人の幸せを願える子ども
以前、主観的な幸福感を高めて心身ともに健康になりたかったら、見知らぬ人の幸せを願うことが簡単な方法だという実験結果をご紹介しました。
もちろん、意識してこういう活動を実施していけば良いのですが、個人的な理想としては、普通にしていても利他性のある人になれたら良いなと思ったりします。
どうすれば、自然に他者を思いやれるようになるような人を育てられるのか考えてみると、まずは自分自身の状態に対する前提がありそうです。
心理学者のマズローは人には6段階の欲求があることを示しました。
① 生理的欲求
② 安全欲求
③ 社会的欲求
④ 尊厳欲求
⑤ 自己実現欲求
⑥ 自己超越欲求
どんなに辛い環境の中でも他者を思いやれる人もいるとは思いますが、常識的には、食べるものに困っているような生活が不安定な状態において、自分自身を超えて、他者に思いを馳せながら生きる難易度は高いはずです。
つまり、自分の力で生きられる能力を身につけるといった、低位の欲求を満たしていくことが前提になります。自立した大人になれることを制約として子育てをする必要があることがわかります。
次に、小さな頃からの考え方の教育も必要です。
この記事では、3歳になる頃には他者の気持ちを意識できるようになるため、子育ての早い段階から、親が実践する姿を見せたり、話を聞かせることで、他者へ与えることは普通のことだという感覚を持てるようにすると良いと解説しています。
過去と比較すると現代は最も豊かで平和な時代になっており、低位の欲求を満たしやすい環境になってきています。自立する力と思想面での教育をしっかり行っていくことで、他者の幸せを願える子育てが実現できるのではないでしょうか。
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