COMEMO今週のおすすめ

今週のおすすめ日経COMEMOをご紹介!#8/3~8/9

日経COMEMOにたくさんの投稿をいただき、ありがとうございます!

毎週、COMEMOっぽい投稿をご紹介しているこのシリーズですが、あらためてCOMEMOっぽい投稿は何かというと、その人ならではの視点で切り取った社会と人の「変化」をスタッフは重視しています。時代の変わり目、何かが変化している兆しです。

日経新聞は経済社会の変化を客観的に一つの事実(新聞パッケージ)として届けていますが、COMEMOは個人のさまざまな視点が捉えた極めて主観的な内容を届けているので、そこに正解という概念はなく、読んだ人がどう感じるかにゆだねています。

それでは今週もCOMEMOスタッフが選んだ、おすすめ投稿をご紹介します。

■東京の未来/矢野和男(日立製作所フェロー)

幸せの計測に挑む矢野さんの、ハピネスには、心の持ちようや働き方の問題に加えて、場の設計が重要であるという都市論。誰もが幸せに働ける、幸せに生活できる都市とは、コンビニやどこにでもあるチェーン店が軒を連ねる便利な街ではなく、その街に住む人たちに応じた環境が、データとAIによって分析された結果整えられた場であると展望しています。従来の「消費する街」から、実験と学習によって作り上げる「生産する街」への変貌。結果として、働く人たちは常に挑戦者として生き生きとすることができ、持続的な幸せを持つために重要な4つの心の資本を高い状態に維持することができるのではないかといいます。地域通貨にまで論は及んでおり、東京を例に、どんな未来都市が出現すると僕たちは幸せなのか。考えさせられます。

■デジタル・トランスフォーメーションは、他人事ではなく、自分事である意識が重要/本間 充(アウトブレイン顧問/アビームコンサルティング顧問)

先日終了したスマートフォン決済サービス「セブンペイ」のセキュリティ問題は、会社組織・人材のデジタル対応の側面において、対岸の火事ではない、学ぶべき点が多いと本間さんは主張しています。元花王のデジタルマーケティング部門をリーダーとして見てきた本間さんならではの組織論。技術の理解、リーダーの存在、各技術に対応する人材の用意の3点が必要だといいます。

■なぜ今、ビジネスにおいてコラボレーションが重要なのか/小田嶋 Alex 太輔(EDGEof co-CEO)

事業立ち上げの専門家として、日本のイノベーションエコシステムの進化のために各国政府と取り組みを行っている小田嶋さんによる、企業が個人やスタートアップとコラボする意味論です。企業の中でのデジタル人材整備をうたった本間さんの主張に加えて、外とのコラボレーションもイノベーションには必要であるという小田島さんの論。

企業が優秀な人材を囲い込む動きは、エンジニアの給与が高騰していることでも顕著ですが、ITでイノベーションを起こすには企業の大規模な予算を投下した設備投資や研究開発といったリソースに頼らずとも、一人の優秀なエンジニア人材が優秀な人たちとチームを組めばイノベーションを起こせる時代だといいます。

たしかに、わたしの周りでも数多くのプロジェクトを個人で抱え、会社組織に属さずギルド的なチームを組んで働いているエンジニアが数多くいます。

開発競争のルールが変化しており、従来型の囲い込み戦略が通用しなくなってきている時代においては、いつどこに現れるか分からないイノベーティブな人材と柔軟にコラボレーションできる能力が、企業には求められていくと小田嶋さんはいいます。

前述の本間さんの会社組織の中の人材マネジメントと合わせて読むと、従来型の組織で運営してきた「変わり目」にさしかかっている企業は、内と外でそれぞれデジタル時代の人材戦略を明確にする必要性を感じます。

■くまもんとVTuberの共通点とは?/まつもとあつし

さまざまな企業とコラボしているキャラクターくまもん。外の企業とうまくコラボして、かつSNSも活用して新しい顧客を仲間にしているくまもんは、自分の地域に閉じてプロモーションしている他のゆるキャラとはまったく性格が異なるとまつもとさんは論じてます。本質は、コミュニケーションがそこに存在しているかどうかと指摘。そして、その地域外でのコミュニケーション活動は、SNS活動も活発にするVTuberと重なるといいます。ゆるキャラの目的は何なのか、あらためて考えさせられます。

今週も皆さまの日経COMEMOへの投稿を、楽しみにお待ちしてます。ハッシュタグ「#COMEMO」をつけて、ぜひご投稿してください!

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