * 01_良かったこと、得たこと
 * 02_読書or input
 * 03_明日やりたいこと

かなりざっくりですが、、まあ、要は「一息ついて、ちょっと前後のことを考える」時間をとれたらそれでいいのかな、と。

他者の力を借りた内省

先述の2点は内省的なアプローチですが。それとは別に、他者の視点を取り入れる時間もそれなりに生活に組み込まれております。

20代でベンチャー経営や組織運営で悩んだ頃に、先輩経営者の紹介で始めて以来、断続的にコーチングを取り込んでいます。コーチングについての説明は省略しますが、、第三者に伴走なり壁打ち相手になってもらうことで、思考や感情の観察の深掘りや発見につながります。

最近は、マインドフルネスブームやコーチングテック領域の進化も相まって、20年前と比べたらコーチングも一般化してきたし、カジュアルになってきた印象ですよね。

ただ、壁打ち相手がAIに代替されるかというと、そこは疑問です。総務省によるH28年の情報通信白書では、AIが一般化する世の中でも、人には『「コミュニーション能力やコーチングなどの対人関係能力」が求められる(*)』と触れられてますが、、長らくコーチングに触れている身としては、しばらくはAIによる代替は難しいと思っております。

(*)厳密には、「日本人の就労者はそう回答した人が多かった」というデータ

ということで、「定期的な壁打ち相手」をつくるあたりから始めてみても良いのではないかと。

他者の視点を刺激とした内省

コーチングというと仰々しいとか、ハードルを感じる方には、タニモクもおすすめです。

「他人に目標をたててもらう」と銘打たれている通りで、「自分の状況と課題をざっくり共有」し、それを聴いた第3者が「もし自分だったらこうする」と紹介するワークであります。(詳細はサイトをご覧ください)

コーチングが「自分の内面にあるもの」を明確にするのに対して、タニモクは「自分になかった視点」でアイデアをもたらす行為です。結果的に「そんな考え方があるのか!」とか「自分はつい幅の狭い視野で捉えてしまっていたなぁ」などと気づかされることになりまして。ただアイデアを得るだけでなく、自分の中に隠れていた「バイアス」を発見することにもなります。

僕はタニモクのアンバサダーということもあって、不定期にタニモク会を開催しているんですが。派生して「一度タニモクを開催したメンバーと、定期的に会って近況方向し合う会」もやっています。一度ワークを共にしたメンバー同士で定期的に会っていると、お互いの経年変化が見える化されて、「自分がどう変化したか」について客観的な視点で気づくことができます。

まあ、、まずは身近な人たち同士でも良いので、タニモクしてみてください。(数時間で実施できます)

観察の効能

で、、これらの「自分のコンディションを定点観測する仕組み」を日々のルーチンに取り込んでいるおかげか、自分の思考における違和感センサーが研ぎ澄まされ、その違和感を補正しようとする意志が強くなったと思われます。

振り返ったり定点観測をする中で、「ああ、あの時は曖昧な判断をしてしまったな」とか、「問題にうっすら気付いていながら、見て見ぬふりをしていたな」などと気づくようになり、「今度からはもっと早く対処しよう」などと考えるようになりまして。続けているうちに、似たような違和感を持つ状態にいるとにすぐに気づき、さらにその場で補正しようと思うようになってきたわけです。

これって、、経産省人材室も提言していた「社会人基礎力」でいうところの「リフレクション」とも言えるかもしれませんねぇ。

自己を認識してリフレクション(振り返り)しながら、目的、学び、統合のバランスを図ることが、自らキャリアを切りひらいていく上で必要と位置づけられます。

まとめ

ということで、「体に向き合う」「内省する」「他人の力を借りて内省する」「他人の視点を刺激に内省する」4つの方法を紹介してみました。

これらの仕組みは、私にとっては自律の大事なルーチンであり、「セルフマネジメント」の効能として謳われていることでもあるなぁ。

まとめて読むと大変な作業のようにも見えるかもしれません。が、、私が人よりちょっとマメな性格ということもあるかもしれませんが、いずれも日常のペースに盛り込まれてしまっており、負担感なく定着しております。

まとめてやろうとせず、小さく、ためしに、少しずつ取り込んでいくのがよいのではないかなと思います。もし気になる仕組みがあれば、ぜひお試しいただくと良いのではないでしょうか。

また、もしオススメの仕組みを実践されている方がいたら、ぜひ教えていただけると嬉しいです。

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「人と情報をつなぎ、社会を変える主役を増やす」をテーマに、セクターを横断するコネクタとして活動。広報、マーケティング、新規事業、コミュニティ、トライセクター関連を中心に活動しとります。kipples代表。 詳細はこちら → https://kipples.jp/profile/