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「もう1つのアフターコロナ」ーあまり語られていない意外な側面

自粛が緩和され始め、6月に向けて慌ただしい動きが起こりそうです。急いで準備を進める人、不安を感じている人、何も変わらないと思っている人、様々な人が様々な場所で「アフターコロナの世界」を予想していますが、一般的な予想とは違う角度から「意外な側面」について見解を示してくれた投稿がありました。今回は、私たち運営チームが「大きな気づきがあった」と感じた投稿を選びました。


▶︎【テレワークは前哨戦】アナログとデジタルで二分される世界

新型コロナウイルスの影響で「今後はテレワークが当たり前の働き方になる」ということを想定し、積極的にその環境整備を進めている企業は増えています。しかしその一方で、導入に足踏みしている企業では、デジタル化が進まずに労働生産性も向上させられないまま。そのような「アナログ企業」はアフターコロナにおいて苦境に立たされることが予想されていますが、経済恐慌が起こる恐れがある中で、一時的にその需要が高まる可能性すらあると碇さんは言っています。

【日経COMEMO運営チームから】
アフターコロナの社会で必要とされる人材は、「専門的なスキルが求められるデジタルな仕事」に対応できる人というのが一般的な論調のように思います。しかし碇さんはこの投稿で、コロナの影響による経済恐慌が起こった場合、「誰でもできるアナログな仕事を増やさざる得ない」状況になると。雇用保護のためにそのような仕事が大量に必要になることで、単純な「デジタル企業」「アナログ企業」という分断ではなく、格差は深刻な状況になっていくと言っています。企業のデジタル化について改めて真剣に考えて取り組む上で、重要な側面だと感じました。

大分大学経済学部で講師を務められている碇邦生さんは、採用や育成、タレントマネジメント、地方創生・地方発ベンチャーなどの話題を中心にCOMEMOに投稿しています。今回ご紹介した投稿のように、碇さんの投稿では、常に一歩踏み込んだ視点からの見解に触れることができるので、視野を広げて知見を深めていきたい方は、碇さんをフォローすることをおすすめします。


▶︎公私の境が、溶けるとき

私たちがここ1、2ヶ月で味わった極端な形の生活様式は、アフターコロナに深い爪痕を残すと予想している小林さん。公私の境界が溶けた新しい生活様式には、前向きな予想もできますが、負の作用もありそうです。日常をアップグレードして暮らしに余裕が生まれたり、仕事だけではない暮らしの中のコミュニティが活性化するかもしれません。しかし、デジタルがリアルを覆う社会では、自分の時間や空間が大きく侵食され、私たちは便利さと引き換えに精神的代償を払うことにもなるのではないでしょうか。

【日経COMEMO運営チームから】
私たちが注目したのは、小林さんが「前向きな予想」として紹介している、「もともと何らかの理由で外出が難しい人たちにとっては、リアルな場に顔を出せないことの不利が小さくなり同じ土俵で戦うことができるので、活躍の場が増えるチャンスである」という主張です。外出自粛という不利で苦しい状況をどう回避・解消していくかということを、多くの人がこの1、2ヶ月、試行錯誤しながら考えてきたと思います。しかし、リモートで仕事ができることは「フェアだ」という側面もあるはず。大きな気づきのある投稿だと思い、おすすめに選びました。

小林さんは現在、「どう変わるか」「どう生きるか」をテーマに「EY Japan」で戦略コンサルタントとしてご活躍中です。COMEMOへの投稿は、チームワークや職場のメンタルヘルス、ジェンダー問題など多岐にわたっていて、毎回気づきの多い発信をしてくださっています。【日経COMEMOのおすすめ】には「アフターコロナの世界を鋭く見据えたオピニオンリーダーたちの投稿を紹介」に続く二度目の登場です。


日経COMEMO(コメモ)」は、すべてのビジネスパーソンが変化を求められている今、「新しい時代のオピニオンリーダー」たちによる「ニュースを軸とした知見」を共有する場として運営しています。

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