見出し画像

隅田川の花火についての新聞各紙の記事を並べ、比較するすごい授業。 ~ 一言切り抜きfrom日経 #253

このnoteで取り上げてきた中で、最古の切り抜きになると思う。

2007年10月27日の日経より。

なんてクリエーティブな授業なんだろう。そう思って、ずっと切り抜きを取っていた。(紙の切り抜きを取っていたのだが、現物は発見できていない)

この授業は、伝説の国語教師、大村はまさんの授業である。

単元学習(単元unitとよばれる一まとまりの自主的で目的的な活動として行われる学習。 第二次世界大戦後の約10年間、新教育のなかで経験学習の原理に基づく指導方式として広くなされた。 事物や現象についての知識そのものの習得よりも、課題や仕事の解決を通して、事物や現象を理解する能力や態度を育成することをねらいとしていた。- コトバンクより)の先駆者で、

2度同じ授業をしないということで有名な、グレートティーチャー。

この記事を見てから、14年の時が流れた昨年。古今東西の卓越した伝説の授業について取り上げていく、宣伝会議のwebメディア、advertimesの連載「伝説の授業採集」に、このことを書いた。

広告業界のメディアで教育について書いたにも関わらず、評判の連載になったのだが、20回の連載でもとても大切に取り上げたい授業だったので、2回目という大事な位置で取り上げさせてもらった。

そして、また1年経ち。

前回のnoteで、タイトルの良い本だけを販売する前代未聞の本屋「good title books」を始めました、と書いた。

この花火の授業を日経で発見したのち、さらに深掘りして調べた、大村さんの本は、タイトルも素晴らしかったので、オープンの最初から仕入れてあって、昨日アップした。

タイトルは、こちら。ジャン。

「優劣のかなたに」

これは、大村さんの思想であり、また晩年の詩である。一部引用させていただく。

… 優か劣か、 自分はいわゆるできる子なのか、 できない子なのか、 そんなことを 教師も子どもも しばし忘れて、 学びひたり 教えひたっている。 そんな世界を 見つめてきた。 学びひたり 教えひたる それは優劣のかなた。…

教育の理想像が、心を掴んで揺さぶる。グサっときて、そしてドキドキする。ワクワクする。

この詩に象徴されるような「人を育てること」に、人生と命をかけて捧げたグレートティーチャー大村さんの言葉が、数々の著作から、60個厳選して紹介されている。

この本の書評を、webshopに書いたのだが、本当に大切な本なので、書評が2000字超えて、依頼されて連載とかに文章書くのと同じくらいめっちゃくちゃ時間がかかりました。。それをサイトに立ち読みに来てもらうだけでも有り難いです。

いろんな立場の方に絶対役に立つ本です。

以上、15年の歳月を経て、
日経の切り抜きから → 連載 → 自分の本屋で売る
ということが起こったという話でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?